新アイテム発見! 「ぶつだい飴」2008/11/01 21:57

IXYDIGITAL70で撮影。
 6年以上も佛大にいたのに、存在を知らなかったのは、やはり、恥なのか。
 京都e-learning塾でやっている佛教大学の上野辰義先生の講座でのスクーリングの当日は、朝から佛大に集合。
 それからチャーターバスで見学地を訪問する講義で、大学の通信教育のスクーリングでもこういた企画はなかっただけに非常に新鮮な驚きと発見があった。
 その第一弾が、「今回のご参加の記念にどうぞ!」と配られたこの「ぶつだい飴」
 未だ開封するのが惜しくて、そのままにしているが、5色の佛大色の飴(金太郎タイプか否かは、食していないので不明。)
 こうした飴が製造されていることを知らなかった。
 メディアでも紹介されていないと思う。
 1袋10個入りのレアアイテム。非売品なので、値段は記されていない。製造元は、名古屋市西区のまいあめ工房株式会社。
 レアアイテムだと思う。チョロQといい、佛大のアイテムの企画力はなかなか面白い。
 佛教大学通信在学中の配布物、テキストとかプリント、佛大通信、最終試験問題(全記号)、ハンドブック等諸々を収集しているが、今回のアイテムは、大きな収穫だった。

千年絵巻を堪能2008/11/02 12:46

IXYDIGITAL70で撮影。
 京都府の生涯教育事業として行われたeラーニングで学ぶ源氏物語「光源氏と紫の上」のスクーリングに昨日は出かけていたが、京都の街は、未だ秋らしさが今ひとつで、銀杏等はやや色づき始めたかなという程度。
 朝、9時頃に集合場所の佛大に出かけたら、学園祭の当日ということもあり、テントの設営や搬入等が学生さん達が忙しく働いていた。
 喫茶室でコーヒーを飲みながら集合時間を待つ。
 車中でスクーリングの主催者側の佛大メディア教材部の方や文学部の上野辰義先生のご挨拶があり、その後、直ぐに出発。
 考古学博物館は、22年前に一度訪れたことがある。地下鉄烏丸線の工事で大量に遺物が出土し、それを整理したのが、この博物館の起こりで、今回は、紫式部にちなむ展示が行われていた。
 但し、直接関係ある遺物等あれば、大発見ものであるが、例えば、源氏物語絵巻竹河巻に描かれている姫君達の囲碁の碁石、橋姫巻に描かれている扇の骨組み、呪詛に纏わり様々な器物、カタシロ等が面白かった。
 意味不明の呪文が描かれた遺物は何やら恐ろしかった。
 呪術の為に作られたカタシロは、後ろでに縛られた夫婦で女は妊んでいる。
 「夫婦、あるいは、男女の縁を切られせるか、呪い殺そうとした考えられます。」
 カタシロは井戸の中で、千年間の呪い・執念を
そのままの形で存在させつづけてきた。
 庶民の手で可能な限り写実的に呪詛の相手の特徴を刻んであるのを見て、このカタシロが作られた時を想像してぞっとした。
 雲林院の紫式部のお墓では、上野先生が説明して下さった。
 その後の風俗博物館は、圧巻だった。
 実物の1/4のスケールで六条院の女御や公卿、法師、侍従達が全て生き写しに復元されている。
 表情もリアルで、着物も実際に布を織るところから作られている手が込んだもの。
 先日、取りあげた当麻曼荼羅にちなんだ人形アニメを想起させる。
 部屋の奥の方には、実物大で寝所も復元されており、圧巻だった。
 こういった王朝物の展示は、国宝源氏物語絵巻等の影響を受けて、登場人物が無表情で画一的、しかも暗い感じのものが多かったので、遠慮していたが、これは、人物が生き生きとしており、やや気味が悪いが面白かった。
 写真は、物語草子づくりで、料紙を切断した形を整えている女房。
 その他のスクーリングの様子はビデオにまとめた。

