かぐやの衝突エネルギーの閃光光度の推定計算法2009/06/11 14:24

 かぐやは、今日の午前3時25分に月面に秒速1.5キロで衝突したという。マッハ5という恐ろしいスピードだ。どの程度のエネルギー量になるかが知りたいの検索したら、
http://www.yanagi.ice.uec.ac.jp/kaguya/estimate_impact_flash.pdf
がアップされていた。図の式は、高校1年生の時にならった物理学の運動エネルギーの式で実に懐かしい。
 この式は、更に、可視光のエネルギーを産出する為に発光の効率係数を乗じている。つまり、衝突閃光の光エネルギーを求める式である。

 アマチュア天文家にとって、かぐやの衝突現象(発光)を観測すること自体に意義があると同時に衝突によって生じたエネルギー量から、地上で観測される光度(等級)を予想、実際の観測と比較するのが非常に楽しい作業だろうと思う。

 一番、難しいのは、発光の効率をどの程度に見積もるかで、明るさの等級は、対数で現されるので、その見積もりで大きく等級は誤差が生じると思う。

 実際には、かぐやに搭載されている燃料の爆発やら、月面の硬度、材質等も影響するだろうし、観測地の大気のコンディション等も大きく変わる筈である。

 それにしても早く、地上での観測と光度測定の結果をみたいものだと思う。