クリスキットMalkⅥ2012/11/03 11:17

クリスキットMalkⅥ管球プリ。

神戸の出品者のお店で、丁寧に整備されていたので、電解コンデンサ等も全て交換されており、雑音もなく、順調に動いている。

フォノイコライザは、購入当初は、少し硬い目でレンジが狭かったのが、毎日LPレコードをかけていると、音に柔らかさが出てきてレンジも広がり、バランスの良い音となる。

CDの音は、管球ラインアンプ経由となるが、柔らかく、それでいて透明度の高い音、ハイカット、ローブーストがついているが、ハイカットを12KhzでかけるとCDの音もまったりとした音に変わってよくなる。

パワーアンプは、2A3シングルの無帰還であるが、クリスキットのプリでは、ゲインがやや不足。ボリウムを2時位で通常再生音量となる。ゲインを調整すればよいのだが、筐体を開ける気にはなれない。

真空管特有の良い匂いが点火してしばらくするとしてくる。
この匂いを嗅ぐのが好きである。

自作のプリと切り替えできる様にしてある。
居住環境からあまり、大きな音で再生出来ないので、このプリの再生音程度がちょうどかな。

レコードを聴くのが楽しくなった。

クレンペラーのブル82012/11/03 11:39

オットー・クレンペラー指揮ニューフィルハーモニア管弦楽団
ブルックナー交響曲第8番ハ短調

ノヴァーク版(第2稿)による演奏だが、随所にクレンペラーによる改訂、改竄、省略がされている。

 1981年8月に発行された『ブルックナー』青土社によると、この演奏について、宇野功芳氏は、「あまりにもひどい。クレンペラーによるフィナーレのおそるべく勝手なカットの故に名前を挙げておきたい。(同じように改訂版を使用しているが、名演奏を繰り広げている)クナッパーツ・ブッシュは、本能的にブルックナーとつながるものをもっている指揮者だが、クレンベラーはブルックナーと無縁の指揮者といわざるを得ないのである。」と述べている。

 更に宇野氏は、このLPレコードのライナーノーツを執筆されており、そこにおいて、クレンペラーが、終楽章のカットについて、「ブルックナーのあまりにも旋律の多様がこの楽章を混乱したものにしており、それらを明解にする為に、カットを実施したのである。」というコメントを紹介している。

 果たして、どうなんだろうか。実際にフィナーレを聴いてみると、あまりに、非音楽的というか機械的に録音後にカットしたようにしかきこえない。実際、この様に楽譜を切り取った後で、演奏しようにも、非常に不自然なので、アンサンブルにも乱れが生じるし、演奏自体が困難な筈であるが、この録音は、平然と演奏を続けている。

 つまり、全曲をカット無しに演奏した後で、録音をカット編集した様にしかきこえない。更に、カット後の収録時間が、クレンペラーの超スロー演奏の為に、カット無しで演奏された他の指揮者よりも長時間に及んでいることで、このカットを含めてもLPレコードの収録時間内に演奏を収めるのは、難航したと思われる。

 おそらく、プロデューサーのウォルター・レッグ氏あるいは、エンジニア等から、もう少し速いテンポで演奏して欲しいと言われたのではないか。しかし、クレンペラーは頑として譲らず、彼のテンポで演奏を続けたに違いない。

スタッフ:「これでは、収録時間内に入らないですよ。」
クレンペラー:「じゃあ、勝手にすればよい。」
とのやりとりがあり、クレンペラーの指示する箇所をカットしたのだと思われる。

となれば、クレンペラーのもともとの収録テイク(テープ)が残されており、ノーカット版等が出てくる可能性もあるような気が。

しかし、それならば、何故、宇野氏が紹介されているようなクレンペラーの見解が述べられたのだが、やはり、収録時間に入れなければならないので、演奏を仕方なくカットしたとは言えなかった。当時の世界最大のレコード会社EMI、フィルハーモニア管弦楽団のスポンサーに対して、その様なことを言明することが出来なかった事情がある様な気がする。

演奏自体は、第1~第3楽章は、素晴らしい。特に第2楽章のスケルツォの第1主題の終わりから、第2主題に移行する時のテンポの落とし方が実に素晴らしい。カラヤンが、クレンペラーのテンポを真似て第2楽章をウィーンフィルで録音しているが、音楽が弛緩してしまったが、クレンペラーの場合は、こんなに遅いテンポなのに音楽が生きている。

