ゲノム編集による効率化以外に勝ち目はない。2015/07/31 10:15

TPPで関税が大幅に引き下げられる牛肉と豚肉。
牛肉も豚肉も国内生産のレベルは、世界でもトップクラスの水準で、経営の大規模化も養豚を中心に急速に進展しており、アメリカの農場を凌ぐ規模のものもある。
アメリカから輸入した飼料を国内で、加工して農家に供給されている実情があり、これでは、アメリカの穀倉地帯を近辺で展開されている。アメリカの豚肉生産は、コスト的に極めて有利である。
食肉の輸送コストというものがあるといわれかもしれないが、飼料の原料の輸入量と食肉製品の輸入コストは、数倍も効率が高いので、勝負にはならない。
自給飼料(飼料米)でコストを下げればとの考え方もあるが、飼料米以外を原料を添加しないと肉質に影響してくるので、輸入原料に依存した配合飼料を使用する以外に方法はない。
エコフィードを応用すれば、少しは、メリットが出てくるが、それでも、完全に自給飼料とエコフィードに置き換えて国内の畜産生産は無理。
肉牛に関しては、牧草類を日本は輸入に依存しない限りは、大規模生産は出来ないので、牧草の輸入コストも割高である。
結局、このままでは、勝負にはならないので、日本の国力を揚げてゲノム編集技術を磨き、現在に比べて数倍繁殖・受胎・増体効率が高い育種改良を行う以外に方法はない。
そのゲノム情報についても、開示が迫られるような圧力を日本が受けており、最低限必要な情報漏洩防止も急務である。


http://www.canon-igs.org/column/macroeconomics/20140520_2555.html