PC9801の時代2006/09/03 13:58

ウインドウの中で動作するPC9801環境

阪神大震災発生当時の状況が知りたいからとの依頼を受けて、当時の取材ファイルを探してみたが、やっと見つけたフロッピーディスクは、今のウインドウズマシンでは、読めなくなっていた。

ヨドバシカメラの店員によると3モードのドライブであれば読める筈だと聞いて、BAFFALOの3モード対応のFD-USBと言う製品を購入。簡単にUSB接続出来るものを見つけた。

それでどうやら記事を読める事になったが、当時、フロッピードライブのシステムで運用していた一太郎Ⅲを見つけて、動かしてみたくなった。最初は、ASCIIの『蘇るPC9801伝説』と言う本にPC9801エミュレーターがついていると知って、大阪の本屋中を探し回って、旭屋梅田店(売り切れっぽい本が良く手に入る)で2800円で購入したが、たしかにエミュレータはついているものの、ゲーム等のファイルと一緒にインストールされて、好きなアプリのファイルを読み込む事が出来ない。(買って損した。どうりで直ぐに廃盤になった筈。)

その後、PC-9821 Emulator T98-Next 13.1thBeta と言うエミュレータソフトをインターネット検索で発見して、インストールしてみたら、これが...凄い!

マザーボードやCPUのタイプを選ぶ事が出来る。詳細な仮想環境の設定が出来る。外部ドライブは、イメージドライブに変換する事が出来るが、3モードFDドライブを介してアプリケーションを自由に読み込む事が出来る。

電源ボタン・リセットボタンとかついていて仮想環境がウインドウズマシンに蘇る。

試しに、一太郎Ⅲを動かしてみたところが写真の様に動作した。10年以上も前のファイルが無事に開いた様は感動。

これからタンスの奥の98ソフトを色々と探し出して楽しんでみようと思う。

探査機月面に激突2006/09/03 21:56

110㍉反射 LV20㍉ EXP505コリメートで撮影

ニュースによると、今日、欧州宇宙機関(ESA)は、03年に打ち上げた月探査機「スマート1」が、予定通りに月面に激突したと伝えている。衝突速度、探査機の大きさから数メートル程度のクレータが出来たとされている。この様な大きさのものは、アマチュアの望遠鏡では見る事が出来ないが、一応、望遠鏡を向けてみた。9月の星空は、木星が西空に傾き、天王星、海王星も小型望遠鏡の対象外なので、寂しい事です。

ついにこんなのでました。2006/09/14 08:46

OLIMPUSCAMEDIA1400CLと言う超クラシック機種で撮影。

先月、インテックス大阪で鉄道模型のショーがあり、その時に手に入れたZJゲージ。その後、大阪日本橋のショップとかでかけたが、やはり、マイナーな扱いでこれで、終わりかなと思っていた矢先、こんなのでました。

『ZJゲージ完全マニュアル2006』(NEKO PUBLISSHING社刊)と言う雑誌プラス付録で、おまけとしては、動力車を含むREDEXPRESS3両基本セットがついている。

従来は、食玩扱いなので、箱入りセット3千円程度を買ってようやく1台動力車がついてくる程度なので効率が悪かったが、この本の価格は、1800円で半値に近い。

私のもくろみは、動力車の台車からプラ板を使って他の種類の車両を幾つかつくってみようと言うもので、1800円で動力車が入手出来れば安いもの。

雑誌の内容は、ZJゲージの第2弾の車両紹介、開発秘話、中国での生産状況、レイアウトの作り方等々盛り沢山。

今度、パネル板を使ってレイアウト製作を思案中。製造に着手したら、このブログでも紹介したいと思う。Nゲージと違って、とてもお手軽にレイアウト出来るのが、楽しい。

三条あかり景色2006/09/17 10:32

IXYDIGITAL70で撮影 高感度モード

 楽洛まちぶら会と言う三条通活性化プロジェクト団体が主催する「三条あかり景色」というイベントが今年も9月16日から9月18日まで夜間午後7時から9時まで開催されている。

公式WEBサイト(http://www.do-kyoto.jp/machi/akari/

 このイベントは、04年に始められて、今年が3年目、三条通りの歴史的景観(近代建築物)を中心にライトアップし、更に、オリジナルのビデオコンテンツをプロジェクターで投影し、コラボレーションとして、京都文化博物館等で、様々なパフォーマンスが行われる。

