フォクトレンダービトーⅡ(蛇腹式)2006/10/28 09:29

 中之島公園では、秋バラが真っ盛り。母親が言うには、春のバラよりも秋のバラの方がそれぞれの花の個性が現れやすいとの事。

 実際にはどうかは判らないが、今年の秋バラは昨年に比べてやや小ぶりな印象を受けた。

 撮影には、フォクトレンダー社が1950年頃に生産したビトーⅡと言うコンパクト35ミリカメラを使用した。

 フォクトレンダーと言う銘柄は、日本のコシナが買い取って使用しているが、これは、1807年にウィーンで「フォクトレンダー父子商会」としてオペラグラス等を製作し、その後、カメラに転じた正真正銘の本家。現在は、会社は合併統合の果てになくなってしまった。

 大きさは、今から3~4年前のコンパクトデジカメ並みの大きさで。蛇腹がついており、その先にレンズが伸びる。折り畳むと蓋が閉まって非常にコンパクトとなる。レンズは、カラースコパー(コシナのと違って本物)で、独特の青色コートが美しい。カメラのボディーも総革張りで、細かいところまで作り込まれている。

 レンズシャッターで、ピントは目測式(フィート表示)。露出からピント合わせまで全て人間の「勘」が頼りのカメラ。一番ややこしいのはピントであり、目測メーターで計って、それをフィートに暗算で換算して、その数値を元にレンズの距離表示を合わせる。F11位であれば、パンフォーカスで撮影可能であるが、これ位、暗いと目測によるピント合わせが必要になってくる。近頃のオートフォーカスとは大変な違い。

 公園のバラ模様のブロンズ製の街頭柱を近接し、背景に公園の風景を配してみた。ピント目測と、夕暮れ時で露光不足していたので、F5.8、50分の1秒で撮影なのでやや甘い。

 パルナック式ライカと共に私の愛用のカメラである。