円安の影響 ― 2016/02/24 10:30

ヒラリー・クリントンが私が大統領になった日本の円安政策をストップさせると言っているが、これは無理もない。円安の影響で、アメリカの農産物の輸入が大きな影響をうけて輸入量が減少し、他の安い国からの輸入にシフトしている為に、アメリカの養豚農家や養鶏農家が大きな影響を受けている。アメリカの農業を支えているのが、輸出需要なので、農業州を運動して回っているクリントンにしては当然だろう。自動車産業もそうでフォードが日本から撤退。トヨタが世界の売り上げトップになるし、円安を背景に自動車メーカーが上位5位以内に突出して入っている。それ以外では、CANONであり、これもデジカメの対外輸出が伸びている。
一方、私が働いている飼料関係の業界紙が所属している輸入穀物、飼料業界では、円安を背景に厳しい経営環境となっている。90円台の為替レートがアベノミクスで20円以上も円安となった為に、飼料価格が高騰、昨年までで全農家の2割が廃業したとみられている。ここへ来て円高基調に戻しつつあるが、それでもようやく飼料価格の上昇が止まり横ばいからようやく下落基調に転じた程度。
一般的な食品産業の経常利益の売上高に占める割合は、10%台のところもあるが、飼料産業は、経営的に苦しい農家が相手なので、円安政策の前でも利益率は、5%にみたなかったが、アベノミクス以降は
1~2%台に減少。中小業者の廃業が目立っている。大手がその市場喰って広げているが、それでも、ビッグ3と呼ばれる時代、M&Aの大量の資金が要るが、それも短期借入金で合計250億円(中部飼料)等と1年の利益の10倍以上のオカネを借入金でまかっている状況は、名目上の決算は良好でも本当は非常に厳しい状況と言わざるを得ない。
早く、アベノミクスが終わって、もとの健全な金融政策に戻して欲しい。これは、アメリカも日本の国民も望んでいることだと思う。
私が勤務している業界紙でも畜産農家の減少で部数が大幅に減少。このままでは、私の身辺も危うい状況となってきた。
一方、私が働いている飼料関係の業界紙が所属している輸入穀物、飼料業界では、円安を背景に厳しい経営環境となっている。90円台の為替レートがアベノミクスで20円以上も円安となった為に、飼料価格が高騰、昨年までで全農家の2割が廃業したとみられている。ここへ来て円高基調に戻しつつあるが、それでもようやく飼料価格の上昇が止まり横ばいからようやく下落基調に転じた程度。
一般的な食品産業の経常利益の売上高に占める割合は、10%台のところもあるが、飼料産業は、経営的に苦しい農家が相手なので、円安政策の前でも利益率は、5%にみたなかったが、アベノミクス以降は
1~2%台に減少。中小業者の廃業が目立っている。大手がその市場喰って広げているが、それでも、ビッグ3と呼ばれる時代、M&Aの大量の資金が要るが、それも短期借入金で合計250億円(中部飼料)等と1年の利益の10倍以上のオカネを借入金でまかっている状況は、名目上の決算は良好でも本当は非常に厳しい状況と言わざるを得ない。
早く、アベノミクスが終わって、もとの健全な金融政策に戻して欲しい。これは、アメリカも日本の国民も望んでいることだと思う。
私が勤務している業界紙でも畜産農家の減少で部数が大幅に減少。このままでは、私の身辺も危うい状況となってきた。
飼料米、輸入とうもろこしよりも割高 ― 2016/02/23 08:02

飼料の業界紙で記事を書く仕事。
在宅で記事を書いている。
今朝も既に記事を14頁作成して本社に送信。
今、気になっているのは、輸入飼料が高いので、飼料用稲とか国産に切り替えなければやって行けないという考え方。
これは嘘である。1~3月期の輸入とうもろこし(飼料のメインの原料)は、前年比で9割程度まで下げている。配合飼料の価格も昨年末の段階で前年並み。年明け以降の価格は前年よりも下げて来ている。更にこれから春先にかけて下げてくる見通しとなっている。
