ピアノは、マリア・ジョアン・ピレシュ2010/06/09 08:50

 貧乏なので、新しいCDも買えない。
 この4ヶ月お造りを食べたこともない。

 本当に貧乏になり、その貧乏な生活が当たり前の様に、馴染んでしまった。生活水準を下げるのは難しいと言われるが、それ程でもない。

 人間とは浅ましいものである。

 PCM放送は、アンテナが無いので受信できない。手持ちのCDとかMD等を毎日聞いたり、インターネットラジオをパソコンに接続したミニコンポで聞いている。

 その中で、カセットがお気に入り。このカセットは、1986年にエアチェックしたもので、ピアノは、マリア・ジョアン・ピレシュで当時は、若い娘さんであった。今は、年輩になられている。

 これとカラヤン指揮ベルリンフィルのベルクのヴァイオリンコンチェルトのカセット(ヴァイオリンが誰か思い出せない)がお気に入りで、同朋舎出版に騙されて就職した後、ドサ回りの宿屋で、当時は、ウォークマンさえ買えなかったので、ボロの携帯カセットプレイヤーで繰り返し聴いていた。

 今、聴いても良い。特にシューマンの演奏は秀逸である。

 僕にとっては、過去の遺産であるちっぽけなボロカセットが数少ない心の慰みである。カセットの音は、本当に心地よい。