火星画像処理技術を壁画の復元画像処理に応用2008/04/07 00:32

 関西大学スプリングフェスタ2008でお披露目された高松塚古墳壁画の精密復元展示を見学したが、単なる印刷というよりも凹凸まで復元され、更に、漆喰の立体的な構造と塗料の壁面への付着と剥落までもが忠実に複製されているので、驚いた。
 そこでかねがね試してみたいと思っていた。火星撮影処理に仕様しているREGISTAX4.0という画像処理ソフトを画像の復元処理への応用実験を試みてみた。
 複製壁画をCANONのIXYDIGITAL70で撮影して、AVIファイル50コマ分を抽出する。
 REGISITAX4.0でマルチポイント指定で、アラインメントとスタック処理を行う。
 ローカルコントラスト法で精度は、90%を指定。
 スタック画像を処理したのが、下段で、上段は同じカメラで撮影したスティール写真である。
 そうすると消えていた線や塗装が浮かび上がってくる。特に線描の部分に効果があるのは、白虎の画像で明らかである。
 女子像では、髪の毛の生え際や消えていた眉毛、着物の襟に微細な模様があることも判明した。
 この原理は、左端の写真と図にある様に凹凸のある壁画の場合は、表面の塗料が剥がれ落ちてしまっていても、凹面の内部に塗料が残存している。ビデオカメラで角度を徐々に変えて撮影すると、残存している塗料の色調や線が画像の表面に浮かび上がってくる仕組み。
 但し、広範囲を撮影するとその画像の撮影視差の影響で周辺はボケてしまう。
 本来は、顕微鏡レベルのビデオ撮影で同様の処理を行い、複数の画像を合成すれば、驚く程、鮮やかな復元画像を得る事が出来る筈だ。
 更に、実際の画像撮影を行って復元処理の実験をしてみたい。
 比較の意味で元々のビデオ画像も編集してあるがアップしているので見て欲しい。
http://jp.youtube.com/watch?v=zDSENJSYD48

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