仕方なく第4楽章は、僕も聴かないことにした。MDにダビングして繰り返し再生しているが、それは、第3楽章までで終えているのだ。

和風パーティションで障子2012/11/08 19:25

 このぼろ家、お・ぶ山荘と以前呼んでいたが、結構広い和室が南側に面してあるのだが、ベランダ側の窓がむき出して、カーテンをかけていたが、これも和室にそぐわないので、障子にしたいと考えていた。
 でも、ベランダ側のサッシ枠の余白が下側は、僅か1.5㎝しかないので、障子枠をつけることも出来ない。何故、こんな風にしたのか理解に苦しむが、以前のオーナーの考えなので、仕方がない。業者に頼むと、新たに窓枠をふかして、更に、障子用の桟等をつけて、6面障子をはめ込む工事をすると、25万円位はかかるということで諦めていた。
 以前から、和風障子パーティションという商品が販売されていた。新品で3連のもので、1万5千円位。これで凌ごうと思っていたが、今回、ヤフオクで、5千円で新品が販売されていたので、2セット購入した。
 天地の高さが150㎝、窓枠の高さが152㎝なので、スペーサーを填めれば、そのスッポリ、はめ込むことが出来ることが判った。はめ殺しで、取り付けてみようと工事を行った。このパーティションの厚さは、2㎝である。5㎜位の収まりならばなんとかなると思った。
 上下、ゴム製のスペーサーを切り抜いて自作してみたら、簡単に填った。これで満足からと思ったけれど、やはり、外の青空等を午前中の間は眺めていた時もあるというので、左右の両端を固定して、幸いにも残り2枚ずつは、フリーアングルで固定可能な蝶番で接合されていたので、簡単に折り畳むことが出来る。
 それで、金属製金具(100円ショップの家具固定用)に、木質シートを裏表貼り付けて専用固定金具を自作して、上下2カ所ずつ、合計4カ所、左右に取り付けた。
 これで、仏壇の様に左右観音開きで開帳出来る様になった。開けはなって置くときは、その上にレースカーテンを延ばすと、ちょうどカバーの役割を果たしてくれる。
 夜になると、こんな風に6面を閉じる。残念ながら、長さが少し余ったので、真ん中は、重ね合わせてフックで固定する様にした。また、サッシの一部の枠に蝶番の部分が当たるので、サッシのフル開閉は無理。でも、辛うじて、ベランダに出入り出来るだけの開きは確保出来ている。
 予算は、1万円位で、障子風和室が出来て喜んでいる。

座骨神経痛2012/11/10 10:07

結局、診断が出来ない足腰の痛みを座骨神経痛と診断して、牽引とかウォーターベッドによるマッサージ等を行う為の口実にしてるところがある。

実は、またまた、左足の付け根の関節が痛んで、あることが難しくなってしまった。そこで、近所の整形外科に言ったらこの診断、レントゲン、血液検査等で費用は、薬代込みで、4640円もかかってしまった。

大阪の依然、通っていたHクリニックだと、初診で、2千円位だったのに比べて、高い。病気持ちは、兵庫県には引っ越さない方がよい。インフルエンザの予防接種も他県よりも1千円高い。

医師会の力が強いので、行政がいいなりになっている。また。震災の影響で、削られた医療福祉関係予算が、そのまま復活されないまま縮小されてしまった経緯もある。

兵庫県も早いところ革新勢力が台頭して、医療から福祉まで見直し、兵庫県や神戸市の汚職の徹底的な粛正、事業仕分けが必要。

この金を医療に回してくれたら、少しは、この県の医療福祉が改善されると思う。

それにしても、今回の痛みは酷い。昨日よりも悪くなった。特に気温が低い朝は動けないと言っても過言ではない。

そんな訳で、趣味の俳句の会から、来週、大阪に行って診察を受ける無呼吸症の定期検診も断らなければならないかもしれない。

不思議なことに、エアロバイクは、全然、平気である。だから、悪い場所は、左大腿骨の付け根の関節に限定されている。

加湿器2012/11/10 10:19

くらしのeショップヤフー店に注文していた加湿器が届いた。
1980円、アロマポットがついているというので飛びついた。

でも届いたのをみると、蒸気が噴き出すところに大きなニキビの様なくぼみがあり、これがアロマポットという。あまりにも大げさすぎやしないだろうか。

早速、昨日買って来た針葉樹系のアロマオイルを一滴射してから、稼働させてみた。依然は、アロマは、蝋燭で焚いていたが、それに比べて、香りは、こちらの方が濃厚。もっとクールな感じのお香が欲しくなった。

吹き出し口の裏側は、籠状になっている。取扱説明書には載っていないが、ここにポプリを入れてみることに。

これも100円ショップでかったピーチポプリを台所の流し用ネットにひとさじ程度いれて稼働させてみる。

これもご機嫌(^^)。アロマよりも濃厚な野趣溢れる香りが家に広がるので、こちらの方が費用もかからないし、気に入った。ハーブとか、そういったものも試してみようかと思う。