http://jp.youtube.com/watch?v=1b2CLvWrALw

パナソニックさんの「パンドラの箱」2008/11/02 17:46

 パナソニックのLUMIX G1がついに発売となった。
 ヨドバシ梅田の店頭で触ってみたが、評判通りのデザインと内容で非常にインパクトがある製品だと思った。
 操作系も非常に判りやすく、電源オン後の起動から、オートフォーカスまで素早い。
 液晶の品質も良好であり、ライブビュー機能は使いやすい。
 売り物のファインダーでのライブビューは、画素数が従来のFZ28等に比べて数倍から一桁肌理が細かい感じで、電子ファインダーであることを忘れさせるほど。補正が良く効いているので、むしろ、デジイチの生画像に比べて、見やすく整っている。
 同じ位の価格帯のデジイチの普及機は、どうしてもコストの関係で視野率が低くなるが、こちらは、高級機並みに高くて撮影がし易い。
 但し、フィルム一眼でデジタル一眼の高級機等を使用した経験がある人がみると、「アレ!」と感じる点がある。
 それが縞干渉ノイズである。これは、撮像素子、液晶の素子数の一定の割合が合わさった時に発生する。
 例えば、ヨドバシ梅田売り場の天井をファインダーでみると、細かい天井の骨組み以外にチリチリした感じが認められる。
 これがノイズであり、電子ファインダーの宿命でもある。
 勿論、光学ファインダーの生画像では、そんなノイズは発生しない。
 このカメラで始めてデジイチ入門される人は、これが当たり前だと思うが、それでも高級なプリズムとミラーを搭載した一眼レフ等のファインダーを覗いたらスッキリとした感じに驚かされるだろう。
 ちょうど、CDやSCDの演奏とナマやアナログレコードの違いの様なものだ。
 G1シリーズは、パナソニック、あるいは、競合機種を出してくるとみられるカメラメーカーというか電子機器メーカーにとっては、「パンドラの箱」の様なものだろう。
 つまり、高級1眼レフが売れなくなる。価格とコストを見れば、商品の系列の中での差別化がこれまで以上に厳しく要求されるので、開発コストがかかってきて、この不景気の時代、従来の高級1眼レフの開発コストが出なくなってしまう。

 パナソニックさんは、自分で自分の首を絞めかねない。
 
中位のグレードの商品がほどほど売れるよりも、より大衆的な商品が沢山売れる方が、コストの面でも儲かるに決まっている。
 FZシリーズは、安くて高機能という印象をコンパクトデジカメの次ぎのレベルのカメラが欲しい消費者層に与え続けていたヒット商品だった。

 ところが、G1のファインダーを一度、覗いたら、FZ28のファインダー画像はオモチャに見えてしまう。

  こうして、FZ28の様なコンパクトデジカメとデジイチの中間グレード機種は、見向きもされなくなってしまう。実売価格でもG1が9万円位、FZ28が5万円位だが、「それならば、良いものを」という消費者の心理となる。

 そうすれば、FZ28を値下げしないと売れなくなってしまう。
 実際に、既に価格コムでは、FZ28の最低販売価格は、3万8千円台まで下がってきている。


  但し、私、この製品が発表された時点で予言した通り、ライカMマウントアダプター(G1用)が年末に発売されるという噂がまことしやかに流れており、これが事実ならば、ボデーのみを購入して、ライカレンズ(クラシックカメラの方)を試してみようかとも思う。
http://minami.typepad.com/blogcabin/2008/11/panasonic-lumix-g1-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC.html

