調剤技術料、薬学管理料でぼろ儲け2012/11/14 07:11

最近、街を歩くと、調剤薬局がやたら増えている。
近所の鈴蘭台の街を歩いてもチェーン店が2系列、更に、個別開業店が数店舗。

こんな小さな街でよくこれだけの店というか薬局がやっていけるのは何故。

医薬分業になったので、最近では、処方箋を医者に出してもらってから、調剤薬局に向かう。診察だけで、待ちくたびれて、診察自体でも弱っている上に更に、薬局でも、待たされて、風邪を移されたりする。

順番が着て「おくすりてちょう」を返してもらって、薬剤の説明を受ける。医者に相談しないとどうにもならないことをいろいろと訊かれたり、言われたりする。サービスのつもりだが、そう思うならば、医院に直接尋ねて欲しい。医師の判断で処方箋出しているので、薬局が口を挟むことではない。

医療費も、医者が薬を出してくれていた時代に比べて数百円から千円以上は高くなっている感じ。医院が薬を出していた時代は、薬価差益とか、医薬品メーカーからの奨励金とかで、診療報酬さえも低い水準だったので、風邪で医者に初診でかかっても3千円程度(保険3割負担)で済んだ。

今は、初診が5千円、再診が4千円程度。レントゲンとか血液検査をすると1万円近くにまで跳ね上がる。

手元に薬局の領収書があるが、保険合計点が889点で、患者負担率30%、領収金額2670円となっている。その内、調剤技術料と薬学管理料が合計で、287点で、お金に治すと860円余り、つまり、薬代だけだったら、1810円程度。医院に支払うお金がたしか1600円程度だったので、合計3400円で済むところが、合計の医療費は、4000円を超えている。

零細企業に勤務なので、保険協会から印刷物が届くが、ジェネリックに換えると合計で260円の患者負担が減るということだが、その程度の「値引き率」だったら、正規の薬品で、正しい効果を期待した方が結局は得だ。

今の医療制度、医院と薬局で2重に利益マージンが患者にたかる仕組みとなっている。これでは、保険制度が保たない筈である。以前に比べて医療費は、30%程度は上昇しているのでは。

大きく儲けている調剤薬局、顧客の競争もあるが、サービス産業としての自覚はゼロで、従業員が8名もいて、待っている患者が2~3人でも儲かっているようだ。

堂々と暴利をとる仕組み、なんとかならんだろうか。

僕は、医薬品メーカーで別に医者が癒着しても、診療費・医療費が安くなるのならば、それはそれで良き関係だと思う。実際にそういった医院もあるが、診療費は他院に比べて格段に安い。しかし、地域の医師会とか医療管轄庁から睨まれているようで、一時、営業停止となったこともあるようだ。

ジェネリックもたしかにみかけの医療費は安くなるが、後発品ばかりにお金が行く様になった場合、新薬の開発費への医薬品メーカーの負担が重くなり、結局、全体としての薬の価格が上がってくるので、医薬の開発意欲の疎外、結果的に全体の薬価を押し上げることになる。

医療制度について患者目線でみれば、進歩どころか退歩と見えてくる。このままでは、保険制度自体が崩壊してしまう危険性もある。