O let me living die,till death do come.2011/01/30 12:31

 実家にあるクリスキットでは、古楽を中心に聴いている。

 YAMAHAのモニタースピーカーでは、音質が声楽や古楽に適している。管弦楽は、古典派の曲までである。

 特に、最近は、ダウランドがお気に入りである。大学の時には、リコーダーコンソートの伴奏をしていたので、どうしても気に入った曲が多い。

 リコーダーもやっていたので、流れよわが涙も、リュート曲や、ギター編曲版、バン・エイクの無伴奏のリコーダ独奏等、様々なバージョンで楽しんだ。
 
 ここでは、アントニー・ルーリーのコンソート・オブ・ミュージックでは、男声、女声、リュート、ビオラダガンバの組み合わせである。

 クリスキットだと特に、歌い手の顔までもが、表現される感じで、20畳位の部屋で聞くと、本当に生演奏を聴いている様な感じだろう。

 この中で、一番、好きなのは、「暗闇で(暗闇に僕は住みたい」という曲。

 in darkness let me dwell,the ground shall Sorrow be;
The roof Despair to bar all cheerful light from me;
The walls if marble black that moisten'd still shall weep;
My music hellish jarring souds to banish friendly sleep;
Thes wedded to my woes and bedded to my tomb,
O let me living die,till death do come.


何時も、1人で眠る時に、この音楽をかけてから部屋を真っ暗にして、眠りに入るのが日課である。

花のワルツは終わった2011/01/19 23:57

 神戸の山奥に引っ込んでから、大阪・梅田の様子もだいぶ変わってしまった。

 まず、大好きなお蕎麦屋のツルツル庵がSさんが隠居されて、息子さんがツルツル庵とは、別の店を新たに2月に立ち上げるという。

 Sさんは、クラカメもやられ、更に、オーディオマニアなので、趣味が2つも共通なので、大阪にいる時は、毎日の様に、蕎麦を食べに通っていた。

 また、堂島アバンザのツルタ眼鏡店がなくなって、マッサージの店に変わっていた。ここの眼鏡は、高級品なので、4~5万はする。ここで以前、作ってもらったのがあるが、勿体無くてかけられない。

 このお店でわざわざ高い眼鏡を買った理由は、先代から存じているが、ここの若旦那が、ペーパークラフトの大家で、紙でよくこれだけという彫像とか、昆虫の模型等を作っておられた。向かいのコーヒーショップから、それらのオブジェをみているウチに、眼鏡を買う羽目になってしまった。

 眼鏡は、ちゃんとしたものだが、調整があまりにもシビアで、かけていると疲れるので、結局、普及品の眼鏡の方が気楽になってしまう。だから、お客さんが減ったのでは。どうせなら、ペーパークラフトをキット化して、パーツを含めて販売をしたら、儲かったのにと思う。昆虫シリーズ、特に、カミキリムシはまるで生きているみたいだった。

 最後に閉店となったのが、ワルティ堂島である。

 このお店は、もともとワルツ堂といって、堂島の毎日新聞本社ビルの隣で営業されていたが、現在の場所に移られた。

 僕は、レコード時代からワルツ堂通いで、特に大フィルの定演等で、フェスティバルホール等に行く途中に時間つぶしによく、このお店に来て、中古のレコードを買っていた。

 クラシックとジャズの2本立てで、クラシック専門店としては、最初にDaigaという店が滅び、シンフォニア大月が滅び、更にシンフォニアかDaigaの店員さんがやっていたクラシック専門店も直ぐに潰れた中で、最後の生き残りがワルティ堂島であった。

 当然、マニアのたまり場だし、店員さんもマニアだったので、マニア以外の人が入れない雰囲気だった。外国盤の廉価CD等で面白いものがたまに販売されていた。

 常連さんが多い店は、飲み屋、CD店もカメラ屋も危ない。店員が客と同次元で話をしてはいけない。商品知識等は必要だが、あくまでも店員と客の関係で、どんな客にも平等に振る舞わなかったことが閉店につながった。(僕なんか嫌われていた。また、ジャズの店員とクラシックの店員の仲も悪かった。)

