第23回Hondaエコノパワー観戦記22009/06/21 00:15

lumix-G1で撮影 45-200ズームレンズ EXズームSモード
 写真手前がグループⅠの走者でそれを追い抜いているのが、グループⅡの車。

 これが同じレースかと思えるが、目指しているのは、同じ究極の低燃費。

 超望遠だとカメラがぶれる位のスピードが出ていた。この様に小型の50CCバイクの寸法を更に縮めて前屈みの姿勢で空気抵抗を抑える必要があるので、良く夜中に携帯をみながら原チャリを運転しているオッサンの様なスタイルになる。後ろに点滴の様にぶら下がっているのが、燃料タンク。

 この姿勢を崩さず、ひたすら5周を耐え抜くのだから、我慢と修行の様なレースである。きっと、根暗になってしまうだろう。

 原チャリがあって、それを改造出来る腕があれば、誰にも参加できそうだが、本当な難しいのだろうな。

第23回Hondaエコノパワー観戦記32009/06/21 00:51

lumix-G1で撮影 45-200ズームレンズ
 第Ⅱグループの車は、相当な費用をかけて車を作ってくるチームも多い。なかには、フォーミュラーカーと同じようなカーボンなんたらといった材料を加工して流体工学のボディーを制作してくるチームもいる。

 こうした車が颯爽と(本当にそんな感じでリニアモーターカーの走行を想わせる)走る有様をみて、むしろ、「最先端自動車ショー」の走行デモをみている様な錯覚にとらわれた。

 操縦者の視点は低いし、相当な迫力な筈である。

古事記、日本最古の原本を入手、新たな事実判明!2009/06/21 14:21

 以前 このブログにかいた「「祓」と読むのか、「抜」と読むのかどっちが正しい。」
http://fry.asablo.jp/blog/2009/06/13/4364014
の問題点について、「その後、素戔嗚尊は、八百万神から再び高天原からカムヤライに逢っている。その有様について、下記に原文を示したが、元々の真福寺本の原本をみていないので、なんとも言えないが、「手足爪令祓」という本文と、「手足爪令拔」という古事記本文(原漢文写本の翻読)の異同が認められる。」という点について、

まず、自分でつくった古事記データベース(思想体系本文に基づく)で「抜」と「祓」の文字が記されている部分を検索・抽出して、更に、日本で最も古いとされている「真福寺本古事記」影印本(桜風社による写真複製)を入手したので、比較照合を試みてみた。

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a 於是ヽ伊耶那岐命ヽ抜所丨御丨佩之十拳剣ヽ斬其子迦具

b 是抜食之間ヽ逃行。且後者ヽ於其八雷神ヽ

c 百之黄泉軍ヽ令追。爾ヽ抜所御佩之十拳剣而ヽ於

d 召天児屋命・布刀玉命布刀二字以音。下効此。而ヽ内抜天「香山之真男鹿之肩抜而ヽ取天香山之天之波ゝ迦此三字以

e 於是ヽ飲酔留伏寝。爾ヽ速須佐之男命ヽ抜其
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a1 坐竺紫日向之橘小門之阿波岐此三字以音。原而禊祓也。故ヽ於

a2 亦切鬢及手足爪令祓而ヽ神夜良比夜良比岐。


真福寺本影印より
aは、明確に「抜」と読める。
b,cも、同様に「抜」と読めるし、文脈上問題無い。
d,eも問題無し。

a1は、抜の偏が「手偏」ではなくてし「示偏」である可能性がある。その根拠は、示偏特有の上のノの字がみられることである。但し、「示偏」にある筈の右側の伸びるハライが抜けている。また、a2の「禊祓」の様につくりが「友」になっている。

a2は、明確に「示偏」であるが、つくりの書き方にクセがあり、支の字の様にみえる。しかし、友とは区別しようとしているというこがうかがえる。

こうしてみると、a1の書体は、偏からみれば、a~eと類似しているが、つくりからみれば、曖昧である。明らかに祓という文字が文脈上確実なa2に比べて、つくりの書体が異なっている。

 結局、真福寺本写本の影印では、「抜」と読まれる可能性が高いが、「祓」と読まれる可能性も完全には、否定出来ないというグレーゾーンの判定になってしまう。

 この辺りが、2つの翻刻、訓解を産み出した原因ではないだろうか。いずれにしても原本を判然とはしないが、私自身の意見としては、明らかにa1とa2に記された文字は、区別されるべきであろうと思う。

