現代音楽とか邦人演奏家とか渋いレコード2013/01/30 21:49

ヤフオクで、国内盤ばかり、何枚か落札。
どれも、どうゆうわけか、RCAビクター盤ばかり。
現代音楽とか邦人演奏家とか渋いレコード。

その中で、朝比奈隆指揮、大フィルの1977年録音のベートヴェンの英雄交響曲。

この盤は、実は、1枚保有しているが、学生の頃、何度も繰り返して聴いたので、盤質が悪化しているので、新しいのがほしかった。アナログディスク数枚で1千円で異常に安かったが、ミントに近い状態なので、ほとんど雑音しないし、ジャケットもピカピカで染み一つない。

この演奏を聴いていた時代、ちょうど人生の岐路に立っていた時期。
音楽関係の大学を目指し、そのクラスに入っていたけれど、親に反対されて、K大の法学部に、進路変更。何も勉強していないのに日本最初の共通一次試験もパスし、2次試験も無事通過。

親は喜んでくれていたが、僕は、入学後、ガイダンスを聞いて、唖然。大学合格は序の口で、司法試験に通らなければ、なんの意味も価値もないという。それで、そういった自主学習のサークルに強制的に入ってみたけれど、もう、全くつまらない。

7月には学校に行かなくなってしまって、そのまま、乞食旅行で全国を行脚。家に帰る訳にもいかず、小豆島の祖父のアトリエ(祖父も死去し、空き家になっていた。)で、その年の冬まで過ごした。虫食いの米が数斗ほどあったので、かろうじて食いつないでいた。

翌年、ようやく家に帰り、「何が何でも、大学だけはでときなさい。」といわれた。大学は退学になっていたので、法学、商学、経済学はまっぴらごめんで、文学部を目指した。

祖父の家には、尾崎放哉や、その他、俳句関係の本が積まれており、それ以外にも堀口大学さんの詩や、祖父と友人であった竹中郁さんや、その他の人たちの著作もあったが、どうゆう訳か古典を勉強してみたくなった。叔母の家に入り浸って、源氏物語や古典作品に関連する叔母の創作をみていて、古典文学に関心が移った。

能勢口にアパートを借りてもらって、そこで受験勉強していた。勉強中にこのエロイカを何度も聞いていたのが、想い出。

受験は、今度は、K大文学部は、共通一次の足切りにさえ逢った。私学も有名なところはことごとく落ちて、中堅どころに私学に高い月謝を親に出してもらって通い出した。

今度は、幸いに友人にも恵まれ、中堅大学にしては、よい教授陣だったので、古典への探求心も満足させてもらっていた。

でも、僕が、高校を卒業をして音楽(作曲)の道に進んでいたならば。当時は、武満徹等、後衛であり、シュトックハウゼンやシゲティ、ケージ、三善等が一流だったと思う。

これらのレコードを聴いて昔のことを想い出してしまった。