「キャンパス紫野」ともお別れ2008/12/16 09:22

 佛教大学を修了してから2ヶ月程、メールマガジンキャンパス紫野が送られてきていたが、とうとう、今月は届かなかった。

 当然だが、何やら寂しい気がする。
 このメールマガジンは、「メールマガジン発行のご案内」、更にテスト版第1号から購読していた。
 更に、「キャンパス紫野」という名前は、私が命名したもので、名前募集懸賞に応募して採用されたもの。
 記念に佛大オリジナルメモリーを頂いた。
 内容は、教務の内容と主に社会学部と教育学部の先生方の簡単なエッセイであった。その中で、印象的なのは、達富洋二先生のもので、非常に文学的というか情緒がある名文で毎回、読むのが楽しみであった。
 こういったML等のメディアは軽視される傾向があるが、当時の時代背景等を知るよすがとなる貴重な資料だと思う。こうした電子資料も収集・蓄積される時代になった。
 それにしても佛大通信もメルマガも届かなくなり、佛大とは段々と縁遠くなってきた。佛大の先生も未だにメールを出して返事をいただけるのは、豚のPちゃんの黒田先生位のもので、この先生もアジア、アメリカと海外を飛び回っている。
 海外研修の1年間ということで、大学から経費も休暇も与えられて良いご身分だと思っていたが、案外に大変らしい。

杞憂2008/12/16 22:36

 今年も『天文年鑑2009』を購入した。

 来年の今頃には、再び火星観測の好機がやってくるという実に楽しい情報もあり、まず、目を通すのは、昨年というか今年の天文トピックスであるが、それ以外のコーナーで一番興味があるというかドキドキワクワクが、NEO(小惑星)の接近予想である。

 「杞憂」という中国の説話があるが、実際に「杞憂」は、「忌憂」になりえる。これは、現代の科学観測の成果が証明している。

 以前、NHKで小惑星や人工天体が地球に衝突した場合の惨事を特集する番組が報道されていた。実際に隕石等が落下する確率は案外高く、日本でも隕石が屋根を突き破って民家の床下に落ちたニュースが報道されていた。

 直径数十メートルから100メートル位の物体でも超高速で大気圏突入する間に大気との摩擦で燃え尽きて精々数10㎏の隕石になってしまう。
 でも、それよりも大きい小惑星は、地球に衝突したらエライことになる。
 だから、毎年NEOのページを真っ先に、開いて見る訳である。
 来年地球に0.02AU以内に接近するNEO(小惑星)は、全部で、3個ある。1天文単位(AU)とは、1億4960万キロのことで、0.02AUというのは、300万キロ未満ということになる。つまり、地球と月との距離の10倍(360万キロ)よりも近い距離である。
 2月18日が、1999AQ10で0.011AUで地球から164万5600キロに接近する。次ぎに、6月18日が、2000AH205で0.016AUで239万3600キロ。6月28日が、2001FE90で、0.018AUで、269万2800キロ、最後が11月2日の2006JY26で、0.017AUで、254万3200キロということになる。一番近いのが、1999AQ10で、これは、地球と月の距離の4.6倍の距離まで接近する。宇宙の広さから言えば、殆どニアミスである。
 いくら近づいても天体の大きさが小さければ、精々、隕石落下くらいの恐れがあるが、中には数キロの大きさのものもあり、これらが落下すれば、運が悪ければ、核爆弾が落ちた位の被害になる。
 特に天文ガイドによれば、2000AH205の様に1回の衛、わずか7日間の観測期間で軌道が特定されたものもあり、大きく狂う可能性もあるという。
 2006年から2008年の3年間で最短距離に接近したのは、2007RSIで0.00062AU(9万2752キロ)という驚異的な近距離で、2007年9月5日のことであった。こうした超接近の小惑星は、全て、最近発見されたものばかりである。つまり、発見されていないもので、これよりも近距離に接近、地球に衝突する可能性があるものもあるということである。
 ひたすら、災いがやってこない様に祈るしかない。
 クワバラ、クワバラである。