三月尽2011/03/31 11:34

暦の上では、三月晦、三月尽である。

三月尽は、中世和歌文学では、特別の意味を持つ。春が終わり、夏を迎える季節の転換点である。

美しさをただただ愛でるだけの平安朝和歌から、諸行無常の仏教的な末世思想に色濃く染まった中世の人達は、この季節の移ろいに特別の感情をもったようだ。

ブログを書き出して5年が経過した。5年前には、母親も元気であったが、今は、自分のことは自分で出来るが、寝たきりに近い状態。

食事も作る側から作ってもらう側に換わった。父親の方がもともと料理が上手なので、別に気にしていないようである。

「お母さん、何も出来なくなったね。」ということをこの間も話していたが、それでも、両親が揃っている家は恵まれているのかも。今回の震災でも片親、あるいは、両親ともなくなった子供さんも多い。あるいは、ある小学校では、気象庁の津波予報(3メートル)を信じて、校庭に集合して点呼している最中に数十メートルの津波が押し寄せて、児童の半数がなくなったところもある。

あるいは、避難所で、水や食事を譲り合って暮らす内に、体調が悪くなり、せっかく地震から助かったのに、その後の過酷な避難生活でなくなった人もいる。

○母のみになりぬと言ひし遅き春
○家も消え子も亡き庭に梅咲けり

とにかく、このブログもこれで終わりである。

☆5年間、この様なくだらないブログをみていただいてありがとうとざいます。(尚、ブログ記事の整理上、一ヶ月間は閲覧は出来ますが、記事の更新はこれで終わりです。)

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