切手のガレージセール2010/07/25 21:40

 今日は、大阪船場島之内1丁目の大阪市立中央会館で開催された中央切手趣味の会、大阪発!切手のガレージセールに行った。

 先週の松屋町の大阪切手まつり以来、少し、収集意欲が増したというか、行くところがないというか、こうした集まりに参加している。

 今回は、かなりディープの世界で、会費は、午後から無料だが、狭い会場にまさにマニアが集まって異様な雰囲気(自分のその1人だったのかもしれないが)

 切手は貼り込み帳が、1枚10円、カバー類は、50円位。あんまり古い時代のものは、ないが面白いものもある。

沖縄切手のカバーが多く出ていたが、自分は、集めていないのでパス。


 宇宙切手も集めていないが、これは、ポーランドが1970年に発行したソビエトの月探査船ルナ16号の記念カバー。

 月面に着陸して、サンプルを採取して地球に帰還した自動探査機で、日本のはやぶさの先祖みたいなもの。

 これ以外には、アメリカの恐竜もののステゴサウルスとか、まぁ、なんとなく買ったものばかりだが、少ないお金で楽しめるのが切手収集の面白さでもあり、お金もなくなったことでもあるし、この趣味に暫く復帰してみようと思う。

 長続きするには、あんまり凝ったことをしないのがポイント。

大阪切手まつり2010/07/19 21:13

 今日は、大阪中央区松屋町で開催された大阪切手まつりに出かけた。
 大阪切手まつりは、日本郵趣協会の関西の各支部がずっと開催を続けてきたもので、僕が最後に出かけたのは、中之島中央公会堂(改装前の建物)時代であったから、10年ぶり以上になると思う。


 結局、来られている方の顔ぶれは、殆ど変わらず、ただ、お年だけを重ねられている知人の方が大勢である。
 まさにシルバーの為の会という様になっているが、切手収集を一所懸命にやられている方は、概ね60歳以上、グリコ切手ブーム以降の世代の方が中心で、僕等は若造ということになってしまう。


 大阪切手まつり、JPSの切手のパビリオンのWEBにも載っておらず、地下鉄の催し物広告が頼りであった。
 最初まちがって、大阪南支部の例会が開催されている大阪中央会館に行ったが、誰もおらないので、「ああ、そういえば、マッチャマチやったっけ。」ということで、
 松屋町(マッチャマチ)=味覚糖UHA館という郵趣仲間の符帳みたいになっているので、地下鉄鶴見緑地線にで移動、無事に到着。
 会場も広く、切手屋さんも多く来られていて、展示もされており、楽しかった。
 切手屋さんのコーナーでは、ドイツ切手のカバー2種(いずれも音楽切手)を購入、他に日本切手型録(組合版)も買った。
 他にも色々と欲しいものがあったが、お金がないので早々退散。
 あちらこちら回ってみた印象では、やはり、単片切手よりもカバーの方が、フィラテリーあるいは実逓カバーを問わず、面白いし、整理しやすいので、今後は、切手収集に拘らずにカバー類を中心に収集してみようかと思った。
 大阪万博関連の切手を収集された作品が展示されていたので、それらも楽しく拝見、万国博の時に僕も切手目当てに、バチカン市国、ブリティッシュコロンビア館、英領関係の諸国、ニカラグア等の南米関係、あるいは、モナコ館を訪問したが、やはり、この方も同様のルートで回られたとみて、見覚えのあるマテリアルが数多く展示されていて楽しかった。




久しぶりのパケット整理2010/07/12 22:05

 先日、郵趣サービス社からドイツ切手500種というパケット(使用済み切手を袋に詰めたもの)を購入。

 以前にも貼り込み帳とか購入したことがあるが、年々内容的に古い切手が少なくなる感じ。

 また、コンスタントに選別されているのでは、なくて、売れ残りの古い切手(おそらく貼り込み帳等とか、これより安い値段のパケットの残りかも)にパラパラと種類合わせの為に最近の切手を混ぜた感じ。

