「うちのうちのうちのはなし」2006/10/10 08:59

 「うちのうちのうちのはなし」と言う題名の児童詩がある。
 これは、10月7日に佛教大学四条センターで開催された「京都の未来」の講演の中で、教育学の橋本先生が示されたものである。
 標準語訳すれば、「私の家の内緒の話」と言う事になるそうだが、「私」→「うち」、「家」→「うち」、「内緒」→「うち」と平仮名でかけば、全て「うち」になってしまうのが関西弁の面白いところ。
 但し、書き言葉になってしまったら、文脈と語順で判断する以外に方法が無い。「うち」、「ウチ」、「家(ウチ」、「わたし(ウチ)」、「内(うち)」等の書き分け方法があるが、散文では良いが韻文では、ムードを壊してしまう。
 関西弁では、主にイントネーションで使い分けている。本来は、もっと微妙なだとおもうが、A=高、B=低としてみると、
「私」→「うち」=AB、「家」→「うち」=AB、「内緒」→「うち」=BAと言う事になる。
 これでは、「私」と「家」の区別がつかない事になるので、アクセントをつけて使い分ける。アクセント強音を(*)、弱音を{*}とすると
「私」→「うち」=(A)B、「家」→{AB}
と言う事になる。
 なんと言うややこしい事になるのやろか。
 学校教育で活かしにくいのは、標準語では、アクセントを無視しても書き分け出来る事が、関西弁では、難しいと言う点が影響しているのかとも思ったりする。

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