自分の家で死ぬという自己責任完結。2010/10/31 09:42

 「賃貸住宅ではうっかり死ねんなぁ。」というのが、朝新聞を読んだ時の感想。
 
 毎日新聞朝刊の日曜特集が、賃貸住宅での自殺と事後の補償等の問題の記事。自殺者の遺族に施設の補修代及び賃貸料の値引き等の被害請求がされているが、単身者アパートで、数100万円、マンションで、1000万円以上の補償が請求される。

 裁判事例は掲載されていなかったが、大抵は、遺族側が負けるという。「自殺するものが悪い。」ということだろう。

 昨日は、また、NHKで「無縁社会」の放送がされていたが、賃貸住宅での孤独死が話題にされていた。賃貸の場合は、家賃の滞納で2~3ヶ月後に発見される。「無縁」というほどだから、損害請求先がないので、家主側は、「泣き寝入り」となる。

 こうした場合がおおいので、「保証人」等が必要になり、特に高齢者が単身で賃貸を借りる場合は問題になる。

 社会制度的には、やはり、賃貸での単身者入居の場合は、保証人もしくは、住宅損害保険(自殺、病死、火事、水害)への加入を義務づける様にしないと、高齢化・無縁社会の場合には、安心して賃貸住宅事業がなりたたなるし、賃借人にとっても、深刻な問題と思う。

 そういったことを考えても持ち家が一番だと思う。中で、孤独死しても、1年以上、数年間は気づかれずに死ぬことが出来る。遺族に、賃貸で死んだ場合ほどの迷惑をかけずに済む。

 自分の家で死ぬという自己責任完結。
 これが良いと思う。