 この間に購入したものは、19世紀のものもかなり含まれていたが、今回は、1~2種程度、お陰で重複せずに済んだ。でも、なんとなく面白くないし、気のせいか500種類は無い様な感じ。

 2時間位で大体、分類出来る様な数だし。

 写真の様に古い時代のものもあるが、大抵が、1950年代から東西ドイツ統一辺りまで。

 また、統一ドイツ以降の新しい切手も少ない。これも残念で今回は、こういったのが欲しかったのに。

 パケットを開封して、こんな風にストックリーフに図案とか大まかな時代毎に詰め込んでいく。

 ドイツ切手の場合は、通常切手は、シリーズ化されているので、比較的整理しやすい。

 アメリカ切手の様にシリーズも多くないし、初心者には、とっつきやすいかも。

ビショビショで届きましたぁ(トホホ)2010/05/23 21:26

帰宅してみるとビショビショの郵便物が。
 悲惨である。中には、郵便切手が入っているのに。なんで、こんな日に配達するのだろう。
 幸い、防水フィルムでパックされていたので、濡れずに済んだ。
 平城遷都1300年記念切手帳(ブックレット)である。表紙には、復元された大極殿が。
 

中身は、誕生仏、阿修羅や愛染明王、薬師如来像、天燈鬼、千手観音や日光菩薩、多聞天、伐折羅大将等の尊像に加えて、大極殿、春日大社等々。
 届いたけれどもちっとも嬉しくない。
 今日は、最悪の1日だった。

 早く忘れたいです。

画像 左右逆でした。模造とかそういうのがあるので、こうしてあります。



「EUROPA2008COLLECTION」 整理編2010/04/29 21:12



 今日の連休初日は、午前中は仕事をして、午後からは、先日送られてきたEUROPA COLLECTION2009(ガリレオ・ガリレイ記念の宇宙特集)のアルバムリーフに切手を貼り込む作業を行った。
 郵趣サービス社という会社で頒布会で、毎月1回6800円程度の切手が、グラシン紙入り封筒に入れて送られてくる。
 1年間に発行された欧州統一テーマ発行のEUROPA切手を全て集めるコースで、値段の制限があるが、一応、大体の切手が全て完集出来るコース。
 年間でリーフとバインダーを入れて、7~8万円程度もかかってしまった。
 中にはシールの様な切手もあってどうかと思うし、本当に良いと思うのは、全部で24頁のアルバムリーフの中で1~2枚程度。
 凄く無駄の様な気がするが、これが完集を目的とする切手収集というかコレクションというものなので仕方がない。
 最初の1~2ヶ月は、封筒から出して、自分でパソコンでレイアウトしてリーフを作り、これにハウイドマウント(切手を入れる透明なポケット)を自分で切断して貼っていく作業。
 これがなかなか大変で、直ぐに断念。
 コレクション頒布会の最終会に、全ての切手が綺麗に整理されたアルバムリーフとバインダーが送られてきて、ハウイドマウントが貼られているので、簡単に整理できることが判っていたので、残りの10ヶ月間は、封筒のまま放置。
 袋からアルバムリーフを取り出して、封筒を開いて、該当箇所に貼り込んでいく。全部で24枚のリーフで、結構、貼り込む場所を探すのに時間がかかる。
 1階の六畳間(オーディオを聞く部屋)でレコード聴きながら、3時間程度もかかってしまった。

 自分で整理したものに比べて、切手の発行国と発行日等が記載されてあるだけなので、資料価値が低い。
 やはり、自分で丁寧に調べた方が良いと思うものもあった。
 但し、全てがそうでなくて、どうしようも無い程度の低いものから、高度な事柄をテーマにしたものなど、発行国によって態度がバラバラなので、全てを調査するのも無駄なような気がする。
 調べたい切手のみを自作のリーフに整理して、後は、この様な図入りリーフに整理する方法が良いと思われるが、複数の国の切手が、1枚のリーフ(頁)に入っているので、せっかくの図入りリーフにブランクが出来てしまうので、
①全て自分で整理する。
②全て図入りの既製品で整理(今回)
③興味ある分野だけ2セットかって、その分だけ自分で調査したリーフを作成する。
 ③が理想的だが、お金が更にかかってしまうし、大変だ。

