ネットビジネスが世の中不景気にした?2011/03/10 12:05

ネットビジネスが世の中不景気にした?

空白の10年間に続く、衰退の10年間で、日本経済は、著しく後退したが、それは、特に中堅以下の企業の業績が落ち込んだ為。

マーケットで言えば、内需がクルマ等の一部を除いて、冷え込んでいることが大きい。クルマは売れてもガソリンスタンドの倒産が相次いでいるのもおかしな話。

IT社会の進展で、中堅以下の企業、教育産業を含むサービス業は、WEBによる宣伝広告を中心に行う様になった。

従来の印刷媒体や宅配DMでは、コストがかかりすぎるということで、WEB広告が中心となった。この為、多くのペーパーメディアが倒産している。

一方、WEB広告については、殆どの企業が外注に依存している。

実は、これが危ない。つまり、外注は、一応オーダーメイドなので、広告主の要望は適えられるが、メンテナンスがおかしくなっているところが多い。

企業のWEBが外注中心になって、アクティブXコントロールを駆使したもので、素人には複雑怪奇になっているおり、メンテナンスが不可能なことから、外注中心になっている。

ところが、「生命線」であるWEBのメンテコストを削減する動きさえもみられる。

つまり、メンテナンスも外注で維持コストが一層かかる様になっている為である。

WEB下請け企業は、そういった点も考えて敢えてメンテが素人には出来ない様なWEBを制作しているところも多い様だ。

コストを減らす為にメンテナンス頻度を落としたことで、もともと、「客を呼び込む」といった点が弱いWEB広告・宣伝の客離れが深刻化した。

WEBの場合は、一度去った客のリピートは期待出来ない。チラシとか、DMの場合は、リピートが原則だが、そういった宣伝効果は期待出来ない。

大企業も中小も、零細もWEBを外注していたら、メンテナンス経費・予算の格差が、そのままWEBの「広告性能・機能」に反映される。

つまり、IT社会になって、宣伝媒体がWEBに移行したことで、WEBメンテナンスコストの負担力の格差によって、企業間業績格差が一層拡大することになってしまった訳である。

○重たくて、つまらない(更新されない)WEBは、誰もみてくれない。

そんなWEB広告をする位ならば、従来のペーパーメディアや街頭キャンペーンとか電車広告等をやった方がマシである。

顧客とのダイレクトコミュニケーション効果を狙いたいのならば、ヤフオク等に企業出品した方が得。実際に、アンテナ効果を狙った企業出品も多くなっている。

利用者は、本当にアクティブXや音声、映像効果が発揮されたWEBを魅力的だと感じているのだろうか。

絶対にそんなことはないと思う。やはり、コンテンツの質である。

こうなると、稚拙な技術でも良いから中小・零細企業の人達は、自分でWEBを作成する技術を学んで、自分で文章を書いて、写真を撮影して、更新していく方がよい。

手書きのチラシ・カタログ、文章をデジカメで撮影して、WEBに貼り付けて表示させるだけでも面白いと思う。

また、中小・零細企業は、WEBよりもブログによる宣伝の方が、更新のしやすさの点で有利かも。

今、広告技術の稚拙さが新たな消費者にとっての魅力に変わり始めている。ガリ版出版が受けている様に、手作りWEBで10年前の昔に戻った方が、ずっと予算対宣伝効果が期待出来る筈。

☆☆☆
WEBタイムマシンで佛大通信教育部(BUCD)のWEBの変遷をみていて感じた。

佛大のWEB担当者が実に楽しみながら、自力でWEBを作成していた時は、WEBへの訪問者も多かった。

この様に広告媒体機能が順調に稼動していた時代の佛大は、全国の通信教育大学の中で、有数の学生数を誇っていたことを考えて欲しい。

メディア実習として、学生に通信教育部募集のPRWEBを企画して、作らせても良いと思う。

コンテストをやっても良いカモ。

応用社会学科が存在していた時代には、天野昭先生が自分のゼミの学生をいくつかのグループに分けて、WEBコンクールを実施していた。

WEBを作ることは、メディアというものの本質を考える時に大きな機会になる筈だ。

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