俳句の修行が仕事にも役に立たないことはない2010/11/25 08:59

 俳句の修行が仕事にも役に立たないことはない。

 記事の見出しを考える時が、まさにそれである。記事を作成する時は、先に本文を書いてから見出しを入れるのと、見出しを書いてから本文が書く場合がある。

 前者では、まさに本文から何が一番重要なのか考え抜いて、見出しを考えるし、後者では、見出しを考えた時点で、記事内容のエッセンスが固まっている。

 後者の場合は、見出しから記事作成の過程まで、全て俳句を作る時に似ている。書きたいものの対象について、何が重要かを考え抜いて上で、作成に取りかかるので、一等高度である。

 前者の場合の方が多いが、焦点が外れてしまった記事の場合は、やはり見出しにも苦労する。

 見出しの文字数は21~22文字が限界である。見出しが悪いと、記事全ての評価が下がってしまう。これも俳句と同じ。

 俳句がうまくなれば、仕事にも役に立つ、一石二鳥である。

迦瑠羅とローゲ(ロキ神)との驚くべき共通点2010/11/25 21:13

 迦瑠羅像をクローズアップしたら、こんな具合、凄く精巧に出来ていてマニアの心をくすぐる。

 迦瑠羅は、火の化身であると、佛大の仏教芸術の授業で習った。そうだと思う。つまり、ワーグナー楽劇「神々の黄昏」に出てくるローゲと同じ性質を持つ。

 これは、北欧バイキング神話に出てくるロキのドイツ訛りの呼び方。オーディンの手下で、オーディンは、戦争と死の神である。

 バイキング映画で、勇敢な戦死が船を燃やして葬られる葬儀の場面が登場するが、これは、死者をオーディン(勇者)、炎をロキ(ローゲ)になぞらえている。

 ロキ(ローゲ)は、全てを清める不思議な炎である。だから、神々の黄昏でワルハラが炎上して火につつまれたのは、全ての邪悪のものが清められ、ラインの乙女に抱かれた指輪が封印されることを示している。

 実に不思議なのは、この関係は、不動明王と迦瑠羅(カルラ火)との関係に類似している点である。

 日本の仏教説話、神話学でこの点を指摘して人はいないだろうか。不動明王は、やはり、天目であるが、剣を持つ戦の神である。仏敵を退散させる強い力を持っている。

 その背後の炎に助けによって不浄のものどもを焼き払うのである。

 不動明王は、アチャナ・ナータと呼ばれ、密教の尊格で、大日如来の化身である。大日如来は、世界の中心であり、まさに、オーディン→ヴォータン(オーディンのドイツ訛り)に通じる。

 突飛もない考えだが、北欧神話のルーツと密教の天のルーツはどちらもユーラシア大陸を由来としている。

 例えば、フィンランドにも北欧神話の伝統があるが、この民族は、北アジアから移動してきたという。一方、不動明王等は、恐らく、インドの密教圏から大陸を由来して伝来したものと考えられる。

 北欧系の伝説、ケルト系であるが、あの怖ろしい、ベオ・ウルフ伝説に出てくる鬼の怪物、グレンデルとの戦いは、結局、「剣伝説」の部類に分類されるが、あの京都一条戻り橋の上で鬼の腕を切り落とした話と驚く程一致している。

 つまり、北欧神話と迦瑠羅、不動明王との関連性を指摘することは、それ程、奇想天外ではないと思う。

 また、この迦瑠羅の奇妙な嘴は、霊鳥を意味している。北欧神話では、世界の中心に生えるイグドラシルの樹のてっぺんに住む雄鶏を示す。つまり、世界の中心を照らす光、大日如来にも通じるものがある。

 ところが、ガルーダのもととなったインド神話では、その様な象徴的な役割は描かれていない。

 元々のインド系の神に北方アジア系の神を融合させて、迦瑠羅として崇められる様になったのだろう。

 いずれにしても、大日如来と様々な天目の仏様達との関連は、比較文化の視点からみれば、面白い側面が見えてくるのである。

 百目鬼の戯言であるけれども。

俳句って美味しい!2010/11/25 21:33

 先日の吟行に参加してから関西句会のM様から12月の吟行と句会のご案内を頂く等恐悦至極である。

 参加しようと思うのだけれど、とうとう会社の給料が平日であるのに遅配となり、会社に電話で問い合わせてみると、自分だけではなくて、とうの昔から給料が遅れている人が出ているという。

 そんな訳で、どうも、俳句を楽しむ心のゆとりを持つことが難しくなっている訳である。

 『1年であなたの俳句はここまで伸びる』(辻桃子著)を読ませていただいているが、たしかに俳句の作り方については、例句もよく非常に判りやすく書かれている。

 特に面白いのは、季語の部分で、例えば、オーストラリアでは、今、初夏から真夏になろうとしており、日本の季節と逆であるが、どうしたら良いのだろうか等という昔、俳諧、俳句をやっていた人が考えもしなかった様な現実があったりする。

 俳句の作り方の勉強になったかどうか判らないが、簡単にできるお料理が出てくる。

 冬であれば、やはり鍋であるが、簡単にできる鍋料理について、第2章「俳句っておいしい!」の冬の項目で、「水菜で鍋料理」があったので、鶏肉ではなくて豚肉だし、豆腐とか色々入れて、1人鍋料理を作ってみた。

 水菜は生協で地元の農家さんが作っているのを買ってきた。先日、ラーメンに入れていたら凄く美味しかったので、今回は、鍋の主役。

 ポン酢がなかったので、そのまま頂いて、冷えたお汁をご飯にかけて食べるとなかなか美味しい。

 この他、季節毎の簡単料理が紹介されており、自分の様なものでも出来るものばかり。今回のは、凄く美味しかったので、母親にも食べさせてあげたい程。実家では、両親が老いてしまって、久しく鍋料理を食べていないので。

 デザートには、句会のお土産でいただいた林檎を食べました。

 1人鍋暖か加減は半人前