輸入飼料が高価だから自給飼料を使おうということになっているが、実は、日本の農業で競争力がないのは、原材料費ではなくて、物流とか保管とか人件費なので、自給飼料をつかうとこれらの費用がかかってくるので割高になるのです。輸入飼料は、港湾に荷揚げされて、そのままベルトコンベアーで配合飼料工場に直送されて、そのまま加工されるので、遙かにコストは低減できる。
輸入とうもろこしの価格が割高というが、実際には、記録的な生産力を背景に国際市況は下落基調に推移している。中国でも増産に成功した為にメインのバイヤーである中国がアメリカからとうもろこしはほとんど輸入していない。更に、南米産が豊作なので、北米と南米産を合計すると供給は潤沢であり、当面は、価格が安定しているだろう。
飼料米は、政府の減反政策の一環として奨励されているが、実際の農家が買う価格は、マージン等を含めると現状では、輸入とうもろこしよりもトン当たり3000円も割高なんだ。
在宅で記事を書いている。
今朝も既に記事を14頁作成して本社に送信。
今、気になっているのは、輸入飼料が高いので、飼料用稲とか国産に切り替えなければやって行けないという考え方。
これは嘘である。1~3月期の輸入とうもろこし(飼料のメインの原料)は、前年比で9割程度まで下げている。配合飼料の価格も昨年末の段階で前年並み。年明け以降の価格は前年よりも下げて来ている。更にこれから春先にかけて下げてくる見通しとなっている。
輸入飼料が高価だから自給飼料を使おうということになっているが、実は、日本の農業で競争力がないのは、原材料費ではなくて、物流とか保管とか人件費なので、自給飼料をつかうとこれらの費用がかかってくるので割高になるのです。輸入飼料は、港湾に荷揚げされて、そのままベルトコンベアーで配合飼料工場に直送されて、そのまま加工されるので、遙かにコストは低減できる。
輸入とうもろこしの価格が割高というが、実際には、記録的な生産力を背景に国際市況は下落基調に推移している。中国でも増産に成功した為にメインのバイヤーである中国がアメリカからとうもろこしはほとんど輸入していない。更に、南米産が豊作なので、北米と南米産を合計すると供給は潤沢であり、当面は、価格が安定しているだろう。
飼料米は、政府の減反政策の一環として奨励されているが、実際の農家が買う価格は、マージン等を含めると現状では、輸入とうもろこしよりもトン当たり3000円も割高なんだ。
ゲノム編集による効率化以外に勝ち目はない。 ― 2015/07/31 10:15
TPPで関税が大幅に引き下げられる牛肉と豚肉。
牛肉も豚肉も国内生産のレベルは、世界でもトップクラスの水準で、経営の大規模化も養豚を中心に急速に進展しており、アメリカの農場を凌ぐ規模のものもある。
アメリカから輸入した飼料を国内で、加工して農家に供給されている実情があり、これでは、アメリカの穀倉地帯を近辺で展開されている。アメリカの豚肉生産は、コスト的に極めて有利である。
食肉の輸送コストというものがあるといわれかもしれないが、飼料の原料の輸入量と食肉製品の輸入コストは、数倍も効率が高いので、勝負にはならない。
自給飼料(飼料米)でコストを下げればとの考え方もあるが、飼料米以外を原料を添加しないと肉質に影響してくるので、輸入原料に依存した配合飼料を使用する以外に方法はない。
エコフィードを応用すれば、少しは、メリットが出てくるが、それでも、完全に自給飼料とエコフィードに置き換えて国内の畜産生産は無理。
肉牛に関しては、牧草類を日本は輸入に依存しない限りは、大規模生産は出来ないので、牧草の輸入コストも割高である。
結局、このままでは、勝負にはならないので、日本の国力を揚げてゲノム編集技術を磨き、現在に比べて数倍繁殖・受胎・増体効率が高い育種改良を行う以外に方法はない。