Windows8って意味あるの2012/11/11 22:46

Windows8の販売が苦戦と言Windows8の販売が伸び悩んでいると聞く。結局、数年前までは場合によっては共生していたモバイルとバソコンの棲み分けが進んだ結果、現在、スマホやタブレット端末で占められているモバイルの市場に汎用機に使用されているOSが割って入るのは難しいということ。つまりWindowsはビジネスアブリのユーザー向けのOSなので一般的なネットワークコミュニケーションにはAndroidやiPhoneで十分。最近ではノートPCのユーザーがタブレット端末に移行しているけれどマイクロソフトがこれに対抗するにはWindowsCEを改良した方が軽くて使いよいものができるだろう。Windows8をデスクトップで使いたいと思う人はいらっしゃるのだろうか。専用の液晶ディスプレイを机に座ってタッチしてキーボードでビジネス文書を入力する必然性があるのだろうか。それとももはやデスクトップバソコンの時代は終わったと言うのか。マイクロソフト社が歴史の淘汰に生き残るのはビジネスシーンそれもデスクトップの分野だと考える私は間違だろうか。

障子風パーティション改良2012/11/12 10:42

障子風パーティション。

真ん中の長さが余って、袷状態になっているのが不細工なので、右側の枠の取り付け位置を斜にずらして、真ん中が合うようにした。
右端は、斜になったし、何度も螺旋釘で穴を開けた為に不細工になったが、目立たないので、これでよしとする。
これでも気になったら、枠自体を切断して横幅を詰める方法もあるけれど、そうなると、障子自体も貼り直しになったらみっともないので、これ以上手を加えるのは、無理。

夜や日光が眩しい時は、全部締めて、普段は観音開きにして使用している。

天井も張りぼて、障子もまがい物。
実にいい加減な座敷だけれど、まぁ、落ち着けて気に入っている。
天井に桟を取り付けてみようと思う。
竹で、茶室風にすれば、張りぼてらしい部分が消えるかも。

ソニーの経営危機はMDの危機2012/11/12 15:03

またMDを聴いている。CDに比べて気を使うこともないし、iPodの様に選曲の煩わしい操作も要らない。ましてやiTunesのような操作性の悪いソフトをノロノロ起動させることなくカチャとミニコンの挿入口に入れるだけ。
何時も聴く曲は二三曲程度なのでデジタルコピーを一度すれば耳タコで聞ける。
音質がどうもと言う人もいるがSPモードであればMP3より音質がましのような気も。ヤフオクで落札したアニフィスの朝比奈ブラ1を聴いている。
俄仕立てのオケなのに演奏は緻密で緊張感に溢れている。
残念ながらMDが聴けるコンポが殆どなくなってしまったのでソニーのおそらく最期の機種を買うかどうか迷っている。
ソニーも危機的な経営状態なのでこういった時代から取り残された機種から廃止されて行くだろう。デジカメやマイナーな家電シェアが低いウォークマン等も危ないだろう。
まさに悪貨良貨を駆逐するである。

調剤技術料、薬学管理料でぼろ儲け2012/11/14 07:11

最近、街を歩くと、調剤薬局がやたら増えている。
近所の鈴蘭台の街を歩いてもチェーン店が2系列、更に、個別開業店が数店舗。

こんな小さな街でよくこれだけの店というか薬局がやっていけるのは何故。

医薬分業になったので、最近では、処方箋を医者に出してもらってから、調剤薬局に向かう。診察だけで、待ちくたびれて、診察自体でも弱っている上に更に、薬局でも、待たされて、風邪を移されたりする。

順番が着て「おくすりてちょう」を返してもらって、薬剤の説明を受ける。医者に相談しないとどうにもならないことをいろいろと訊かれたり、言われたりする。サービスのつもりだが、そう思うならば、医院に直接尋ねて欲しい。医師の判断で処方箋出しているので、薬局が口を挟むことではない。

医療費も、医者が薬を出してくれていた時代に比べて数百円から千円以上は高くなっている感じ。医院が薬を出していた時代は、薬価差益とか、医薬品メーカーからの奨励金とかで、診療報酬さえも低い水準だったので、風邪で医者に初診でかかっても3千円程度(保険3割負担)で済んだ。

今は、初診が5千円、再診が4千円程度。レントゲンとか血液検査をすると1万円近くにまで跳ね上がる。

手元に薬局の領収書があるが、保険合計点が889点で、患者負担率30%、領収金額2670円となっている。その内、調剤技術料と薬学管理料が合計で、287点で、お金に治すと860円余り、つまり、薬代だけだったら、1810円程度。医院に支払うお金がたしか1600円程度だったので、合計3400円で済むところが、合計の医療費は、4000円を超えている。