橛(ケツ)による地鎮祭(追記・修正)2008/11/02 21:26

IXYDIGITAL70で撮影。
 写真は、密教の地鎮祭で使用された橛(ケツ)という法具(中央の棒)である。
 下は、仏教の転輪聖王(チャクラヴァルティラージャン)を象徴し、威力の象徴とも言える法輪(輪宝)である。
 京都市考古資料館に展示されているもので、1070年代の平安後期のものであるが、これと同じ法具が平成15年に江戸時代の六本木の毛利藩邸跡から出土しており、17世紀頃のものと言われている。
 輪宝は同じく8角形であり、平安京のものとは異なり、角毎に突起が出ている。
 平安京と同様に土器類と共に出土している。但し、異なるのは、銅銭が一緒に埋められている点である。
 地鎮祭は、中世頃までは、密教形式であったのが、近世以降は、徐々に神道の形式に改められていった。
 神道の地鎮祭は、神饌として幣を祀るが、神仏習合後も、続いていた密教形式の地鎮祭と融合して、銅銭を祀るようになったのか(未確認)。
 神式の場合は、地霊を鎮め、悪霊を祓うことが主眼であるが、 密教の場合は、真言宗の地鎮祭等、色々あるが、不動明王を本尊として行う鎮宅不動法等が知られている。
 密教の場合は、地霊を鎮める点は、神式と共通しているが、仏宝を土地に浸透させ、同化させるということが目的なので、地面に輪宝を置くではないだろうか。(追記を見よ)

 今回、eラーニングの考古資料館の展示で特に目についたものである。

追記

金剛密教では、

「印明は十八道の如し。 大金剛輪の壇の上に橛(けつ)を立て地の大小を定め結界する義なり。」 金剛密教の最強の「結界術」であると記述がある。

更に、強力な結界を張るには、「地界の量に随って四方に金剛檣を上げ、三鈷金剛を交え立てたる結界」とあり、これらを不動明王に結界術と呼ばれているようだ。

胆石の手術2008/11/03 20:17

ダライ・ラマ師が胆石の内視鏡手術の為に来日されていたことをニュースで知った。

手術は、うまくやれば、翌日には歩けて、夕食が食べられる様になるという。ダライ・ラマも成功して1週間で退院ということで良かったと思う。

この手術、私は保険が適応されたばかりの初期(1993年)に宝塚市民病院で受けたが、お臍の他お腹の3カ所に小さな穴を開けて、1個は照明用、2カ所で内視鏡を入れて立体視で胆嚢ごと切除して、臍の穴から取り出すという器用さが要求される手術。

「最悪の場合は、開腹手術に切り換えますので、承諾下さい。」と事前に書類にサインさせられた。

私の場合は、腹に脂肪がたまっているので、かなり、損傷したらしく、術後、麻酔から覚めてみるとドレーンが1本刺さっていた。

術後の痛みは殆どなかったが、翌日の夕食後から痛み出して、どうにも我慢できず、腹部断層写真等も撮影された。痛み止めや抗生物質が投与されたが、余計に痛みが増して、40℃近い高熱も出て、通常の人の倍の日数を入院する羽目となった。

退院時にも痛みが残っていたが、帰宅したウソの様に痛みが消えた。抗生物質の点滴のアレルギーだったのかも知れない。

胆嚢を摘出すると消化力が鈍るので、ウソの様に痩せた。90キロあった体重が70キロ位まで減少した。しかし、その後は、胆嚢がない状態に身体が順応していき、体重も元に戻った。

胆石は、ビリルビン系と石灰系に分かれて、前者は、天津甘栗の様な色と形の胆石で後者は、本当に堅い石である。

私は、前者であったが、ダライ・ラマは、どちらだったのだろうか。そんな贅沢をしていないと思うので、ストレスによるものだとすれば、石灰系だろうか。

千年前の宇治の地理的世界が物語の謎を解く2008/11/04 23:45

 京都府の生涯学習として開設されているeラーニングで学ぶ いいとこ取り『源氏物語』を受講中である。

 第1回の橋姫巻では、八の宮の人物造形が、実は、この宇治十帖の物語展開の最初のキーポイントとなっているという解釈が、今回の講師を務められている愛知淑徳大学の外山敦子先生によってなされている点にまず感心させられた。

