禁句「あんた暇やねぇ。」2011/03/04 09:26

 禁句「あんた暇やねぇ。」

 佛大四条センターでは、どうゆう訳か、お世話になっている学科のT先生と鉢合わせすることが多い。

 先日もお弟子さん達2名と一緒に、四条センターの喫茶室でご一緒した。T先生は、美しい着物をお召しになっていらっしゃる。伊勢の国のご出身だが、一見、「京都風」になられている。

 コーヒーをご馳走になった。

 開口一番、「あんた暇やねぇ。」と大きな声でおっしゃられる。先日は、「あんた会社つぶれそうなんやって。」とこれも、大きな声でおっしゃられる。それで、周囲の人がこちらをみているので、思わず恥ずかしくなってしまった。

 その時ほど、ブログに書くと碌なことがないということを痛感させられたことはない。

 先生は、熱心な読者らしく、色々、細かなこともご存じなようだ。「あんた、ストーカーはあかんよ。」とこれもデカイ声で言われる。

 学会の発表や発言の時は、非常に小さな声で、上品な関西弁なので、聴き取りにくいが日常会話では、声が大きすぎる。

 同じ佛大のA先生と同じ女子大のご出身なので、いろいろと御交流があるらしいので、某メールのこともご存じな様子であった。

 それにしても「あんた暇やねぇ。」は禁句だと思う。僕ぐらい人間で、しかし、世間の人達よりもずっと暇で好きなことをしてられる大学教授からそういわれたら、もう終わりだし。実際には、そんな筈もない。

 色々と時間をヤリクリしないと、僕位の年代の人は、カルチャー系の講座には、出席出来ないだろう。そうなると更に生徒さんが減ることになる。

 大学院が社会人入学というか団塊世代の「準高齢者」の入学の場となって、「N先生の俳句学校」と化しているのもこの様な社会現象だと思う。N先生とは、NHKのカルチャーで知り合いになって、同人に入って、そのまま大学院まで来ているという。

 日本で唯一の俳句専門大学院というのもそういった意味で良いかも知れないが、自分の様に中古文学とか他の分野を専攻している人。あるいは、「現役」で大学院に入って来ている若い人には、迷惑な話だと思う。

 それこそ、「あんた暇やねぇ。」ということになる。

原料高騰型の倒産が続いている2011/03/04 10:31

 帝国データバンク等の信用情報をみると、このところ、原料高騰型の倒産が続いている。中東情勢の悪化で、原油市場価格が高騰し、ガソリンや石油製品の輸入・製造コストが上昇、また、穀物市況も高騰局面から更に一段上昇となった。これは、アメリカで、今進められているとうもろこしエタノールプロジェクトで、原油・ガソリン価格高騰からエタノール需要が更に増えるという思惑が投資家に間に浮上している為。

 今、地域のガソリンスタンドが危ないという。この2~3年でめっきり地方でのスタンドの数が減少となった。給油所は、土壌汚染対策といった問題があるので、そのまま放置されて、「幽霊スタンド」と化している。ガソリンの卸し会社や石油製品販売会社では、顧客からの要請に応じて、輸入コスト高騰にもかかわらずコストを抑えている。この為、経営体力に乏しい企業、もともと負債があったり、零細弱小から倒産している。

 穀物関係では、小麦粉、食用油の価格が高騰。しかし、末端消費者の所得は、重税と不景気の影響で、減少し、デフレスパイラルは未だ続いている為に、末端販売価格を上げる訳にはいかず、他店との競争を含めて持久競争に突入している。この為、こういった食品加工業者が今後苦しくなるだろう。

 これらの影響で、食品会社、飼料卸し問屋とか、養鶏場等の畜産事業経営者の倒産が目立つ様になっている。4月からは、畜産飼料の価格が大幅な値上げになるので、更に、コスト面で不利な都市近郊、例えば、先日も京都でみられた様な倒産、事業破綻が増えるだろう。

 今でも、辛うじて継続している企業でも先行きの経営環境の悪化を見越して、事業整理、清算を考えているところも増えている。

 あるロールケーキ屋さんでは、原料価格の高騰対策で、メニューとかそういった印刷物を自前で印刷する様になっている。パソコンがあれば可能である。この結果、印刷業等も駄目になっているし、業界新聞とか、そういった最初にコストを削られる業種・職種にも波及してきている。

平家物語2011/03/04 23:40

 今日の帰りの電車、学生さんが再提出のレポートと格闘していた。

 国文学科なのか、国語科教育法で平家物語だった。能登殿の最後の部分である。一杯、赤色で色々と指示が書き込まれている。

 この学生さん、古典が嫌いにならないだろうか。教師が古典が嫌いで、そんな先生から、教わった子供も嫌いになる不幸の連鎖だと思う。

○能登殿の最後もかくや春の潮
○大潮の渦潮速く翡翠呑む