ブルックナー交響曲全集を4セット買った。2012/10/18 22:16

お・ぶの家に引っ越して来てから、2年と10ヶ月になるが、その間、ブルックナー交響曲全集を4セット買った。全部ヤフオク。

最近は、CDの値段が信じられない程安くなってしまって、先日買ったペーターノストロのビュルテンブルクフィリハーモニーの値段は、たしか、全部で千円程度だった。CD11枚セットが千円。

信じがたい。
演奏は、これが一番、個性的で中期の交響曲までだと、演奏も録音も十分過ぎる程だが、残念ながら7~9番の演奏も録音も今一つ。だから。ディスカウント販売されていたのだろう。

バレンボイム・ベルリンフィルの全集。これは、あんまり個性というものが感じられず、馴染めない。これだとカラヤンの方がずっと面白い。

スクロヴァチェフスキーの全集は、ザール・ブリュッケン交響楽団という、これも2流の団体だが、さすが、スクロヴァさんの指揮は、個性的でブルックナーの交響曲を細部まで分析的に聞かせてくれる。おそらくCDでは聞こえるが、生演奏では無理な細部、そこに面白さを出して来ている。

リッカルド・シャイー指揮ベルリン交響楽団の演奏は、一番、ロマンチックで、これも初期、中期までの作品の演奏は素晴らしいが、後期の作品は、さすがに個性が薄らいでいく。

どれをとっても長所と短所がある。ブルックナーの全集では、実家においてある、インバル指揮フランクフルト放送交響楽団の演奏が、1980年代という古い時代の物だが、演奏の質もよく、初期から後期の作品までの取り組む姿勢が安定しているので、一番良いと思う。

朝比奈隆の全集もほぼ全てを持っているが、残念ながらオーケストラの質が低い。今になって聞けば、東京都響辺りを指揮した演奏がもっともオーソドックスで安心して聞くことが出来る。

火の恋し2012/10/18 22:22

柿の木の紅きを目指し下山道
手の甲と足の甲から火の恋し
知らぬほど遠き里あり野路の秋
菊の香に包まれてをり野弁当
色変えぬ松の並木や風抜けて