第23回Hondaエコノパワー観戦記32009/06/21 00:51

lumix-G1で撮影 45-200ズームレンズ
 第Ⅱグループの車は、相当な費用をかけて車を作ってくるチームも多い。なかには、フォーミュラーカーと同じようなカーボンなんたらといった材料を加工して流体工学のボディーを制作してくるチームもいる。

 こうした車が颯爽と(本当にそんな感じでリニアモーターカーの走行を想わせる)走る有様をみて、むしろ、「最先端自動車ショー」の走行デモをみている様な錯覚にとらわれた。

 操縦者の視点は低いし、相当な迫力な筈である。

バッテリーやチャージャーの再利用を可能にして2009/04/02 08:48

IXYDIGITAL70で撮影。
 デジカメが増える毎にバッテリチャージャーの種類も増えていく。同じメーカーなのにバッテリーが機種によって異なるので、カメラを買い換え、買い増し毎に増えることになる。これだけの種類でも、直ぐに取り出したり、保管場所等々鬱陶しい。

 ならば、カメラ等、これからは買わなければよいと言われそうだが、結局、新機種が出るたびに購入している家電メーカーにとっては、鴨の様な存在の消費者の1人なので、そういう訳にはいかない。

 バッテリーやチャージャーの再利用を可能にして、余分なチャージャー分を値引きしてくれるシステムがあれば有り難い。例えば、現在、FZ7(パナソニック)とFZ28を所有しているが、同じバッテリーが使い回しが出来るので、予備バッテリーを買う必要もなく重宝している。(FZ18やFZ28を商品として選択した理由でもある。)それでもチャージャーは、2台に増えることになり、1台分のコスト(お金)と資源が無駄になる。

 最近では、資源リサイクルと言われているが、家電業界がそれに積極的に貢献するどころか「悪用」するケースも○○電気等で出ているようで、リサイクルの手間、労賃、ツケ等は、全て消費者が被っている状況である。

 少しでもリサイクルのコストを下げ、バッテリーという「有害ゴミ」を増やさない為にも行政側で、1つのメーカーでデジカメとかパソコンとかの分野別で使用可能なバッテリー数を制限する等の施策が実施されれば、消費者は大助かりなのだと思う。

ペーパーレスを目指して(情報化戦略)2008/07/02 21:35

 官庁等が主催する会議やシンポジウム等を取材したら、大量の冊子類が配られる。
 こうしたものを保存しておけば、たちまち足の踏み場の無くなってしまう。
 最近では、入手した資料は画像ファイル化して、紙の方はシュレッダーで裁断、廃棄する事にしている。
 スキャナーは、以前、このブログで紹介したマイミオシリーズのMFC425-CNを使っている。
http://fry.asablo.jp/blog/2008/06/02/3557825
 これならば、カラーでも図の様に一応、再利用可能な形で画像化しておける。この資料は、全部で35頁位のものであるが、ドキュメントフィーダ機能があるので、50枚程度ならば余裕で読み取る事が出来る。
 但し、難儀なのは、最近も役所は経費、資源節約で裏表印刷しているので、表側(奇数頁)を読み取ったら、裏側(偶数頁)を読み取らなければならない。
 更に、画像は、フォトショップエレメントで読み込んでおいて、強制終了すれば、画像を保存するか否か聞いてくるので、保存するを選んで、「名称未設定」でフォトショップファイルで保存させる。
 その後、再びフォトショップを立ち上げて、バッチ処理を選択し、jpgファイルに一括変換する。
 もっとも厄介な作業は、頁のナンバリングでこれはファイル名で対応しておかないと後の管理が困難になる。
 これは手作業でウインドウズのファックスビューワーソフトで画像をプリビューして、右クリック、プロテパティを選択して、頁番号に名前を変更していく。
 この作業がしんどい。
 50枚位の原稿から画像ファイルを全部作成するまでほぼ30分位の時間がかかる。これでもかなり効率化されていると思う。
 保管方法としては、生のjpgファイルを保存するのも良いが、私の場合は、ウインドウズファックスビューワーからクセロPDFというフリーソフトでPDFファイルに出力して電子冊子化をする。
 こうしておけば、メールで他の人に大量の情報を送る事も出来るし、後々の情報管理に役立つ。
 これは仕事でも研究でも同様の効果が期待出来ると思う。

