平家星 まもなく大爆発、満月以上の明るさに2010/01/11 09:57

平家星

オリオン座のペテルギウスは、独特の赤い色から平家星と呼ばれている。今頃、南の空にシリウス等と一緒に天空を支配している。

巨大な赤色巨星で、HR図表では、主系列星の最も右上に当たり、最初は小さな星がやがて太陽の様に成長し、やがて、その核融合エネルギーを使い果たして、表面温度が下がり
膨張を始めた段階の星。

「宇宙家族ロビンソン」や「禁断の惑星」といった映画でロボットの背景に真っ赤な大きな星が描かれている様な本をみたことがあるが、これが赤色巨星。温度が低いので赤く見える。

やがては、爆発して生涯を終える。
その後に核の部分に白色矮星の様な星が残る可能性もある。しかし、多くの星を構成していた物質は、宇宙空間に飛び散り、新たな重力の作用で、新しい星に生まれ変わる。

まさに輪廻転生である。

最近、このペテルギウスが、明日にでも爆発するかもしれない兆候が発見されたという。15年前から大きさが縮小する等の異常が見つかっているが、表面に白い模様が現れてきたという。

もし、爆発すれば、大変なことになる。満月位の大きさになるし、衝撃派が近隣の恒星系にも影響を与える。宇宙線や放射能が増加する可能性もある。

但し、地球から見えるのは、600年前の姿なので、もう既に爆発しているかもしれない。

http://www.asahi.com/science/update/0109/TKY201001090278.html

爆発時には満月以上の明るさで昼間も見える超新星になる。