 また、クラシックの黄金時代、巨匠が次々に新譜を出していた時代が終わり、雑魚キャラの新人の新譜が出るが、これもこれも変わり映えがしない。そうこうしているウチに、IPOD、ITUNEが全盛となり、更にAMAZONの通販も台頭して、レコードショップで、CDを買うという行為自体が世の中から廃れてしまった。

 それにしても寂しい。

 ○花のワルツの光消え希望消え

怖ろしい程、細かい音が聞こえる。2011/01/16 23:20

 四条センターでは、黒田先生にお話することができなかったので、クリスキットのことを話せず仕舞い。

 クリスキットが懐かしかったので、久しぶりに電源投入。DENONのプリメインの上にあるのが、クリスキットMARK8D。

 MARK8Dでは、LPレコードが再生出来ないので、DENONのRECOUTからイコライザーアンプからの信号を取り出す。

 スピーカーは、SE120がおうぶに持って来てしまっているので、桝谷さんが唯一推奨されていたYAMAHAのモニタースピーカーを接続して聴く。

 やはり、ノイズが少ないせいか微細な音の特長やら、テープの場合は、ヒスノイズが盛大に聞こえる。DENONや300Bでは、それ程、気にならなかったヒスノイズであるが、ここでは気になる。

 また、CDでもアナログ録音等は、マスターの劣化とか、スタジオノイズとか、とにかく怖ろしい程、細かい音が聞こえる。

 声楽等は、歌手の息継ぎとか良く判るし、ピアノの場合は、タッチの変化や強弱、アクセントが他のシステムに比べて際立っている。

 たしかに凄いが、音楽を楽しんで聴くにはどうかな。

 右は、桝谷先生推奨のVICTORの3HEADカセットデッキ。これも素晴らしい製品である。テープの限界まで再生出来る。上は、SONYのSACD等々。

 カセットデッキの下は、パラサウンドというマイナーメーカーのDAC。凄く分厚い、情報量の多い音が聞こえる。

エッジレスのメリット2010/12/28 16:58

パイオニアの特許

 エッジレススピーカーをヤフオクで中古で買って聞いているが、なかなか素直な音で良い。

 エッジレスのメリットは、次の様に特許で説明されている。
http://www.patentjp.com/09/T/T100038/DA10137.html

一般のコーン型スピーカは、振動板の外周部にエッジを設け、このエッジによって振動板を保持すると共にキャビネット内部と外部の空気の流通を遮断している。このエッジは、振動板の中心保持と同時に前後方向の動き易さを得るために柔軟な素材で作られている。ところが、この柔軟さのために特定の周波数でエッジが共振を起こしたり、大振幅時にキャビネットの内部の圧力変化のために、異音を発生させることがあった。これらを解決するため、いわゆるエッジレススピーカという構造が考案され実施されている。

 つまり、高出力以外では、高価が発揮されない筈だが、以前、パイオニアのシステムを「爆音」で聞いていた時にカタカタという音がしたことがあった。このシステムは、通常エッジのスピーカーユニットを使用していた。

 マウロ・ジュリアーニのギター協奏曲を聴いていたが、たしかに弦のユニゾンの時に自然に音の重なりが表現されてなにやらよさげな。

 ホーンツィーター等も使ってみたいな。スピーカーの台がないので、ダイソーで間に合わせで金属棚の部品を買って作ってみた。

 またまた、ダイソーで部品の点数が揃わないという難儀に遭遇。仕入れをキチンとしないと、こんな商品、何時までも売れ残ると思うので、この辺りが、100円ショップの限界かな。

五味は、○○○だから、こんな馬鹿でかい音で聴きよるんか2010/12/19 22:53

 炬燵に入ってクラシック音楽等を聴くのが楽しい季節になった。

 特にウィーンフィルでカールベームのシューベルトとかモーツァルトのシンフォニーが好き。

 今日は、シューベルトの交響曲第5番を聴いた。この曲がシューベルトの交響曲で一番好き。一番嫌いなのが、あのザ・グレート(長いだけの様な気がする。)