 もともとこの通りは、人通りが少なく、特に夜は暗いので有名だったが、このイベント後は、普段の日も大分、人通りが多くにぎやかになってきたと言う。

ライトアップは、様々な方法で行われるが、昼間と全く違った様相を浮き上がらせている様子は一見の価値あり。

モーツアルト生誕250周年2006/09/20 20:41

オーストリアの記念切手(2回目

 今年はモーツアルト生誕250周年と言う事で各国からにぎやかに記念切手が発行されています。
 私は、音楽切手を収集していますので、今回もカタログコレクションの様な集め方をしていますが、以前の様な収集の熱も冷めているので、マキシマムカードやFDC(初日カバー)等には手が出ていません。
 どうせ腐る程、作られていると思うので、欲しいと思えば、音楽切手のオークション等で入手出来ると思っています。
 それでも、やはり、欲しい事は事実です。
 写真は、音楽切手の頒布会のおまけについていたマキシマムカードです。今年の生誕250周年の記念切手ですが、肖像画を中心に趣向を凝らしたものが見られますが、やはり、オーストリアのレリーフの切手のデザインが一番優れていると思います。
 これまでの切手は、ここで解説しています。
 http://www.asahi-net.or.jp/~ZZ2T-FRY/mozart.htm

いよいよレイアウト着手2006/09/23 22:47

IXYDIGITAL70で撮影 640x480画素

いよいよZJゲージのレイアウトづくりに挑戦!
ロフトで長方形(長辺1メートル程度)のパネルを買い込んできて、それに発泡スチロールを貼り付けて、レイアウトの骨組みをつくる事を考えた。

黄色いパネルの袋は電車の中で大変目立って乗客の視線が気になる。それに耐えて、嵩高い荷物を自宅になんとか持ち帰る事に成功。

発泡スチールをパネルの大きさにまずは切断。更に、川になるところを切り取って最初の土台づくり完成。

東急ハンズ心斎橋店で粘土とか塗料とか接着剤、砂利石等を買い込んできて、今週は、線路の敷設まで行ければ良いほうか。

写真は、土台の部分の大まかな形が出来上がったところ。

久しぶりにデジイチ2006/09/23 22:59

PNETAXDLにTAMRON18-200㍉で撮影

久しぶりにデジイチを持って京都府立植物園に出かけた。
普段は持ち運びやすさからIXYDIZITALばっかり持って
撮影しているが、久しぶりに重量感のあるカメラでの撮影
も良いものと思った。

以前、手放したEOSデジタルに比べて、描写が地味と
いうか幾分くすんだ感じがする。また、階調が狭いので、
露出にも気をつける必要がある。値段から見れば、
こんなものかなと思った。

ファインダーをみながら構図を決める楽しみは、デジイチ
ならでは思う。たまには使ってやろう。

「古典文学と京都」2006/09/23 23:39

講座には、関係ないが、京都には、この様な古典文学に関連のある場所を身近に見いだす事が出来る。

 佛教大学四条センターで「古典文学と京都」と言う講座が開かれた。平安京・京都と風土、そこに展開された生活文化と古典文学の関係を知る良い機会となった。

第1回目は、7月14日に開講され、榎本福寿先生が、平安京と言う一体が「葛野」と称された時代、古事記、日本書紀を取りあげられた。

第2回目は、7月28日に開講され、上野辰義先生が平安文学作品に平安京の自然がどの様に描かれているか万葉集等と比較して、その特質を探った。枕草子、源氏物語等が取りあげられた。

第3回目は、8月18日に開講され大阪大学名誉教授島津忠夫先生が古典文学と京都・中世について講義された。(私は残念ながらスクーリング後の疲労で体調崩して欠席)

第4回目は、9月8日に開講され、長友千代治先生が江戸時代の古典文学の普及と題して、名所図絵の刊行事情、内容、実物を示しながら、図絵物の出版と古典文学との関連性について説かれた。

第5回目は、三谷憲正先生が「明治草創期の京都」をテーマに、菊池三渓『西京伝新記』を取りあげられた。明治維新の近代化の波に洗われ、東京遷都後、西京と喚ばれた京都の有様について、講義された。私は、この西京と言う地名は、1871年に郵便制度が新設されて、龍切手と言う手彫切手が発行されるが、そのエンタイヤ(切手を貼った封筒)に「西京」とあった消印が押されていた事を記憶しており、「ああ、この時代だったのか。」と親しみを持った。

 佛教大学の国文学の先生方が、同一テーマで時代毎の文学の特色を語られると言う事は、これまでになかった面白い企画であり、非常に興味深いシリーズであった。

 感想としては、京都と言う地域性が文学作品に描かれる時、その時代の社会や歴史的環境、時代の人の感性によって大きく異なってくると言う点に興味が持たれた。

 上代は、平安京が無かった時代であったが、大和からの勢力が次第にこの地に及び始め、その拡大に渡来人(和爾氏)が大きな役割を果たした事。上代人は、土地や地名にも神性を認め、地名についても歴史的な逸話との関連づけながらも、葛野と言う地域が、古代人の精神世界の中で、どの様な位置を占めていたかを知る事が出来た。平安京遷都後も和爾は、琵琶湖西岸の由良山系の麓で勢力を持ち、地名にも残されている点が興味深い。