 一番良いと思ったのは、ノルウエイの切手で、太陽系の各惑星の衛星系が図示されたシートで、デザイン的にもよく、天文ファンにも納得出来ると思った。



2009年ヨーロッパ切手コレクション最終頒布品2010/04/26 22:53

 2009年ヨーロッパ切手コレクション(統一テーマ 天文)の最終頒布品であるアルバムリーフと別注のバインダーが届く。

 これで昨年1年間に発行されたヨーロッパ切手、ガリレオ・ガリレイ記念年のコレクションが全て収まることになる。

 自分でリーフを作ってもよいのだけれども、最近はズボラをしている。ハウイドマウントといって切手収集家の人ならばご存じだと思うが、これでヒンジとかそういったものが要らずにミントのままにアルバムに整理出来る。

 残念ながら、この専用リーフは、図案の解説とかほとんどないので、そういった自分で調べた拘りの情報は、別にブランクリーフにでも印刷して閉じる以外にない。

 バインダーは革張りの様な豪華風の装幀。ただ、貼り込むだけだが、時間
がかかるので、連休中の暇つぶしに使おうと思う。

 これで、郵趣サービス社の頒布会関連は、新通常切手シリーズのみ。政権交代と民営化の影響で、通常切手の新シリーズが発行されないので、頒布はストップしたまま。

 それにしても収集は低調のまま。
 先月の関西スタンプショー以来何もやっていない。

 引越後の住環境整備に、お金、体力、気力、時間等全てが吸い取られてしまっている様な感じ。

鳳凰のルーツ2010/03/07 20:02

 スタンプショウ関西の展示で、仏教芸術関連では、国宝切手の展示が目を惹いた。
 面白いのは、鳳凰関連の展示で、良く知られているのは、宇治平等院鳳凰堂の屋根飾りの鳳凰で、実に精巧に出来ており、複製品であるが、このブログにも紹介している。

 あの整地な描写のフォルムは、11世紀初頭に鳳凰堂が作られる3世紀も前には、既に出来ていたことが、判る。
 それを示すのが、40円葉書の図案にも採用されている奈良壺阪寺の鳳凰文方形塼である。この画像を今まで見たことがなかったが、見事に鳳凰の原形が既に完成していることが判る。

 切手や葉書を収集していて、その原画を調べると以外なことが判ってくる。
 これを契機に鳳凰のデザインのルーツ等を探ってみるのも仏教芸術の研究としては、面白いと思う。



 この麻布に描かれた雲中供養菩薩も、平等院の彫像の原型とも言える図案。しかも、その更にルーツが、シルクロード遺跡の発掘が麻布に描かれた形で発見されている。この展示品を作成された方に訊くと、正倉院御物の麻布に描かれた仏教絵画、更に色々なものが発見される可能性があるという。


スタンプショー大阪20102010/03/07 19:45

 叔母のお葬式の後、午後から第23回関西スタンプショウ 全国切手展JAPEX大阪展を見学。

 何時も、几帳面に鉄道とか音楽の絵入り風景印葉書を送って下さるJPSパソコン郵趣部会員のNさんのお招きもあり、正直言って、見学出来る精神状態ではなかったけれども会場に出かけた。
 会場には、久しぶりにお目にかかる切手収集のお仲間達が勢揃い。展示作品の説明等に忙しそう。

 これは、1枚だけでも数万円する機関車製造切手のゴム印関係の展示。この他、印刷局銘板等のよくこれだけのものが集められたなぁという作品で凄かったです。

 これは、ホワキン・ロドリーゴというスペインの盲目の作曲家で、アランホエス協奏曲等の作曲で有名な人の記念切手のMCカード。これも簡単に入手できません。


 この様にJAPEXの優秀作品の入賞者の方が、作品の解説もして下さいます。(テーマチクコレクションの展示説明。出品される方は非常に参考になりますよ。)