 装置は、K先生のとは比べものにならない「貧困コンポ」である。

 12年前に初めて制作したエレキットのTU870は、良い音がしている。ボリウムにガリが出たので交換したが、基盤に載せるタイプのボリウムなので、アルプス電気等を捜したが、基盤の穴に合うものがなかったので、基盤に電線を這わしてつけている。ついでもツマミも交換した。

 このアンプキットはシャブリ尽くした感じ。回路図もあったので、全く、回路でデッドコピーしてタンゴのトランスで作り直したのもある。トランスがタンゴに換わると,さすがにレンジが伸びるから不思議。

http://www.asahi-net.or.jp/~ZZ2T-FRY/6bm8.htm


 右は、真空管式CDプレイヤーで、これもエレキットのもの。最初に販売されたもの。音の方は、真空管を使っている割りには,音が固い。少しでも柔らかい音を出させる為に、12AU7Aをオールド品に交換したいと思っている。

 右は、先日、ヤフオクで5千円で落札した、パイオニアのエッジレススピーカー。

 エッジレススピーカーは、この会社幾つか販売しており、管球王国にも「球向き」と紹介されていたが、実際、自然な音がして良い。但し、中音域にややエコーがかかった様な音(つまり音像がボヤケ気味)になるのが、気になる。ボーカル等は良いが、器楽では、やや中抜け感にもつながる。低音は凄くなる。ソフトドームが潰れていたので、安かった。

 何時も不思議に思うのは、ヨドバシとかの展示品でもソフトドームが潰れたのをみかけるが、あれをどうしても潰したくなる人っているのね。

 これもガムテープとか粘着力のあるテープで窪みに何か尖った棒で擦り擦りして、くっつけてから、ボチッと引っ張る様にしていると、徐々に元通りになる。

 いずれにしても、こんな貧弱なシステムでも十分に楽しめるので、高価なシステムを買う金があったら、CDとかソフトを買ったり、実際の演奏会等に出かけたりした方が、どっかの先生よりも知的だと思いますが。

 この先生は、部屋全体をエンクロージャーにして、80㎝超低音ウーハーを入れているというが、いずれ、コンクリートホーンへと進化を遂げるかも。

 そうなると五味康祐の『オーディオ遍歴』という新潮文庫を読んだことが想い出される。

http://toyovax.sakura.ne.jp/audio/tannoy.htm

 高城重躬というエライ先生が勧めたんでコンクリートホーンにしたのだが、巨大な噴火口の様なホーンの入り口から空気の様に迫ってくる超低音に感動。まるでバイロイトのオーケストラボックスから上がってくる音の様と最初は思っていたのだが、こういった超低音、大型のホーンやスピーカーから聞こえてくる音は、「実体感」がない。

 小林秀雄が五味の家に来て、「五味は、○○○だから、こんな馬鹿でかい音で聴きよるんか。」といったそう。

 小林がオーディオ談義しているSP録音を聴いたことがあるが、この人の毒舌ぶりは凄い。

 そんな話は別にして、マルチアンプシステムで別々のシステムから音が出てくると、例えば、1人のソリストが数人別々の楽器を演奏している様で、なじめないということで、タンノイのオートグラフに替えたという文章がある。

 僕もそう思う。マルチアンプ・スピーカーのシステムは、まだ、ネットワークならば、救いようがあるが、チャンネルデバイダーを介して、別々のパワーアンプで、1個の楽器音が再生された場合、およそ実体感の無い、不気味な音に聞こえる。

 また、マルチスピーカーにネットワークを介しても、結局、このネットワークというのが、交流理論を学んだ人は、判ると思うが、アスペクトが狂ってしまうので、正確な音の再生は、難しい。

 だから、1階の部屋で、アナログ専用のシステムに使用しているSE-120が、ロクハン1本で、これがベストだと思う。

信じられへん!! あの黒田先生がクリスキットハイパーユーザーなんて2010/12/17 21:41

 クリスキットと言えば、桝谷英哉先生の開発したトランジスターアンプ及びスピーカーのシステムである。

 アナログ時代は、MARK8までのプリアンプには、イコライザーアンプが搭載されており、その透明度が高く、ハイフィディリティの音質には、定評があった。

 CD時代には、MARK8Dに変わって、イコライザーアンプの部分が外された。音質的には、それ程、大きな変化はみられない素直な再生特性を持つ。

 パワーアンプは、P35-Ⅲである。これも大きな特色は持たない。残念ながら、僕が持っているのは、後期モデルなので、トランジスターが、当時、安定供給可能な型番に変更されて、かなり音質自体が変わってしまったと聞いている。