そのゲノム情報についても、開示が迫られるような圧力を日本が受けており、最低限必要な情報漏洩防止も急務である。
http://www.canon-igs.org/column/macroeconomics/20140520_2555.html
牛肉も豚肉も国内生産のレベルは、世界でもトップクラスの水準で、経営の大規模化も養豚を中心に急速に進展しており、アメリカの農場を凌ぐ規模のものもある。
アメリカから輸入した飼料を国内で、加工して農家に供給されている実情があり、これでは、アメリカの穀倉地帯を近辺で展開されている。アメリカの豚肉生産は、コスト的に極めて有利である。
食肉の輸送コストというものがあるといわれかもしれないが、飼料の原料の輸入量と食肉製品の輸入コストは、数倍も効率が高いので、勝負にはならない。
自給飼料(飼料米)でコストを下げればとの考え方もあるが、飼料米以外を原料を添加しないと肉質に影響してくるので、輸入原料に依存した配合飼料を使用する以外に方法はない。
エコフィードを応用すれば、少しは、メリットが出てくるが、それでも、完全に自給飼料とエコフィードに置き換えて国内の畜産生産は無理。
肉牛に関しては、牧草類を日本は輸入に依存しない限りは、大規模生産は出来ないので、牧草の輸入コストも割高である。
結局、このままでは、勝負にはならないので、日本の国力を揚げてゲノム編集技術を磨き、現在に比べて数倍繁殖・受胎・増体効率が高い育種改良を行う以外に方法はない。
そのゲノム情報についても、開示が迫られるような圧力を日本が受けており、最低限必要な情報漏洩防止も急務である。
http://www.canon-igs.org/column/macroeconomics/20140520_2555.html
シカゴ定期乱高下 ― 2015/07/27 11:51

シカゴ定期が乱高下となった。一時期は、大豆は10ドルを超えてとうもろこしも4ドルを大幅に上回った。
中西部が洪水になって播種後の生育条件が大幅に悪化したのが理由。
ところが実際には、洪水になっていたのは、イリノイ等の一部の地域で、全体の穀物生産量には大きな影響はない。
最近の穀物先物市場は、需給要因よりも投機的な市場と化している。株式市場が債券市場に支配される様になって来てからは、市場は、リスク優先主義となった。この為、債権の利回りと株式市場の上下動、為替市場は、各国通貨間の金利格差の影響を受けるようになった。FRBの利上げをめぐってアメリカ市場は翻弄されているのもこういった理由。
世界的に需要が生産に拮抗している穀物市場は、投資家からみたら暴落の危険性が少ない低リスク市場だと言える。円もそういわれているが、日銀の金融緩和政策で大きく変わり、相対的に円安基調で触れる様になった。
先週になって穀物市場が急落となった。これは、ギリシャ問題が一応織り込みになり、リスク需要が後退した為とみられる。今後もファンドは、リスクヘッジの為に穀物を売買するが、やがて収穫期を迎える穀物が今後は、買い上がられる可能性は低いだろう。
円市場は、ここへ来て円高傾向となって来ている。かりに日銀が緩和政策をしていなかったがら1ドル=80円の時代が戻ってくるだろう。
円安で儲けているのは、一部の輸出企業だけで、食品業界では、円安による輸入コストの上昇、また、それに見合った食品や材料費、油脂、飼料等の価格が上がって困っているのだ。
政府は、国民の消費生活のことを考慮せず、円安政策を促進しているし、農水省も輸入飼料や原料、食品の価格変動対策についても冷淡である。
国民の生活の根幹を支えている食品業界のことをもって考えて欲しい。
中西部が洪水になって播種後の生育条件が大幅に悪化したのが理由。
ところが実際には、洪水になっていたのは、イリノイ等の一部の地域で、全体の穀物生産量には大きな影響はない。