 その解釈は、実にユニークで面白い。

 源氏物語の正編は、紛れもなく光源氏の生涯を描いた部分であるが、源氏との政権抗争に敗れた八の宮は、俗聖として、宇治に引きこもる。
 宇治十帖の世界は、光源氏を中心とした「勝ち組」の世界とは対照的に、「負け組」の世界である八の宮の居所、宇治を舞台にして始められる。
 この地を訪れる薫は、正編(勝ち組)の筆頭として位置づけられる人物であるが、実は、女三宮と柏木の密通という出生の秘密という決定的な負のイメージを秘めている。
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 八の宮は、出家することが出来ず、俗聖(ぞくひじり)として、宇治での隠棲生活を送っている。大君、中の君の姫君達も八の宮と共に過ごしている。
 負のイメージを秘めた薫と「負け組」の八の宮が出逢うのは、物語の宿命であり、新たな展開を生むきっかけとなる。
 マイナスとマイナスは、やはり引き合うのである。

 さて、俗聖たる八の宮は、聖ともつかず、俗ともにつかない境遇である。(人物造形のポイント)

 それを象徴するかの様に八の宮邸も外山先生によれば、宇治山(朝日山と呼ばれ宇治上神社がある。)と宇治川の間の地点に立地している。
 宇治川の対岸は、都から来た貴族達の別荘が当時建ち並んでおり、完全な俗の世界である。

 夕霧邸もこの対岸に位置する。
 俗(夕霧邸)←宇治川→八の宮邸→宇治山(聖)

という関係の中で、やはり、八の宮邸は、聖とも俗ともつかない中間位置に置かれている。
 国宝源氏物語絵巻の橋姫巻では、宇治川の方向(上弦の月が沈みかける西側)の方角から薫が、八の宮邸を垣間見して、聖なる方向にあたる東側に位置する姫君達の姿を見いだす構図と位置関係が設定されている。
(何よりも驚かされるのは、橋姫巻の記述には、入り日や上弦の月の方位と川霧(宇治川の象徴)を示すことで、正確に位置関係が示され、国宝源氏物語もそれを再現している点だ。)

 浅薄な私は、ここで、疑問に思った。

 それは、平等院等のイメージから西側は浄土と観念があり、こちらを俗と位置づけるのは、無理があるのではと先生に質問を送ったら、次の様な回答があった。
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 「まず前提としておきたいのは、今回の講義が、『源氏物語』が「物語世界としての宇治」の空間をどのように構築していたか、というお話であり、あくまでも架空(フィクション)としての空間の設定方法をご説明いたしました。ですから、実際の宇治の地理環境が、今回の説明で区分できると申し上げていたのではないことをご理解いただきたく存じます。しかしながら「宇治十帖」執筆当時の実際の宇治の状況と、物語内の設定とが全く無関係とは言えません。おそらくは、ほぼ同じような対応関係はあったのではないかと考えられます。」
 とすれば、やはり、物語の構想と当時の宇治の地理的関係の相関性は否定出来ないと先生は考えられているということか。 
 「ご指摘にありました平等院は、もとは、源融(光源氏のモデルともいわれる)の別荘で、それが宇多天皇に渡り、長徳4年(998年)に、藤原道長の別荘「宇治殿」となりました。その後、道長が万寿4年(1027年)に没しその子の頼通が永承7年(1052年)に宇治殿を寺院に改めて「平等院」となっております。つまり、式部が宇治十帖を執筆した頃(源氏物語は1010年には全編完成したといわれています)は、平等院は、時の権力者・道長の別荘「宇治殿」であり、寺院ではありません。中世に書かれた『源氏物語』の注釈書も、この「宇治殿」を、夕霧の別荘のモデルとしています。ですから、当時の宇治の状況も、物語に語られる空間設定から、大きく逸脱しているわけではないとも推測できます。」
 つまり、宇治殿=平等院=西方浄土の具現というイメージは、源氏物語が成立後の出来上がったイメージということで、当時は、やはり、宇治殿という地域性と源氏物語の成立とは深い関係があったという事になる。