 実際の周波数測定を私が行ったデータがあるが、平坦な再生特性なので、安心して使えるし、飽きも来にくい良質なセットだと思う。

http://fry.asablo.jp/blog/2008/12/25/4027163

 パーツセット(完成を保証するキットではない。あくまでも必要な部品をそろえたという建前での販売されていた。)

 電気用品取締法等の制約があり、この方法での販売手法を採られたのだと思う。

 今、発売元の神戸のクリスコーポレーション自体が営業を停止しており、キットの販売は行われていない。従って、このキットを入手したい人は、ヤフーオークションや中古品で入手する以外に方法はない。

 発売が中止されてからそろそろコンデンサ(電解)等の交換時期に来ているが、交換パーツを手に入れることは、難しいので、代替品に置き換えるしかないようだ。

 私も一時期、入れ込んだ時期があって、ホーンスピーカーやチャンネルデバイダー等もそろえてやったが、音質的には、SE-120の120リットル密閉箱とP-610DBの組み合わせがベストと判断して、このシステムしばらく聞き込んでいた。

 その後は、残念ながら、騒音クレーム等が来て、より出力の低い管球アンプ(オリジナル自作回路)に置き換えて、おうぶの家で聞いている。

 従ってクリスキットは、スピーカーボックスだけという状態。アンプ自体は、プリ2台、チャンネルデバイダー1台、パワー2台を保有しているが、休眠状態になってしまっている。

 クリスコーポレーションが操業を停止して、クリスキットの信者を守り続けている殊勝な人は、減ってしまって、それらのシステムがオークションで販売されている。

 ところがというか、悪夢というか、信じられないことが起こった。

 なんと、佛教大学の通信大学院でお世話になった黒田彰先生が、熱心なクリスキットの信者さんであったのだ。驚き。それも恐らく、国内で最高のクリスキットのシステムを現役で最高の環境で運用されている。

 黒田先生は、中世日本文学のご専攻で、同じ関大の同窓生なので、何度もお目にかかったのに、今回、初めて、そのことを知ったのが、佛教大学四条センターの機関誌。

 写真をみるかぎり、ウーハーのシステムは、クリスキットのオリジナル密閉箱ではなくなっているが、アンプ類は、クリスキットを恐らく左右独立で使用されておられるとみえて、チャンネルデバイダーから、アンプまで、通常の倍の数を使用されている。

 あの今の世にも珍しい篤学、学問一筋にやっていらっしゃると思った黒田先生がオーディオマニア、それも、「日本最強のクリスキット愛好者」なんて、悪夢かしら、およそ平家物語や孝子伝の世界とかけ離れている。

 夢であったら覚めて欲しいが、身近な親族から、「隠れキリシタン」あるいは、実は、「アンヌ君、僕は、ウルトラマンなんだ。」と打ち明けられた科学特捜隊の隊員の衝撃に匹敵する。

 でもシステムの音を是非、聞かせていただきたい。

 もっと衝撃的だったのは、黒田先生は、ワグネリアンだったのだ。

 ワグネリアンと平家物語剣巻との関連性って、実は、大ありなんですよ。

第2楽章のギリシャ彫刻の乙女を思わせる静謐さ2010/10/12 21:18

 仕事が終わると、一杯やりながら、アナログレコードを聴くのが、最大の楽しみである。

 音楽室には、オーディオシステムと椅子しか置いていないので、音も良く響く。(今後、鍵盤楽器を置く予定)