やはり、世の中大変なことに2008/07/01 23:48

 昨日、書いた様に仕事で上洛したが、日本人のこれからの食料事情がどうなるのか本当に心配になった。
 エコフィードというのは、リサイクル飼料で、食品工場やコンビニなどで発生する賞味期限切れ等の食品残さを飼料に加工したもの。
 海外の穀物価格が既に3倍に上がっている。(つまり、日本国内で販売されている通常の食品で15~20%程度上昇して騒いでいるが、こんなのは序の口)
 既に、食料安全保障が懸念される様な自体になってきている。
 たしか、昨年から緊急用の穀物の備蓄数量を増やすという措置が採られているが、これで、精々2~3ヶ月程度の備蓄量しかない。
 もし、アメリカやカナダ、オーストラリア等で干魃や異常気象で穀物が収穫出来なくなった場合には、確実に日本人は飢える事になるだろうとのこと。
 昨年暮れに改正食品リサイクル法が施行されたが、これまで、食品産業のリサイクル用途としては、肥料が飼料よりも上であったが、それが、飼料が第一優先にされた。
 穀物飼料の価格高騰で、畜産農家が立ち行かなくなれば、国内の畜産生産自体がストップしてしまう。
 鶏卵や牛乳等の生鮮品の大部分が国内生産に依存しているので、こうしたものがまず不足してくる事になる。(既にチーズ等は不足して来ている。)
 エコフィードに使用されている食品残渣は、豆腐の製造時に発生する粕やビール、焼酎、醤油、菓子、コーヒー等の製造の際に発生するもので、ビール粕を除いてこれまでは、廃棄処分されていたものである。
 つまり、悪い言い方では、ゴミという事になるが、既に、日本の食料生産は、こういったものまで無駄なく活用しないと立ちゆかなくなって来ているということ。
 日本全体の畜産飼料の需要は、2,500万屯であるが、その内、1,200万屯余りは、アメリカから輸入されるとうもろこしである。エコフィードの使用比率は、この2~3年間の努力の成果で、248万トン(食品残渣発生量の約21%までの飼料化が完了している。国内の飼料需要量の約10%までがエコフィードで担える様になって来ている。
 更に、国産の自給飼料(飼料用イネや、サイレージとうもろこし)等を加えて、名目上の自給率を更に上げる努力が必要だが、やはり、輸入穀物への依存を完全に断ち切る訳にいかない。
 将来、主食の米は、別として、畜産品等の価格は数倍にもなる可能性もある。
 それよりも心配なのは、絶対供給量が不足してくることであり、最悪の場合は、食管制度の復活や有事配給制度の検討等の動きも出てこないとは限らない。
 例えば、タスポという煙草自販機購入用のカードがあるが、あれが、そのまま配給チケットに応用する事が出来る。
 個人情報をあれ程までカードに入れるという事は、将来は、国民1人当たりの配給量制限を徹底する為に使用される可能性もあるという事である。
 世界の人口が爆発的に増加して、食料増産が追いつかない状況、更にこれに追い打ちをかける様に地球温暖化による異常気象で穀物の凶作等が重なれば最悪である。
 まさに、食べたくても食べられない、買いたくも買えない時代がやってくるという事になる。
 米一升=金一升といえば言い過ぎであるが、そんな時代が再びやって来ようとしている。
 漁業は大丈夫と思っていたら、石油資源枯渇やマグロやイカ釣り漁船の操業停止と言う、戦時中さながらの状況となっている。
 エタノールと現在は言うが、これは、松根油と呼ばれ、戦時中に航空燃料の代替に生産が奨励されていたもので、これが再びバイオマス資源として注目されている。
 地球の食料不足を根本的に解決するには、強制的にCO2や窒素ガスを注入し、光触媒技術を使用し、遺伝子組み換えで飛躍的に生長速度を高めたクロレラ等の蛋白資源を応用して、工業的手法で、食品資源を生産出来る技術を開発する必要があるだろう。
 合成食品の時代の到来である。

 この秋から、食料品の大幅値上げが待っている。特に保存が効く、インスタントラーメン、マヨネーズ、調味料等は、買い置きしておいた方が良いだろう。ああ、それに、ビールも出来るだけ買っておかねば、秋以降の大幅な値上げが決定しているから。
 写真は、全部で2千頭以上を飼っている日本でも、最大規模の牧場。 牛さん達は、自分からやって来て、自動的に搾乳されている。
 この牧場では、輸入配合飼料に依存せず、食品残渣を飼料として早い時期から活用しており、全国有数の牧場にのし上がった。輸入穀物飼料に比べて格段に飼料コストを下げる事が出来るからだ。

痛風で訪れる京都の風は身に染みるか2008/06/30 21:33

「やっぱ京都やなー。」と思うのは、三条通りに出かけた時。
 新風館で撮影した写真だけれど、花屋さんもなんとなく見ていて楽しい。
 今年は、三条あかり景色(昨年は結局中止になってしまった)が行われるのだろうか。新企画が進行中ということだけれど、発表されてみないことには。
 明日は京都に仕事。エコフィード関係の取材なので、痛風で歩行が不自由な足に鞭打っての上洛という事になる。
 早く足の腫れが引いてくれないと何も出来ない。
 京都の風が足に染みるような事にならなければよいが。

