ウィリアム・モリス展2012/10/25 22:14

今日は、明石市文化博物館で開催されているウィリアム・モリス展を参観。

山陽電鉄明石駅から北に数分位のところ。
途中、明石城のお濠端を移動する。

展覧会の入場料は、僅か800円。生協の会員なので、200円引きだった。

モリス展、現在、インダストリアルデザインの先駆者とも言えるし、新しい美術分野の開拓者とも。

先日、参観したバーンジョーンズと大学で同窓であったとか。たしか、ステンドグラスにみられず、構図や色彩等の描画法に類似点が感じられるが、モリスの方が象徴化、デザイン化が進んでおり、ある意味現代的に洗練されている。だから、ステンドグラスは、中世風というよりも19世紀末期の一般家庭の装飾の様な。

次にモリスの染色をみると、これも今はやりのアップサイクルの衣料の模様、つまり自然回帰のデザイン、織物の質感を大事にするやり方、刺繍の簡潔なデフォルメ化等々。

でも、一番素晴らしいと思ったのは、壁紙である。特にグリーンの唐草模様のデザイン、本当にほれぼれとする。壁紙は、私も何度も部屋に貼り替えて判ったが、その人の生活文化を一新するほどの大きな装飾品。だから、一番、大事な装飾だとも言えるだろう。

彼の作品の特色は、木版画の技法で、平板印刷の様な感じ。そばで見ると非常に簡潔、単純な模様も離れてみると非常に精緻な感じがして、そういった距離感による印象の変化を模様として非常によく表現している。

椅子もアールデコよりも斬新的で、むしろ20世紀前半、あるいは、いまのネオモダン風のデザインでこれも面白い。

モリスのデザイン以前、みたことがあると思っていたら、毛布の模様をデザインしていた母親参考にして画帳等をみていたことを想い出した。

ミュージアムショップで、4千円分のアイテムを買ってしまった、葉書を入れる額や栞、陶板等。

モリスのデザインをサンゲツとかそういったところでやって僕らにリーズナブルな値段で壁紙を提供して欲しい。素晴らしいデザインの部屋になることは請けあい。

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