零細企業に勤務なので、保険協会から印刷物が届くが、ジェネリックに換えると合計で260円の患者負担が減るということだが、その程度の「値引き率」だったら、正規の薬品で、正しい効果を期待した方が結局は得だ。

今の医療制度、医院と薬局で2重に利益マージンが患者にたかる仕組みとなっている。これでは、保険制度が保たない筈である。以前に比べて医療費は、30%程度は上昇しているのでは。

大きく儲けている調剤薬局、顧客の競争もあるが、サービス産業としての自覚はゼロで、従業員が8名もいて、待っている患者が2~3人でも儲かっているようだ。

堂々と暴利をとる仕組み、なんとかならんだろうか。

僕は、医薬品メーカーで別に医者が癒着しても、診療費・医療費が安くなるのならば、それはそれで良き関係だと思う。実際にそういった医院もあるが、診療費は他院に比べて格段に安い。しかし、地域の医師会とか医療管轄庁から睨まれているようで、一時、営業停止となったこともあるようだ。

ジェネリックもたしかにみかけの医療費は安くなるが、後発品ばかりにお金が行く様になった場合、新薬の開発費への医薬品メーカーの負担が重くなり、結局、全体としての薬の価格が上がってくるので、医薬の開発意欲の疎外、結果的に全体の薬価を押し上げることになる。

医療制度について患者目線でみれば、進歩どころか退歩と見えてくる。このままでは、保険制度自体が崩壊してしまう危険性もある。

「ボストークアルバム誕生50周年」2012/11/17 15:21

切手収集を始めて45年を過ぎる。

アルバムリーフに整理し始めて41年になる。

スタンプマガジン12月号の特集記事は、「ボストークアルバム誕生50周年」

少年の頃からだが、当時の少年向けの切手収集の入門書をみても、アルバムリーフに整理するところまで書かれている本は少なく、日本郵趣協会が各種刊行していた大人向けの入門書にリーフへの整理が書かれていた程度。

1971年になって、スタンプクラブという雑誌が、切手投機対策として、協会から刊行されて、正しい切手整理の方法として、アルバムリーフへの整理が薦められていた。

僕が最初にアルバムに切手を整理したのは、両親にカラー版切手アルバムを買ってもらってから、かなり高額の切手もヒンジでリーフに貼り付けてもったいないことをしたなと当時は思っていた。そう思っていた大人もいたと見えて、ストックリーフに収納するタイプの日本切手アルバムリーフも一時は、発売されたが、マウントが一般化するにつれて姿を消した。

当時、国別切手収集用に日本郵趣協会代理部(郵趣サービス社の前身)から各国のリーフと専用バインダーが発売されていた。イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ等の主要国のリーフが、発行された年から順番に整理可能である。今も、国別リーフは、発売されているが、バインダーは廃止、更に新しい追加リーフは発売されても、過去の切手を網羅して整理出来るほどは販売されておらず、40年位昔の方がよかった。

スコット等のカタログをみても、同じ図版の場合は、図版が省略されており、英語力がない小学生にとっては、図入りアルバムの写真データはカタログ以上に貴重であり、郵趣文献としての価値もあった訳。

トピカル収集を当時から行っており、JPS昆虫切手部会等に入っていたが、切手を整理するのは、ブランクリーフ、つまり、ボストーク方眼リーフに、切手をアレンジして、枠線、キャプションを手書きで書いていくのが本格的な方法だった。これも枠線をインクで引くことの難しさ、誤字、文字そのものが下手ということもあり、苦労をしたもの。

その後は、パソコンリーフが販売されて枠線も印字も全てPCで可能になった。私の場合は、データベースに入力したデータをそのままリーフに出力出来るようにアクセスというデータベースをカスタマイズして使用している。

それにしても感心なのは、50年前に魚木さんがアメリカから、現在のボストークリーフ、バインダーの原型となるホワイト・エースアルバムを我が国に伝えて、それを、国産化したのが、JPSの水原理事長。

その後、紆余曲折があったものの、同じ規格の商品がずっと販売され続けている。そのおかげで、バインダー等は交換しても同じ規格のアルバムリーフが数十冊も一貫性を保ってコレクションを保管・整理しておけるという恩恵を私たちは、享受して来た。

ボストーク、マーキュリー、ルナ等、当時の米ソの宇宙開発競争の世相を反映して命名されたアルバム製品、今後も発売を続けて欲しいと願っている。