 平安時代の文学に描かれた京都は、その当事者にとっては、都の中が「世界」であり、ヒナ(鄙)として地方を捉えながらも京都の地域性をそれ程、意識していなかったのか、上野先生の講義も自然観を中心に取りあげていた。万葉集に比べて概念化された描かれ方は、一つの洗練を見せるが余りにも形式主義的であった。辛うじて日記文学にありのままを記述した自然描写が見られる程度である。その理由について私なりに考えてみれば、平仮名文字が自由な表現手法を獲得し、自然や風景、心の描写が文字で記される様になった。万葉仮名は、「歌」「話言葉」を記録したが、平安時代には、和歌が「仮名文字」による始めから文字を中心とした「言葉遊び」の思考で産み出されていった点に大きな違いがあると考える。つまり、文字によって洛中の自然が再構築された時、その優美な様式や技巧が中心になっていったのである。

 時代は飛び、近世に入ると、印刷メディアが庶民に古典文学や地誌の情報を広く提供する様になる。名所図絵も最初は、危ぶまれた企画であったが、実際に版を重ねてみれば、ヒットし、逆に読者→本や→版元→作家・絵師へとフィードバックし、次々に新しい出版が行われていった。つまり、メディアの双方向性がこの時代に初めて実現した訳である。

 しかし、これらの名所図絵がそのまま正確に地誌情報を伝えていた訳ではない。古典文学や歴史的に由緒ある風景をことさら取りあげ、デフォルメを交えて絵師は描いている。つまり、洛中と言う地域性が印刷メディアと言う媒体によって産み出された。しかし、これまでに無い共通性を持って京都がこの時代の人達に地域意識を植え付けたその意義は大きい。

 明治維新となり、京都は、全国に先駆けて庶民階級が近代教育に向けて取り組んだ地域であった。遷都後の衰えはあったものの、新取の気風は、東京(旧江戸)を凌いだと見られる。『西京伝新記』は、漢文によって当時の学校の有様や地域行政、産業の実体等を描いているが、漢文調の擬古文、風景描写についても漢詩を引用する等、未だ近代的手法を獲得していない。つまり、新しい時代の動きに比べて、文学と言う媒体は未だ追いついていないのである。区・戸と言う京都の地域行政の仕組みが形作られたのは、この時代であり、戦災を受けなかった京都では、戦後にもこの住民自治の仕組みは受け継がれていく。京都では、福祉行政やまち起こしや地域再生運動が住民主導で行われていくが、その際にも学区制(区・戸)が未だに地域住民のアイデンティティと結合している事を考えれば、菊池三渓の『西京伝新記』は地域の社会文化史の観点から見ても興味深く、重要な資料であると言えるだろう。

 今後の国文学研究は、戦前の流れを受け継いだ中央集権的な発想から、地域文化の中で文学作品がどの様な状況で生まれ、享受され、地域社会の中での文化的機能を果たして来たかを考察する方向に変化してくるだろう。今回の試みは、この様な観点から見ても大いに評価出来ると私は考えている。

線路敷設他2006/09/24 20:25

IXYDIGITAL70で撮影

昨日から作業を始めてようやく線路敷設まで終わりました。
・塗料は、岩の表面の様なザラザラ仕上がりになるものを使いましたが、
仕上がりは今ひとつ。
・河床の石は本物の砂利、道床も、御影石の粉を使いました。予めスプレーで接着剤を吹き付けておいてから蒔いて、更にその上から接着剤をかけて、乾燥させます。
・レールは、特に曲線部の接合部は、非常に細工が雑で、敷設に苦労しました。今度、もっと改良されたものが発売されると言うので、それまでの辛抱かも知れません。このままでは接合部がグラグラで対策を考えると、接合部の枕木を一段切断して外すとつなげやすくなる事を発見しました。(見栄えが悪くなりますが、つながれないよりマシです。)
・来週は、鉄橋とかの作業をする予定です。ZJゲージ用の部品が発売されているようですが、入手方法が判らないので、どうするか迷っています。
・今週の作業はこれで終わり。

鉄橋2006/09/30 20:35

IXYDIGITAL70で撮影 高感度モード

今日は、いよいよ鉄橋等を設置。
レイアウトを計画的にと言う事で川の位置が悪くて、曲線部分が鉄橋になってしまった。

鉄橋は、Nゲージのものをあちらこちら切断して転用。情けない事に片側のトラスの部分を切断しないとうまく列車が曲がってくれません。

えっちらおっちら設置作業に手間取っていると、接続部が脆いZJゲージは直ぐに外れてしまう。やはり、道床付きのしっかりした接合部分があるNゲージの様なレールを早く発売して欲しいもの。

殆ど一日が走行試験と保線作業に費やされてしまった。ようやくくるくると動力車の台車部分が無事に何周も回ってくれるのに、数時間かかった。

凄く車輪が小さいので、爪先ほどの凹凸でも脱線事故が発生する。「JRやから仕方が無かろう。」なんか言っておられず、スムーズに走ってくれるのに悪戦苦闘。

他のZJゲージに取り組まれている皆さんは、どうされているのでしょうか。