 やはり先生は正しかったことになる。
 よく考えて質問をすれば良かったと思うが、これで新しいことが発見できたので良かったと思う。

 「宇治殿」はあくまでも俗の空間であった訳だ。写真は、GoogleEarthによる。現代の橋姫の地理的関係を示したものである。

50歳近いオッサンのやるゲームか2008/11/06 18:44

スキャナーで撮りました
 久しぶりに足腰が立たなくなる程、酷い風邪をひいて寝込んでしまった。
 リンカーン以来のアメリカの歴史的事件でもあるアフリカ人系大統領の当選劇も、頭がボヤーとした中で、眺めていた。
 仕事の原稿はなんとか書き上げないとクビになるというか、零細企業で日刊紙をやっているので、1日も抜けられないので、ボーっとした頭で仕事の原稿を今日もなんとか書き上げた後、ベッドでこのPSP用のゲームの3学期の部分を全部やり終えた。
 「どこでもいっしょ レッツ学校」ということで、学校シミュレーションと思いがちだが、ことば遊びのゲームである。
 動物学校の学級委員のウサちゃんを中心に学校の年中行事、日課が繰り広げられていく。
 どうしようもないクラスで学級崩壊というか、まともな授業は一つもさせてもらえない。
 生徒達は、好奇心旺盛なので、色々な言葉を知りたがる。
 語彙が中心であり、その属性や用法についても、答えていくと、幼稚な文章の中に、その語彙が組み入れられて、いい加減な生徒達の会話にでっち上げられる。
 ところが、ふざけた言葉だと思っていたら、これら辛辣な風刺だということにも気づかされる。
 Hな言葉等も入れると、こんな言葉を知らないふりしながらも、実は、実にしたたかな文章を彼らで組み立てて、ドラマや劇にしてみたりもする。
 このゲームの面白さは、語彙データベースを中心に彼らのユルキャラインターフェースとのコミュニケーションだ。
 インターネット授業も行われる。インフォシークのニュースデータベースにゲームからアクセスし、時事用語等を取り入れて、生徒達に簡単に説明させられる。
 このゲームで、九十九電機の倒産のことを知って唖然とした。
 マニア向けの店の受難の時代が始まった。アキバでもおたく系の店である九十九電機、商売はうまくいっていたのだが、銀行からの借入金の返済サイトを一方的に短縮された影響であえなくつぶれた。
 話は元に戻るが、このゲームの中で、ウサぴょんのキャラクターは、3次元でもかなり表情等が細かく可愛らしい。
 背景の自然や学校の風景も鉄道模型の昭和風ジオラマの様なレトロ調で、しかも、春の霞や梅雨のじめっとした感じ、夏の暑さ、冬の寒さ等が感じられたり、遠足に使用するバスのデザインが私が子供の頃に利用していたものに類似していて郷愁をそそられる。
 でも、このゲームは、いくらなんでも50近いオッサンがやるようなものではない。
 次は、地図データベースのゲームをやってみようかと思う。
 そう、アレですよ。

