絵巻物展2006/05/14 11:04

京都国立博物館噴水とツツジが綺麗。撮影、PENATAXOPTIOS

先週末の夕方、京都国立博物館で開催されている絵巻展に出かけた。久しぶりの京都、気温は涼しいので、7条通りの散策もかねてブラブラとその辺を見物したり写真を撮りながら歩いているといつの間にか国立博物館に到着していた。入場者も思った程ではないが、中には、行列が出来ていた。一つ一つの作品をゆっくり見物したかった。また、目があんまりよくないので細かいところを見る為には、ミニ双眼鏡等が必要で、実際にそれを使って見ている人もいた。源氏物語絵巻 鳥獣戯画、信貴山縁起絵巻、紫式部日記絵巻等、もろもろの作品が展示されており、全部をじっくりみるには、1日では足りないだろう。それでも目を凝らして作品に見入っていたら、目が疲れてシボシボになってしまった。複製品や写真に比べて、本物の印象は、特に描画の線に勢いがある事で、これは、写真では、表現できない。ベタで塗ってある部分は、些細に観察すると筆目が見えるがこれも写真では、盛り上がりとかが判らない。色調は、黄色、緑が写真では強調される反面、青色の感じが違う(源氏物語絵巻)、また、全体に本物は、黄色、緑が抑えられており、コントラストも幾分低い目となっている。紫式部日記絵巻は、複製よりも実物の方が、群青色、朱色等が濃い部分があった。信貴山縁起絵巻は、紅葉の葉が一筆一筆緻密の表現されており、美しい。背景の山の描写も立体的で面白い。写真製版の時に見やすい様に強調されているのだと思う。やはり、本物は凄いと思った。詞書は、やはり、本物の方が読みにくい。時代によって仮名の書きぶりが異なっており、面白かった。帰りには、図録を購入した。収録写真数、装丁からみて2000円強の価格は安いと思う。但し、入場料は、1400円位なので、高すぎると思った。

コメント

トラックバック