4月中旬から下旬にかけては、要注意2010/09/08 14:31

 今の数世紀に一度と言われる猛暑は、完全に異常気象である。
 地球が、あるいは、地殻が悲鳴を上げているのだ。

 気象の専門家は、偏西風とかエルニィーニョ現象にみられる様な海流の異常が原因だと分析しているが、何故、偏西風の蛇行が起こるのか説明しきれていない。

 実際に大気中の紫外線放射量とか太陽エネルギーの量自体も増加しているし、地殻・マントル対流からのエネルギー放散もおかしな具合になっている。

 この様な状況は、94年から95年の夏場の猛暑に類似している。94年の猛暑は、当時でも記録的な猛暑と言われたが、地殻の歪みから熱エネルギーを放散し、それが冬場のエネルギー均衡が破れた、あの雪の日の翌朝に、阪神・淡路大震災が発生した。

 当時の惑星配列も以前にここにアップしたことがあるが、惑星や太陽、月の潮汐力が直接的な原因ではないにせよ、引き金になり得るのだと思う。

 震災の日の晩の煌煌とした満月をみてそう思った。

 最近の惑星の配列状況をみると、この8月下旬から9月が実は危なかったが、幸いというか、日本と離れたところで地震が発生した。

 次に危ないのが、来年の4月で、図の様に、地球、太陽、木星が直線上に並ぶ。4月の満月は、18日辺りなので、この時期がもっとも潮汐力が強く働くことになる。

 来年の4月中旬から下旬にかけては、要注意だと思う。

 但し、地球上のどの地点に地震が起きるのかは判らない。宏観現象や、断層のズレ等、地面の電流測定等を含めた総合的判断が要求される。

飢餓惑星・日本は生き残れるか。2010/09/08 23:31

飢餓惑星・日本は生き残れるか。

「飢餓惑星」これは、当然、我が地球の姿である。

いくら不景気とか失業とかホームレスといっても、水道の水を自由に飲めて、残飯でも食べるものがあれば、まだ、この国は恵まれている。地球温暖化、乱開発による自然破壊と経済発展による貧富の格差で、既に、この地球では、飢えていない人の割合を飢えている人が上回り始めている。

現在の世界の穀物生産量は、アメリカ農務省が今年、8月に出した予想(10~11年度)によると22億1281万メトリックトンで、前年の22億2648万メトリックトンを下回っている。


今、現時点での全地球の人口は、68億9195万2900人である。
http://arkot.com/jinkou/

これから1人当たりの穀物供給量は、備蓄とか在庫とかをのけても、約320キロである。

○つまり、地球人1名/1日当たりになおすと、僅か876グラムとなる。


全人類の穀物を平等に分けると、これ位にしかならないのである。
この中には、酒やパン、加工品、油脂、もろもろの植物由来の原料も含まれている。

更に、この見積もりは、最低限の穀物生産に必要な気象条件が保たれていることが前提になっているので、このまま地球温暖化や異常気象が続けば、大幅減産ということもあり得る。

ロシアでは、干魃の影響で、穀物の輸出を停止するという。EUも凄まじい干魃の被害。

更に、世界的な景気後退で、農民の肥料やその他の農業資材を購入するお金も底をつき始めている。日本では、考えられないことだが、「水利権」の負担が困難になっている。水が無ければ穀物が出来ない。

あのアメリカの穀物生産を支えているのも膨大な地下水であるが、穀倉地帯の地下に広がっている水脈が、既に浪費され尽くしており、今後は、農業用水の制限を行わなければならない事態が予想されているようだ。

一方、中国では、40年前の日本が辿ったのと同じ道を歩んでいる。都会と農村の経済格差の影響で、「棄農」する農民が増えている。当然、土地は荒れ放題。売られた土地も農地以外の用途で使用されている。

中国の金持ちは、穀物には関心があるが、それは、投機の対象としてで、自分が汗水流して、農業をやろうとする奴はだれもいない。

一定の所得保障を行うことで、農業生産を維持出来るという考え方自体がもはや時代遅れとなっている。

民主党政権下、日本でも農民とつなぎ止めておく為に個別所得保障制度が行われているが、それ位の財源では、農業を支え切れないし、効果は期待出来ないだろう。

今後の地球温暖化が進めば、現在の中緯度地域の気温が低緯度地域並みの気温まで上昇、もともと冷涼な環境を想定して品種改良された小麦とか多くの穀物の生産時代が難しくなり、遺伝子組み換え等の最新技術を用いても、人口の増加に対応する為の増産はおろか、今の水準を維持することすら困難になっている。

今の民主党政府は、江戸時代並みの刹那的かつ狭量な視野しか持っていない。

日本国内の自給率を上げるのが、最も有効な食糧安全保障への対策だとしているが、既に、世界の現実をみると意味がなくなってきているのである。

日本が、このままの自然環境に恵まれるといったあり得ないことが起こったとしても、最大限頑張っても60%以上に自給率は上がらない。この水準では、戦後の食糧不足時代の供給量にも遙かに及ばない。多くの餓死者が出るだろう。

つまり、海外から食糧を輸入する以外に方法がないのが日本であり、何も日本だけではなくて、アメリカや南米の一部以外の国でも、食糧を輸入しなければやって行けない状態になっている。

今、政府がやることは、海外からの穀物輸入を如何に安定的に維持するかが最大の課題であり、それが唯一国民の生活を保障するのである。

日本は、相当量の穀物輸入をアメリカや豪州等に依存しているが、極僅かな例を除いて、輸出国から穀物を「売ってもらっている」のである。そうして、日本以外に金持ちの国がどんどん出てきている中で、食品原料穀物から飼料に至るまで、既に足下を見られ始めている。

幸いに、今は円高だから良いが、急激な円高の後に来るのは、日本経済の崩壊と急激な円の暴落である。つまり、風船が膨らんで爆発するのと同じ出来事が起こる。

我が国は、円高の恩恵を受けているが、その影の実体は、もう萎みかけており、カタルーシスは、そう遠くない招来にあるだろう。

日本が経済的に凋落すると、海外から穀物を輸入することが出来なくなる。旧ソ連では、金資源と引き替えに不足する食糧をアメリカから輸入したが、日本には、その様なレアメタルや金資源もなくて、貧乏人がいるだけである。

人道的な見地から食糧援助がされる可能性もあるが、世界中が飢えている中で、日本だけが特別扱いされる訳はない。

○食糧自給等の非現実的な幻想・夢にとらわれていけない。
○今の内に海外から食糧を調達出来る様な手を打たねばならないのである。

それには、この一時的な超円高の千載一遇のチャンスを利用して、日本人が世界の農地を買収しなくてはならないのである。政府は、海外の農地買収に最大限の援助しなければならない。(国内農業予算を削ってでも。)

実際に、欧米はもとより、中国等のアジア圏の国が海外の農地を買収に動いている。

日本の様な狭い国土の山林でさえも、前日のNHKの特集をみても判る様に、日本の山林が中国人やアラブの金持ちに買収されている。

誤った判断はもはや許されず、国民が暴徒と化して、一握りの米を血眼になって探し回り、奪い合う時代が直ぐそこにやって来ている。