死滅メディア 哀しきロンサムジョージ2012/10/24 20:39

最近、凄まじい勢いで死滅してしまったのが、MD。
現在、MDが再生可能な機器(コンポ)を現役で出しているのは、ONKYO(ひょっとしたら旧機種の売れ残り?)とSONYしかない。

SONYのは、CD、MD、カセット、ウォークマンと旧メディアの博物館のミニコン。
http://www.sony.jp/system-stereo/products/CMT-M35WM/

昔は、どこにでもあるありふれたミニコンだが、今や、SONYしかない。
結局、SONYはI-PODを使える機器は出せないので、旧機種の博物館にならざるを得ない。

音質などの評価は低いらしい。実売価格2万円位。
同値水準で日本直販等で、レコードとCDとカセットとUSBの機種が出ており、こちらは、2万5千円位。MDはついていない。

面白いのは、MDが死滅しているので、今の20位の人は、もう、このメディアを知らない人がいて、どうやって再生するのかとかそういった質問コーナーまである。お父ちゃんの引き出しから出て来たんだけれどとか。
MDは、僕は、発売された当初から購入して、その音質に感動したが、今や昔話。

このSONYのコンポも昔のカセットやMD等の黄金時代を知るものにとっては、技術的にも品質的にも最低水準。.それでも使えるだけがマシ。

3HEADのカセットデッキや高級MDデッキの音と比較する方がおかしい。最低限の機能が辛うじて退化して残っているのにみんな感動、経緯を表明して購入する。

最近、レコードやカセットをデジタルメディアに簡単にコピー出来る商品が多く発売されているが、プレイヤーは、昔の子供用のプレイヤーに使用されていたレベルのアイドラドライブ、針圧が強すぎてレコードを台無しにしてしまうセラミックカートリッジ(イコライザーが要らない。セラミックの特性でRIAAカーブに使い特性を得る様にされている。)あるいは、ノイズリダクションさえついていないカセットデッキが無理矢理にリバースにされており、ワウだらけ。

これらのメディアに比べると、MDは、音質でみても数ランクつがうが不要に低い扱いを受けて、ガラパゴス化されて日本でロンサムジョージになろうとしている。

ヤフオクで過去のパナソニックのミニコンを買ったが、もう退化の兆候が出ていてカセットは最低ランク、MDも耐久性がなく直ぐに壊れる代物。音飛びがして使い物にならないチェンジャー等々。それでもMDが聴けるので、このぼろい中古を使用している。

これももはやチェンジャーも壊れ、さっき、カセットも壊れた。
真空管のCDプレイヤーやPCのUSBのデジタル音源をこれで聴いていると、それ程、悪い音でもないが、良い音でもない。それでも音楽演奏の良否は判る。

こんなのでもPCからUSBモードでダイレクトで録音出来ないようにプロテクトされているのも哀しいもの。

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