 そうなると斎藤先生の解釈、つまり、素戔嗚尊が「祓」れたことによって性格が異なるという解釈の裏付けが難しくなる。

 大体、素戔嗚尊は、悪神であれ、荒ぶるものであれ、「カミ」であるので、「祓」われる対象ではない。

 但し、祓われた(浄化)された結果、新たなカミが誕生するケースは、いくつも描かれているが、それらは、本質的に素戔嗚尊とは異なっていると思う。

 源氏物語を近代小説の様に読んだり、万葉集や古事記の世界と現代人の感性とそのまま通じるものがあると勝手に思いこんだり、今の日本の古典や古代研究は、本居宣長や秋成を別にすれば、混沌とした江戸時代に逆戻りだ。

 庶民性という点では面白いかも知れないが、それならば、カルチャーセンターに行った方がマシである。(事実、私もそうだが、こういったのは、江戸時代の寺子屋みたいなものである。)

 出版革命の結果、古典籍が庶民にも読める様になった江戸時代とインターネット時代の現代は似ているが、やはり、学問研究というからには、実証性があり、文献学等、科学的根拠に基づくものでなければ、ならないと思う。

 それには、古事記にせよ、源氏物語にせよ、原典(始原にもっとも近い時代、段階で成立した資料)を、一生懸命に読みこなして、理解していくところから始めなければ、砂上楼閣に過ぎないのだ。

第23回Hondaエコノパワー観戦記4 ①△型2009/06/21 17:22

 燃費追求の為に特別に設計、製作されたマシーンは、多種多様であるが、大きく分けて4類型あると思われる。

①△型
②流線型Ⅰ(後部直線構成)
③流線型Ⅱ(後部曲線構成・別名ツチノコ型)
④スケルトン型

勝手に分類したが、①~③は、流体力学を応用しており、走行時の空気抵抗を減らす点で共通している。

①型は、先端が△型をしているので、この名前をつけた。空気抵抗の一番大きい先端部をこの形状にすることで効果を狙っている。また、

 比較的、ボデーが組み立てやすいのと、前輪の取り付けと整備がやりやすいのも便利。機体によっては、前半部は、緻密でも後半部の造りがやや粗いものがある。この後半部にエンジンが入る。

△部にドライバー押し込められる形となり、これに風防が占められると、運転者は、大変窮屈で足も痛いだろう。一番、素晴らしいかったのは、左1列下段の車で、外装などは、最もクルマらしかった。高専が設計したクルマは、△型が多かった。ベースの設計がこの様なクルマが元になっているのか。

一番、気になったのは操縦時の視界の悪さである。結構なスピードで走り、F1レースさながらに横並びになってカーブの主導権を奪い合ったり、スリリングな場面もあった。

左1列下段のクルマが一番、格好良かったし、早かった。燃費等の成績は判らない。

第23回Hondaエコノパワー観戦記5 ②流線型Ⅰ2009/06/21 17:36

 これは、②流線型Ⅰ(後部直線構成)である。これは、①△型が進化したもので、前輪がこれまで剥き出しに取り付けられていたが、その空気抵抗等を更に抑える為に前輪を格納する様に、前半部分を流線型のフォルムで覆う方法。デザイン的に更に美しくなるが、更にドライバーの視界が悪くなるし、何か整備も難しそう。

 ①△型の左列下段は、こちらに分類されるべきなのに①に入れてしまった。これは、訂正です。

 走っている時は、更にこちらの方が格好が良く、G1グランプリを思いだしてしまった。また、リッジレーサーというゲームにこれに似たボディを持ったスペシャルカーが登場する。直線走行性能は素晴らしいが、曲線はのろい。細長い車体なので、カーブが回りにくそう。

第23回Hondaエコノパワー観戦記5 ③流線型Ⅱ2009/06/21 17:51

 これは、③流線型Ⅱ(前後・流線型構成)である。
 ②流線型Ⅰの進化形として、2チームがこのツチノコの様な車体で出場していた。さすがに素晴らしく速い様な気がした。また、現代の機械技術から2世代位後の時代の乗り物の様な気がした。一体型成形により、後部に発生する渦巻きや乱気流によるロスを排除した。優れた成形技術が必要になると思う。

 こうなると、全然、車体の前が見えないと思うが、モニターかなんかで操縦しているのだろうか。

 前後流線型タイプには、下の様な葉巻型も出場していた。こちらは、上のに比べるとやや工作技術は落ちると思われるが、それでも、これでも流体力学にかなったデザインである。

