蘇州夜曲2008/04/02 23:45

IXYDIGITAL70で撮影。
 最近は、仕事の殺伐とした原稿を夜中まで書いていて、それでも間に合わず、次の日も朝食、昼食をとらず、やって書き上げるのが午後1時位で、ホッとしてアンプやラジオのスイッチを入れる。
 この間、書いたようにFMを聴取を再開しているが、この時間のNHKは、深沢彩子さんの歌謡スクランブルが放送されている。
 仕事中にかけているのは、バッハのブランデンブルク協奏曲の5番で、メヌエット楽章をリピートさせているが、歌謡曲を聴いているのがバレルと恥ずかしいので、歌謡スクランブルは、ヘッドフォンでこっそり聴いている。
 これを聴いていると疲れがとれて眠くなってくる。最近は、夜も空中浮遊の夢をみたり、疲れて、殆ど眠れないが、これはリラックス出来る。
 最初はなんとなく聴いていたが、やはり曲目や歌詞が気になってくる。
 昨日と今日と2回続けて蘇州夜曲が流れて来たが、歌手が違うので、全然異なった曲に聞こえる。
 この曲は、たしか、東宝映画の「支那の夜」の主題歌だったと思うが、作詞は、西条八十である。
 西条八十は祖父とも友人であり、幼いときに何度かお目にかかり、童話等を読んで頂いたり、アルバイトで書かれていた少年少女小説をいただいたりした想い出がある。
 やたらお金持ちの家が出てきて、食べ物が多く出てくるので子供ながら閉口した。
 蘇州夜曲の歌詞には、何か漢詩の原詩があるような気がしてならない。
 張継(720頃~780頃)の
  月落烏啼霜満天
  江楓漁火對愁眠
  姑蘇城外寒山寺
  夜半鐘聲到客船
ということになるのか。
 何分、こうした歌謡曲や詩歌の知識が乏しい為に判らない。季節が外れている様な気がしてならない。こういった趣きなのだろうか。
  旧苑荒台楊柳新
  菱歌清唱不勝春
  只今惟有西江月
  曾照呉王宮裏人
 未だ「楊柳新」には新しすぎるけれども。 
 2回も同じ曲が放送されたのも何か、意図があるのか、深沢さんに尋ねてみたいものだ。
 
 写真は、自宅の近くの桜の花、週末までこの美しさがもつのだろうか。

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