周密環境で飼養されているので、感染力が強い新型インフルを防ぐ手立ては、人間同様にワクチン接種しかない。2009/10/21 10:16

 大阪府で新型インフルエンザに感染した豚が見つかったと報道された。

 大阪府の養豚飼養頭数は、全国でもビリから数えた方が早い位で、どうして、こんなところで感染事例が発見されたのだろうか。おそらく頭数が少ないので、調査密度が上がるので、検出確率が高くなったのだと思う。

 日本国内では、関東では、群馬とか九州では、宮崎、鹿児島等の地域で大規模養豚が経営されており、こちらへ伝播すると大変なことになる。

 周密環境で飼養されているので、感染力が強い新型インフルを防ぐ手立ては、人間同様にワクチン接種しかない。

 人畜共通感染症の恐怖は、これからやってくる。

 パンデミックは、まだ第1ステージを過ぎたところなので、これから目を覆いたくなるような悲惨な状況に進展していくだろう。21世紀初頭の人類を見舞った最大の生存への脅威になるかも。

 何度も異種間の感染を繰りかえしているとウイルスの感染力と毒性が一層増して、より凶悪なウイルスへと進化する可能性がある。

 豚と人間とは、非常に生活的にも生理構造的にも近い関係にあるので、医薬品の実験にも使われる程であるので、尚更である。

 場合によっては、人類は養豚を諦めなければならなくなる可能性も出てくるだろう。

 豚は、細菌に特に感染しやすいので、無菌豚とか清浄豚とか人間以上にバイオハザードを徹底させた環境で飼育されている特別豚も存在する。 また、豚肉に関しては、十分な殺菌処理が行われているので、食肉処理場の作業員や輸送担当者、検査担当者、調理担当者の感染の方が心配な位で、豚肉だから特に危険ということはない。