世界牛乳の日2008/06/01 11:26

淡路島牧場で撮影
 6月1日は「世界牛乳の日」。
 世界中の穀物の価格が高騰してしまっているので、輸入飼料に依存している日本の酪農は、一部の放牧農家を除いて、このままでは、存続が難しいようだ。
 アメリカから輸入されるとうもろこしが、飼料用にキロ当たり30円前後の末端価格であった頃には、採算的にやって行けたが、今では、その倍の値段に膨れあがっている。
 また、最近では、遺伝子組み換えでない飼料をつかう様にと生協や消費者から言われているので、こうした飼料を使えば、更に、2~3割は高くつくという。
 写真は淡路島の酪農まつりの風景だが、この酪農協も今は、存続が大変だときく、飼料代を少しでも安く挙げる為に、自前の飼料工場を持っていたが、それでも原料は輸入原料なので、飼料代が大幅に上がってしまったからだ。
 驚くことに乳牛が草原で食べ放題といった「牧草」も実は、アメリカやオーストラリアで生産され、青刈りされたものを電気代をかけて感想し、コンテナに詰められて大量の燃料代をかけて日本に持ち込まれたものを使用している。
 淡路島でも昔は、ライグラスといった牧草を自前で生産している農家がいたり、稲ワラ等を使用していたが、土地代や労賃コスト等を考えると輸入飼料に頼らざるを得ないという。
 しかし、これ程までに飼料価格が高騰してしまったので、再び自給飼料の付加価値が強まる筈だが、今度は、牧場には老人しかいないので、飼料自給等は夢のまた夢の様だ。
 いずれ、最後の「牛乳の日」がやってくるのか、それとも、ASEANなどからの輸入牛乳を我々が飲む時代がやってくるのか、それは判らない。

あり余る穀物、真実を伝えない企業・マスコミに騙される消費者2008/05/16 22:32

 最近は、世界的な食料不足、穀物高騰とパンやマヨネーズの値上がりなど、私の仕事に関連することが日常的に話題になって憂鬱この上ない。
 パンは小麦粉、牛乳や肉、卵等は、配合飼料で、その原料の6割方は、米国産とうもろこしが占めている。
 米国産とうもろこしの価格は、ほんの数年前は、1ブッシェル当たり250セント(この単位は、穀物の単価計算の最小単位であり、カサを表す。屯に換算すると98ドル程度であったのが、現在は、1ブッシェル辺り600セント、トン換算で240ドルと2.4倍に膨れあがっている。
 更に、アメリカで収穫されたとうもろこしは、メキシコ湾岸で大型船に積み込まれて、パナマ運河を通って、太平洋を日本に向かって航海してくる。これらの運賃も原油価価格の高騰で大幅に上昇しており、日本の港湾に到着した大型船から直接受け渡しされる価格は、ドルベースで、トン当たり420ドルにも膨れあがる。
 まさに滅茶苦茶である。
 こんなに値段が上がったのは、アメリカのとうもろこしの価格決定を左右しているシカゴ商品先物取引所の価格であり、日本向けのとうもろこしの輸出価格もこれで値決めが行われる。
 マスコミ報道で価格が上昇した原因は、大量のバイオエタノールが地球温暖化対策と不足する石油代替で必要だからという事になっている。
 でも、実際には、2007年産のとうもろこしの収穫量は市場2番目の大豊作であり、品物が不足して価格が上がった訳ではない。08~09年産は、大豆の市場価格が高騰したので、大豆の作付面積が増えて、とうもろこしの作付面積が減少する。つまり、減産ということになるが、それでも図の通り、前年度の繰り越し在庫を含めた生産量は、なんと121億ブッシェル(約3億734万トン)を越えており、これに繰り越し在庫を含めた供給量は、135億2300万ブッシェル(約3億4350万トン)に達し、エタノールを含めた総需要量127億ブッシェル(約3億2、260万トン)を上回っている。前年に比べて幾分余裕はなくなるが、市場価格が適正水準から3倍近く高騰するだけの根拠はない。
 つまり、とうもろこしの価格は、エタノール需要が急増したから高騰したのではなくて、アメリカの経済が停滞する中で、サブプライムローン等で運用されていた投資マネーがとうもろこしや大豆、小麦等の農産物取引に流れ込んで、極めて射倖性の高い市場が形成されためである。
 利潤を追求するアメリカ資本主義、ところが、実質的な企業の業績は伸びないので、企業の手持ち資金を株式や商品先物市場で運用して利益を得る以外にない状況がこの様な穀物相場の高騰を引き起こしたのである。
 その相場の乱高下の結果、上昇した為で、例え、エタノール等の問題がなくても、相場は高騰しただろう。
 それは原油相場もそうで、実際には、こんなに価格が高騰する根拠は経済学的にみてあり得ない。
 つまり、賭博的な用途に穀物相場が使われた結果、私たちが日常、食料としているとうもろこし、小麦、大豆等の農産物の価格が軒並み上昇してしまった。
 このことは、アメリカ国内でも大きな問題となっており、この様な穀物投機相場を止めさせるべきだとの意見も出ている。
 また、エタノールの需要もアメリカでは伸び悩んでおり、結局は、アメリカ人は高いガソリンを買って車を運転しているのが実情。
 バイオエネルギーやエタノール政策の見直しと穀物相場に実需者以外の投機的目的での参入を阻止することで、現在の世界中の貧しい人達の飢餓を防ぐことが出来る。
 つまり、資本主義経済のもはや末期的とも言える状況が、この様な異常な投機相場を産み出していることを少しは、日本のマスコミも報道してもらいたい。