2009/4/19 ケーヒン鈴鹿2&4レースオープニングスペシャル2009/03/09 22:25

「お待たせしました!新生SUZUKA ついに開幕!!」
http://www.suzukacircuit.jp/2and4/
ということでケーヒン鈴鹿2&4レースオープニングスペシャルが開幕することとなった。

 そうした、早速、観戦券をゲット。改装されて観戦券がどうやら値上がりしたようだ。5500円(自由席のみの2日通し券)は痛い。

 結局、GT500クラス、ニッサンGT-Rが今回も優勝するのか、激しい戦いが予想とかJSB1000の2輪ロードレースが開幕。

 久しぶりにモーターレースの撮影にチャレンジできる。昨夏以来休止しているので、腕がなまっているだろう。カメラは、今回は、初めて自分のカメラでレースが撮影できるFZ28を持参する予定。G-1も良いが超望遠を持っていないので使用できない。

 2輪の場合は、テレコンバータも必要になってくるが、これを調達するかどうかは考え中。

ブルックナー第9の声楽入りフィナーレの再現2009/03/09 23:03

 アントン・ブルックナー(1824-1896)については、この間もここに書いたが、先日の週末は、彼の最後の未完の作品である交響曲第9番の第4楽章(フィナーレ)の断片(フラグメント)を音声ファイルから再構築して完成しようとする途方もない無理な試みに没頭していた。
 その素材となるのが、ニコラス・アルノンクールがウィーンフィルを指揮して講演したその記録を収めたCDである。RCA34080-81には、この作品の断片が忠実に音化されて収まっている。
 これらをつなぎ合わせるとある程度の姿が出来上がるという訳で、不足している部分は、第9や晩年の作品の様々な箇所から拝借してきて、フランケンシュタイン宜しくツギハギを作り上げていく。
 接合部分は、判らないように残響を加えてごまかす。数十分の1秒単位で作業を行うので、そんなに変な風には聞こえない。

 音程も微妙なピッチも自由に変化させられる。

 残念ながら、展開部の後のフーガが途中で断絶、更にコーダの部分ないので、やはり完成は無理かと途方にくれる。

 ベートーヴェンの第9を「交響曲の理想郷」と考えていたブルックナー。敢えてフーガやコーダを未完に残したのは、この後に声楽の部分を入れる為ではないかと思った。

 実際にブルックナーは、このフィナーレが未完の場合には、テ・デウムを代用する様に指示しているが、第9とテ・デウムはあまりにも曲想が違う。

 それで、晩年の声楽作品を色々と調べていくうちに、詩編第150が一番、ピッタシだし、実際に詩編から引用された断片やフレーズが未完のフィナーレの幾つかの箇所から見いだせる。

 この作品を「改造」してブルックナーは、第9の終楽章にも使おうと考えていたのではないだろうか。

 そこで、私は、ベートーヴェンの第9の主題導入部と同様の構成を考えてみた。声楽の部分は、従来、コーダがくると思われていた部分に入るのだろう。

 この場合、フィナーレの導入部(トラック01)が現れて、第1主題が始まるが、それも途中で消えてしまい、聞き手は唖然とさせられる。(実は、現在、フィナーレの導入部と考えられていたのは、声楽部の導入部であるかも知れない。)

 そうして、交響曲0番、第3番、そして、第8番、テデウム等の過去の作品の楽想の回想シーン。この辺りは、交響曲第3番第1稿のワーグナーの主題が現れては消える部分を参考にした。

 その後、突如として壮大の音響で現れるのが、あの印象的な下降音形の第2主題で力強い男性コーラスを伴って登場する。(この部分、WAVファイルをスコアに変換して、男声合唱らしい音源を用いている。)

 この辺りは、パルシファル風である。


 再び展開部が始まり、荒々しいフーガの後、あの詩編150の壮大なフーガーに移行していく。(移行部は辛うじて、ごまかして書いた)

 このフーガは後期浪漫派の合唱曲のフーガとしては、ブラームスのドイツレクイエムのフーガに匹敵する大きなスケールを誇っている。オーケストラパートを抽出して増強する。

 適宜、打楽器等のパーカッションパートを増強する。こうして聴いてみると声楽入りの交響曲第5番のフィナーレの様に聞こえる。(終結部は、オルガンが伴っていたのかも知れない。)

 残念ながらコーダの作曲能力はないので、サマーレ・マツーカの補筆完成盤を利用しようかと考えたが、それも面白くないので、そのまま詩編150の終結部分を応用した。

 こうして演奏時間45分もかかる壮大な声楽入りのフィナーレが完成したというかでっちあがった。

 ブルックナーが夢見ていたのは、こんな作品だったのだろうか。少なくともサマーレ・マツーカ盤やキャラガン版よりも良いと思っている。CDに焼いた演奏を今聴いているところだ。

 著作権の問題があるので他人には聴かせられないのがつらいところ。