さっぽろ雪祭りのカバー2010/02/14 21:01

 以前、在籍していたJPSパソコン部会の友人がさっぽろ雪祭りのカバーを送ってくれた。

 本当にありがたいと思う。裏面には、この人が定期発行している時計台通信が印刷されている。

 大変な手間がかかっていると思う。

 冬季オリンピックの方にみんな注意がいっているが、雪まつりも年々技術が発達おり、素晴らしい内容になっているようだ。

 葉書をもらって再び切手収集とかゆうか、そういった方面への関心が呼び戻された。

 昨日は、実家に帰って、本棚にある「トピカル収集入門」とか「外国切手の集め方」、「日本切手の集めかた」等の文献を読んでいた。

 トピカル収集入門を書かれたのは、國學院大學を出られて、神社本庁におられる(現在のことは存じ上げていない)方で、鸚鵡切手の収集家であり、実に内容は面白い。「外国切手のあつめかた」は、魚木五夫先生で、この方は、大阪大学を出られて産業能率大学の教授になられた方(この方の消息も分からない)、「日本切手の集めかた」の天野安治先生は、京都大学を出られて、どこかの高校の日本史の先生をされている。

「日本切手の集め方」で特に面白いのは、飛脚便から郵便制度初期にいたる時期の記事で、例えば、特定郵便局というのが、郵政民営化で話題となったが、この制度が実は、1870年代には既に始まっていたこと、郵便の治外法権の回復の方が、通商よりも早かったこと、19世紀末期の国際郵便制度の中で、当時、アメリカには、大陸横断鉄道が開通したばかりで、欧州に郵便を送るルートとして、太平洋→アメリカ大陸横断→大西洋のルートで輸送されていたこと等、実際の貴重な資料入りで紹介されていて興味深い。

手彫り切手についても私も文単位から、桜切手辺りまで集めているが、手彫り切手のエッセイ(原画で採用されなかったもの)が存在していること等も詳しく読めば書かれていて面白い。

終の棲家に引っ越しました2009/12/25 14:18

今年の5月に収友のIさんから転宅のお葉書が届いた。郊外の一軒家から東京都心の高層住宅に転居されるということだった。

葉書の表には、可翁筆 寒山図の切手が貼られていた。

転居の挨拶としては、何か深い意味がある様な気がしたが、少し、不吉な感じがしたのも事実。

文面には、「終の棲家に引っ越しました。」とあった。

この「終の棲家」というフレーズに引っかかったのだった。

その後、表の寒山図の切手をみながら色々と考えた。

大体、可翁については、作品が残るのみでどんな人物なのか全く不明。14世紀の人で、可翁宗然と同人とする説もあるが、それも実証されていない。

ちょうど、家を買おうかと考えていたところにこの様な転宅葉書が届いたので、「どうして田舎の、のどやかな生活を捨てて都心に移るのか。」等と考えていた。


その後、私もボロ家の購入をめぐって頭がいっぱいになって、この様な出来事を忘れていたが、今月の初めのころか、このIさんがなくなったと奥さんからの年賀遠慮の挨拶の葉書が届いた。

もともとお身体加減が悪かったらしいが、生活環境に激変の身体に与える影響は大きい。

絵描きであった祖父も小豆島のアトリエから今の川西の実家に移り住み、新しい生活に慣れる間もなく、肺炎で急逝した。

祖父も引っ越さなければ、米寿位までは生きて、自分なりに納得が行く作品を少なくとも数枚は余分に残していたかもしれない。

この方も引っ越さずに、今までの生活を保っておれば、今なお、生活を楽しむことが出来ているかも知れない。

この世に生きている私たちじしんが、「仮の棲家」なのであるので、「終の棲家」を求めることは、実に空しく、一旦、無常の風が吹けば、塵のごとくはかなく消え去ってしまう運命なんだと思った。

ご冥福をお祈り申し上げます。