 CDでは、聴く態度が散漫になってしまいがちだが、どうゆう訳か、アナログレコードでは、シンフォニーが1曲終わるまで、集中して耳を傾けてしまう。

 LPを聴くシステムは、増幅素子はイコライザー、ラインアンプ、パワーアンプを含めて全て管球式で、イコライザーアンプが
4本、ラインアンプが2本、そして、写真のパワーアンプが5本、合計11本の真空管を使用している。(1本は、交流→直流変換用)

 半導体素子は、イコライザーアンプ及びラインアンプの電源部のダイオードを除いて、使用していない。至って丈夫で、今年で作成して12年を迎えるが、真空管は1回交換したが、まったく故障はおきていない。市販のAV機器は、7~8年が寿命だが、これは、交換部品がある限り稼動し続ける。

 今日聴いたのは、ベートーヴェンの交響曲第4番(アンドレ・クリュインタンス指揮、伯林フィルハーモニー管弦楽団)。

 ベートーヴェンの交響曲の中で、以前は、奇数番号を中心に聞いていたが、3、5、7、9番を聴かなくなり、その後、2番も聴かなくなった。今、好んで聴いているのは、1番、4番、8番の3曲である。

 別にベートーヴェンが嫌いなのではない。奇数番は、所謂名盤が数多あって、SP時代から、古楽器演奏に至るまで聞き尽くしてしまって、少し食傷してしまった。

 しかし、1、4、8番はなんど聴いても飽きない。1番は、第1~2楽章、第4楽章が良い。特に第2楽章を気分が優れない時に聴くと治療効果がある。あの幼児が、トントンと歩いていく様な感じが心の慰めになる。

 8番は、第1楽章はしつこい動機の繰り返しが7番並みであるので、少しウンザリだが、あの可憐なメトロノームを模して作曲された第2楽章とユーモラスなホルンのトリオが聴ける第3楽章のメヌエットが出色の出来である。このホルンの演奏が非常に難しい。昔、オットー・クレンペラー、フィルハーモニア菅の演奏会で、デニスブレインの演奏を聴いたが、さすがに上手だった。

 しかし、4番は、特別だ。

 第1楽章の導入部から主題の開始のワクワクする気分。第2楽章のギリシャ彫刻の乙女を思わせる静謐さ。第3楽章は少し弱いが、圧倒的な盛り上がり、速度感を持ったフィナーレが最後のコーダに向かって、また、静かな回想に戻り、ふと我に返ったかの様にアレグロで終わるコーダ。素晴らしい。

 特に4番で何が優れているかと言えば、楽器法がどの交響曲よりも優れている点である。特にファゴットやビオラ、チェロ等の中低音楽器の用法が、以前のシンフォニーに比べて進歩している。その成果は、第5~第6番にも現れているが、かなり、表面的な効果を狙っているのに対して、第4番では、あくまでもインティメートな効果を狙っている点が素晴らしい。

 楽器法の工夫による地味な渋い色彩感が、この曲の静謐な古典性の価値を一層高めていると言っても過言ではない。しかし、良い演奏は少ない。大抵の指揮者は、効果を狙ってあざとく演奏してしまう。

 そういった点で、アンドレ・クリュインタンスは、フランスの指揮者の良さと伯林フィルの精緻な表現技術がブレンドされて、なんの作為もなくて、自然な音楽が流れていく。

 こうした「自然な演奏」は、やはり、本来のアナログレコードと真空管アンプで聴いてこそ価値が発揮されるのだと僕は思う。

フルトヴェングラーオリジナルステレオ発見!2010/09/18 09:54

 
 フルトヴェングラーの没年は、1954年なので、既に初期のステレオ録音の実験が行われた時期まで生きていたことになる。


 残念ながら、フルトヴェングラーのオリジナルステレオ録音は、残っていないとされてきた。同時代のトスカニーニは、ラストコンサートがステレオ収録、カラヤンは、1944年録音のブルックナーの交響曲第8番の最終楽章が、ドイツ帝国によるステレオ実験によるもので、オリジナルステレオ録音とされている。

 フルトヴェングラーの1954年頃の録音を捜してみると、1954年7月26日のザルツブルク音楽祭のライブ録音、ウィーンフィル、ウィーン国利歌劇場合唱団の録音を聴いてみて驚いた。