 細部のフォルムにとらわれるか、「実」を採るかの違いだろうか。

第23回Hondaエコノパワー観戦記6 スケルトン型2009/06/21 18:01

lumix-G1で撮影 45-200ズームレンズ
 これが④スケルトン型である。

 ボディの骨組みの上に人が剥き出しになって乗っている。

 この方がドライバーは楽だろう。操縦性もこの方が良いような気がする。

 レースコースは、野ざらしで当日の鈴鹿サーキットはやや強い風と小雨が時折みられた。

 風力は、低速で走行するマシンが受ける風力よりも、ずっと強く、ボディが大きいマシンほど、不利であり、当日は、そういったチームが立ち往生する様子もみられた。

 結局、最後まで黙々と完走したのは、こういったスケルトン型が多かった。風の影響を受けにくく、操縦性能が良いのが好結果を呼んだようだ。

 室内や無風状態のコースでは、かなり状況は異なってくるだろう。また、マシンの走行速度規定等もあるが、F1マシンでもエアロパーツは部分的なのに、他のエコカーはエアロパーツが走っている様な感じであった。

 クルマは美しく、人を楽しませたが、それが実績に結びつかないと意味がないと思う。

第23回Hondaエコノパワー観戦記7 静かなゴール2009/06/21 18:21

 静かなゴールです。燃費を計測するのが目的で、到着順位ではないので、とにかくひたすら静かに走り続けておもむろにゴールします。

 パドックで、ドライバーがクルマから出るとき、どんな気分なんでしょうか。

G1は、シャッターボタンを押してから実際にシャッターが切れるまでのタイムラグが、FZ28に比べて幾分長い2009/06/21 20:12

lumix-G1で撮影 45-200ズームレンズ
 hondaエコノパワーの撮影が終わったので、残りを第4戦カートレース鈴鹿に当てる。

 カートレースと馬鹿にしていたら、凄い迫力でした。車体がフォーミュラーカーに比べてやや小さいので、逆に速度が出せるので、ヘアピンでも恐いほどの加速をしていた。

 一度、ヘアピンから直線に移行するところで、あるクルマがコースアウトをしてから、後ろからボーっと火炎を吹いたので、恐かった。私以外に観客がいなかったので、ビビッタ。暫くしたら、エンジンを再始動して、何事もなくコース復帰。

 今回は、LUMIX-G1で撮影。

 なんか、FZ28と操作感が違う。やはり、カメラが大きいので、かなり振り回さないと行けない感じがあるのと、何よりも気になるのは、Lモードでは、35㎜フィルム換算で、400㎜望遠相当と80%程度にしか拡大されないので、微妙にクルマが小さいという感じがあり、撮影していて面白みがない。

 AFCやAiモードの追っかけフォーカス等を試してみた。さすがにAFCは、FZ28よりも高速であり、追っかけフォーカスもスポーツカーの撮影でも一応は、追随してくれるが、やはり頼りない。

 結局、FZ28と同じ様にAFLOCKで置きピン、Sモードでの撮影となる。ファインダーサイズがこちらの方が大きいので、クルマを補足しやすいが、ボデーが大きいので、両眼を開けても、被写体を通してみることが出来ないので、時々、車体を外すことがある。
(私の場合は、効き目の左目でないとファインダーがみれないので、困っている。)

 一番、戸惑ったのは、シャッターボタンを押す操作から実際にシャッターが切れるまでのタイムラグが、FZ28に比べて幾分長いので、被写体を追跡してシャッターを切る瞬間をFZ28よりも心持ち早い目にしないとタイミングがずれてしまうので、この点には困った。

 結局、使い慣れたFZ28をこれからは鈴鹿サーキットには持参することにする。(こちらで十分だと思うし、通常の写真も撮影したいので、一体ズーム型のカメラの方が良い)

 期待した画質だが、FZ28の様な派手さはなくて落ち着いた感じだが、あまり面白くない。質感の描写の改善を期待したが、これも期待した程ではない。

 全体に少し、写真が「甘い」感じがする。C-MOSセンサーを使用しているので、画調が柔らかめになってしまうのだと思う。この点でもCCDを使用しているFZシリーズの方が良い。

 画質調整はマイフィルムのカスタムモード設定でやるのだが、このメニューを呼び出せずに帰ってきてしまった。操作系統もやはり、FZの方が簡単でやりやすい。

 LUMIX-G1は、じっくりと被写体を狙ったり、あるいは、ライカ等のクラシックレンズを活用するのに利用したい。