CDの音が悪い理由2008/11/07 09:28

PENTAXDLで撮影
「CDプレイヤーの音が悪い。」という論議は、1990年代の初めには、行われており、それから殆ど進展をみないまま20年近く経過する内に、ほぼステレオLPレコードが音楽メディアの中心を占めた期間に匹敵するだけの時間が流れている。
 その後、殆どCDの再生フォーマットは、変わらずにI-Podの様な圧縮タイプの携帯音楽プレイヤー中心の時代となっている。
 「CDの音が悪い理由」としては、従来から、DA(アナログ→デジタル)コンバートの段階で生じるという説が有力で、その理由として、
①サンプリング周波数の上限である20Khz以上をカットしているから。
②DA変換時の量子化ノイズの影響。
③ピックアップ時のエラーやジッターの影響
の3点が指摘されて来た。
①については、例えば、高音域をカットしているLPレコードのイコライザーやあるいは、最近では、MP3等やMDのLPモード等の圧縮フォーマットが挙げられるが、これで、実際に高音域がカットされているからといって音が特に悪くなったと感じることはない。
②量子化ノイズが悪いとすれば、音楽のみならず、映像、デジカメの写真全てのデジタルメディアの質が劣化しているというが、実際に量子化補正が行われているものとそうでないものと比べて素人には、殆どその違いは分からない。
③ジッター補正のやり方としては、様々なやり方あるし、クロック周波数を揃えるといった方法もあるが、音の違いは判らない。
 これらから、以上の3つの理由はどれも当て嵌まり難いことになる。

 これらの理由から、私は次の様な考え方を持っている。
「CDの音質劣化要因は、DAコンバーターではなくて後段の回路にある。」


CDの信号は、次の順序でアナログ信号化される。
①信号読み取り→信号補正→DA変換→ローパスフィルター→ライン(アナログ)信号
 私は、この中でローパスフィルターがくせ者だと思っている。ローパスフィルターは、DA変換の際に生じたというか、元々の読み取り信号の中に残っている人間の可聴域以上の信号を強力に除去する回路である。この回路は、レコードのイコライザー等と同様のCR回路であるが、その数十倍の威力を持っている。高級製品では、数段もこの回路が構成されており、その回路を透過した信号に更に、波形補正の信号加工を行っている。
 ローパスフィルターの回路は、最近では、オペアンプであり、ディスクリート(1つ1つの部品を組み立てた)ものではない。回路形式は、NFB(ネガティブフィードバック)方式である。
 この回路がCDの音を「殺して」いるのだと思う。特にNFBは、負帰還補正であるが、高級なものでも周波数毎の位相の違いに完全に対応していない。原信号に匹敵する強さの逆波形を干渉させることが不必要な音を消し去る仕組みであるが、抗ガン剤と一緒でもともとの信号の健全性も阻害する。 
 私は、レコードのイコライザーも自作しているが、NFBは避けて、CR方式を採用している。この場合は、能率が悪いが、位相の狂いが少なくと済むというメリットがある。更に半導体回路では、透過性が悪い(電子の速度が遅い)ので管球(真空管式)を採用している。真空管式の場合は、透過性が良いので、レコード等の微細信号をうまく再現出来る。

 現在、アナログレコード(LPレコード)ブームとなっているが、NFBの半導体式のイコライザー(レコード再生用アンプシステム)は、CDよりも音が悪いと感じる場合が多い。特にMCカートリッジの場合は増幅段数が多いので余計にその様に感じる。

 さて、写真は、真空管式CDプレイヤーでEKJAPANという会社のキットを組み立ててものであるが、なかなか音は良い。CDモジュール部を分解してみた。
http://www.asahi-net.or.jp/~ZZ2T-FRY/cdp.htm
 その結果、DAコンバータから出た直後の信号をそのまま真空管増幅回路に導いていることが判る。つまり、ローパスフィルターを通していないか出来るだけ簡素化して、そのまま透過性の良いアナログ回路によってライン信号に変換しているのである。
 この信号を拡大してみると、やはり、原信号に含まれるノイズがある程度、残留していることが判る。これ自体はマイナス要因だが、高級なCDプレイヤーに比べて音が生き生きと再生されるのである。
 最近まで、このキットは何回もバージョンアップして発売されているが、現在は、発売中止となっているようだ。これは、中国製のポータブルCDプレイヤーのピックアップユニットをそのまま流用しているが、ポータブルCDプレイヤーの生産台数が激減した為に中国製のユニットが入手難となっている為。
 それにしても真空管CDプレイヤーと真空管アンプとの組合せは絶妙である。