 従来からのライブ録音コンサートは、既に何度かCDで発売されていたが、全て、モノラル録音であった。しかし、この新発見のテープによるCDを聴くと、オケ、歌手の歌唱位置、合唱の左右、舞台上座と下座のノイズ等が異なり、聴取の咳払いも左右に分かれて聞こえる。

 ここまで人工でステレオ化を行うことは、難しい。僕もやってみたが、至難の業。

 このCDは、プライベート盤である。メトロムジカの音源を元に、オランダで製造されたもので、FV3021-2という番号が振られている。

 素晴らしい。あの狩人の合唱もフルトヴェングラーの指揮でステレオで聴けるんだ。

MDは滅び、カセットは残った・・中高年向き商品2010/07/15 10:46

 SONYからラジカセの「新製品」。

 新製品といっても、既存技術の固まりである。コストダウン等もし尽くし、行くところまでいった。

 http://www.nikkei.com/biz/product/article/g=96958A9C93819499E2EAE2E29B8DE2EAE2E5E0E2E3E2E2E2E2E2E2E3;p=9694E0E7E3E0E0E2E2EBE0EBE5E3

 商品の購買層は、中高年ユーザーである。この紹介記事の様に中高年世代では、カセットを使用する人が多い。

 CDやラジオが聴けて、カセットに録音出来れば、十分。

 パソコンを積極的に使用しないので、CD等をI-PODの様なデジタルプレイヤーに転送することもなかなかしない人達。

 注目すべきは、SONYが独自発案・開発したMDが省略されている点で、今や、MDはカセット以下のマイナーメディアになってしまった。

 スペックを飛躍的に向上させたタイプも出たが、普及しなかった。

 「望まれるカセットウォークマンの復刻版!!」

 いっそのこと、中高年ユーザー層(団塊の定年世代で若者よりも金を持っていて、趣味的な世代)に向けて、昔のウォークマンの復刻版を限定発売したら良いと思う。

 きっと受けるだろう。景品等に、昔のHFシリーズとかのテープも復刻生産したのをつければ、趣味的製品と売れるのも間違いない。

 僕の経験だと、レコードは勿論、SACD、CD、MD等のデジタルメディアをカセットに録音すると、デジタルくささが無くなってまったりとして楽しめる音になるので、良いと思う。

 ハイエンド向けには、久しぶりに3HEADカセットデッキ等を発売してみたら良いと思う。

 音楽、オーディオは趣味の世界なので、性能とかそういったことよりも、いかに楽しめるかという点である。

CDスタピライザー2010/06/28 09:45

 結局、おうぶの家では、真空管アンプの本格システムよりもパソコンに接続されたケンウッドのミニコンポで音楽を聴きながら、パソコンに向かうことが多い。

 ケンウッドの音質は、クラシック音楽等を再生するには、非常に良いと思う。神経質でなくてまったりしているところが気に入った。

 パソコンの音声等を再生するので、I-TUNEや、I-TUNEで再生されたCD等も綺麗な音で聞けるが、CDからMDにデジタルダビングしたりする時は、ミニコン本体のCD再生システムを使用することになるが、これの動作がやや不安定で、CDによっては、音飛びを起こすことがある。

 色々やってみて、対策が発見されたが、プレイバックしようとするCDにもう一枚CD-ROMを載せてやると音飛びしなくなった。

 どうやら、CDピックアップのレーザー光線がきつすぎて、薄いCDの場合は、光が乱反射してしまっていたらしい。

 だから、もう1枚被せると、キチンとプレイバック出来る。

 従って、CDスタピライザーで、光を吸収するタイプの薄型のものがあればということになる。

 CDスタピライザーで震動抑制とか重量品があるが、これは、逆効果であり、更にプレイヤーを壊す可能性もある。

 LP等は、回転の角速度は一定なので、慣性モーメントでの振動抑制は、それなりに効果があるが、CDは、角速度が変化して、線速度が一定化される回転なので、つねに回転数が変化しているので、慣性モーメントが加わった場合には、サーボモーターに負担を与えることになる。

 とにかく今は、CD-ROMで代用しているが、写真の様なスタピライザーを探そうと思う。