10月下旬なのに朝顔が咲き乱れている2010/10/17 09:48

 10月下旬なのに朝顔が咲き乱れている。盛夏の候に比べて、花の大きさがやや小振りになったが、昼夜の寒暖差が拡大した為に花の色は一層、鮮やかになった。今朝だけで、20輪は咲いていただろうか。

 昨日も日中は半袖、夕方になって長袖のシャツといった、本当に8月下旬から9月初旬の気候に逆戻り。

 異常気象もいいところで、冬が嫌いな自分には良いが、やはり、天変地異等の可能性が気になる。

 アイスランドの火山灰の層が超高空を覆っているので、北半球の日射量が減少、だから、今年前半5月までは、寒冷な天候が続いた。その後は、日照温度の差の影響で、海流の温度差が生じてで、南半球の温暖な流れによって、本来の北半球の寒冷な海流が北側に押しやられてしまった。

 北半球を海の上層部は、温暖な海流が、深層部は、寒冷な海流が流れて、それが南半球に移動して、暖められて、北半球に循環する動きとなっているので、その様な動きになる。

 今夏の猛暑は、北半球の寒冷なジェット気流の蛇行で、南側の暑く湿った空気が北上したとされているが、何故、ジェット気流の蛇行が発生するかについては、その原因は、究明されていないが、海流の影響によるものが大きいようだ。

たまご醤油が美味しい訳2010/10/17 10:33

 15日のたまご研究会の発表で最も面白かったのが、京都女子大学の八田一先生による脱脂鶏卵醤油の発表である。

 脱脂卵黄醤油、これは、一般には、「たまご醤油」と呼ばれることになるだろう。

 大豆も卵黄も蛋白質原料なので、十分に脱脂を行えば、発酵させると醤油が出来るのは当然であるが、今まで、なかなか実際にやってみる人がなかった。

 八田先生は、既に鶏卵醤油を商品化の段階に入っている。問題は、鶏卵から乳児用の人工乳を生産する為に、卵黄脂質が取り出されているが、その残渣大量に残る為に、その活用法として、脱脂卵黄醤油の実用化を考えついたという。

 その醸成の過程では、プロテアーゼ含量が高い為に良質の発酵処理が可能になるという。

 脱脂卵黄醤油の色は、薄い黄色で、ベトナム等で生産されているニョクマム等に似ている。味の方は、魚醤と大豆醤油の中間的な、芳醇で多彩な味がするという。今回、発表された脱脂卵黄醤油のアミノ酸組成のデータと脱脂大豆醤油のそれを比較してみると、脱脂卵黄醤油のアミノ酸は、グルタミン酸等は、少し、大豆に比べて少ないが、他の成分は満遍なく潤沢に含まれており、多彩な味がするというのも頷けるところ。

 元々鶏卵に含まれていたアミノ酸が凝縮されているのだが当然である。養鶏用の飼料も最近は、配合飼料が中心に使用されているが、その蛋白源としては、とうもろこしグルテン、大豆粕、菜種粕、魚粉等がある。最近では、動物性蛋白が敬遠される為に植物蛋白である大豆粕等が中心に使用されているが、衆知の通り、大豆粕には、必須アミノ酸であるリジン、メチオニンが不足している為にこれらは、飼料添加物として、補われている。

 配合飼料の中でも採卵養鶏用配合飼料は、特に、アミノ酸バランスを考慮されて設計されているので、その成分値が鶏卵に転嫁、更に凝縮加工した場合には、「アミノ酸の坩堝」的な状態になり、究極の調味料が出来上がる訳。

 次のたまご研究会には、製品化されたたまご醤油が配布されるという、是非、参加したいと思った。