FZ28をゲット2008/11/08 14:40

IXYDIGITAL70で撮影。
 女流1眼G1が発売されてLUMIXFZ28の実売価格が大幅に下げて来たので、ついに我慢しきれずゲット。

 価格コムを参考に関西の安売業者を捜して、セブンスター貿易に決定。
http://www.seven-star.co.jp/
価格は、なんと37900円。
実際には、代引き配達(ゆうぱっく)手数料込みで39100円となる。

 現在でもヨドバシが4万7000円台(これでも発売当初から7000円下げている。)カメラのナニワが4万3000円台だから、大変お買い得ということになる。
 聞いたことがない会社なので、心配したが、注文の翌日午前中に到着。雨の中で、郵便屋さんがスクーターで届けてくれた。
 家族から白い目でみられながら、お金を払う。
 早速、開封してみたが、未使用品で商品も状態も良い。
 外箱は、FZ18と同じ色だが、商品の写真が印刷されており、購買意欲がくすぐられる。
 早速、FZ18の為に充電しておいた電池を入れて撮影してみる。やはり、電子ファンインダーの精度が上がっている。(G1に比べたら格段に差があるが、FZ18の電子ファインダーは、ロボコップの視野画像を想い出させる程、粗かったのに比べたら大きな進歩。)

 操作感覚は、FZ18と殆ど同じだが、なんだか少し軽くなった感じがある。ダイヤルには、再生モードがなくなり、ボデーの右上に切り換えスイッチがある。これで撮影画像と再生画像の切り換えが速やかに行える。
 外観デザインとしては、鏡胴の先端の枠にシルバーラインが入っているが、その向きが逆になった。
 正面は大きな違いはない。裏面は、液晶が一回り大きくなっている。切り換えスイッチが入った分だけ少し窮屈な感じもするが、使用差し支えるものではない。
 電子ファインダーの見口のプラスティック部品(眼が当たる部分)は、FZ18の方が加工丁寧でコストがかかっている。FZ28は簡略化されており、コストダウンだが、使用に問題はない。どちらかと言えば、省略して、ゴムの見口をオプションで付けられる様にして欲しかった。
 撮影画像は、パナソニックの鈴鹿8時間耐久の撮影会で実証済み。
 画素数も一回り上がって、ワイド画面に設定しても7MGで撮影出来るので、日常は、こちらで撮影してみたい。

 肝心のレースは鈴鹿が工事中なので、撮影出来ない。
 早く撮影してみたい。

 可哀想なのは、FZ18で、当然、処分することにする。

 製造元のパナソニックの買い取りキャンペーンの案内があったので、利用することにする。

 結構、良い値段で買い取ってくれるし、引き取りの配送業者も先方で手配してもらえるので簡単。

 査定額が納得出来なければ、商品は返してもらえる。

 まずは査定を受けてみることにした。

引き続きお休み2008/11/10 11:32

 風邪がとうとう週を越して長引いている。別に運動もしていないのに筋肉痛になっている。やはり、インフルエンザかも知れない(医者は違うといっている。)
 最初は、熱はそれ程でない(しょっちゅう酒を飲んでいるので、37℃台では、気づかないことが多い。昨年の今頃も顔が腫れ上がり、40℃出ていた時も気づかずに「何か風呂に入っている様な感じかな。」とうろつき回っていた程。)昨日の朝は、熱が下がって、「シラフの時ってこんなにスッキリしているんだとか。」と感心したりしていたが、夕方になると熱が出てくる。下がったと思ったらぶり返すのがパターンで大変。
 喉の痛みの後、鼻水が爆発的に出てから、咳に替わって、この咳が胸から出る感じなので、息苦しい。でも、大分、楽になってきた。

 折角、カメラを新調したのに撮影にも行けない。