最近の穀物先物市場は、需給要因よりも投機的な市場と化している。株式市場が債券市場に支配される様になって来てからは、市場は、リスク優先主義となった。この為、債権の利回りと株式市場の上下動、為替市場は、各国通貨間の金利格差の影響を受けるようになった。FRBの利上げをめぐってアメリカ市場は翻弄されているのもこういった理由。
世界的に需要が生産に拮抗している穀物市場は、投資家からみたら暴落の危険性が少ない低リスク市場だと言える。円もそういわれているが、日銀の金融緩和政策で大きく変わり、相対的に円安基調で触れる様になった。
先週になって穀物市場が急落となった。これは、ギリシャ問題が一応織り込みになり、リスク需要が後退した為とみられる。今後もファンドは、リスクヘッジの為に穀物を売買するが、やがて収穫期を迎える穀物が今後は、買い上がられる可能性は低いだろう。
円市場は、ここへ来て円高傾向となって来ている。かりに日銀が緩和政策をしていなかったがら1ドル=80円の時代が戻ってくるだろう。
円安で儲けているのは、一部の輸出企業だけで、食品業界では、円安による輸入コストの上昇、また、それに見合った食品や材料費、油脂、飼料等の価格が上がって困っているのだ。
政府は、国民の消費生活のことを考慮せず、円安政策を促進しているし、農水省も輸入飼料や原料、食品の価格変動対策についても冷淡である。
国民の生活の根幹を支えている食品業界のことをもって考えて欲しい。
天下一品が京都発祥であること位は知っていたが、実際に食べてみて、店によって大きな違い ― 2011/02/08 22:42
天下一品の創業者の伝記がTV放送されたのをビデオ録画で、さっきまで見ていた。
天下一品が京都発祥であること位は知っていたが、実際に食べてみて、店によって大きな違い。
それは、茹でる時間のタイミングによって、麵の堅さが異なってしまう為。
独特の中華麺だし、出汁がまったりコッテリしているので、麵が柔らかすぎると食欲は半減。
ちょうど良い茹で時間だったら食欲倍増。
また、調理してから直ぐに出さないとこのラーメンは駄目。だから、サボっている店は駄目なんだ。
二条駅前店の味は最低だった。
ビシャビシャの麵やった。
ところで、創業者の名前は、勉(つとむ)さんだ。
僕と漢字は違うが同じ読みなので、なにやら少し、こそばゆい感じがした。
京都白川の店が第一号店で、ここはもともとは石材店であったらしい。ドラマでは、最初の出店にちなむ苦労話があるが、最初のラーメンは、醤油味か鶏ガラスープが、今の天下一品の白いスープではない。それが、なぜ、あのスープに変わったのか、その辺りがドラマ化されるかと期待していたが、そんな部分は放送されなかった。
苦労話だけである。創業者の苦労話は、京都の人は好きで、あの社員虐待で毎日新聞に報道された京セラでも、あの丁稚が苦労する話である「天秤棒の歌」が研修に使われたらしい。
今は、聖人の様な経営者づらをしているが、ドロドロとした過去がある。新入社員が、過労で腎臓を病んで倒れても、病院まで押しかけたという。
私が騙されて入った、同朋舎の本の行商の研修でも、同じ「天秤棒の歌」というくだらん商売根性もんのビデオをみせられたが、同じアナのムジナである。
僕は、苦労が大嫌いなので、3ヶ月しか続かなかった。会社自体に矛盾があるところで、根性で最後まで残った人も、結局は、やめて、別の出版社を立ち上げている。
同朋舎出版販売は、倒産して、また、人を募集し始めている。社長(現在は会長)は懲りないんだろうか。(大勢の人が前回の倒産で巻き込まれて、本当に塗炭の苦しみで、苦労したので、アホなことは、いい加減やめて欲しい。)
脱線してしまった。
☆☆☆
話は、天下一品のドラマに戻るが、やはり、くいもんにちなむ伝記ドラマなので、ヤクザのみかじめ料の話なんかやめといて、味に少しでも触れて欲しかった。
なんで、お客さんが大勢来るようになったのか。それが視聴者の一番の関心事である筈だ。
伝記よりも新しい名張の店で、創業者のおっちゃんが麵の茹で時間についてしつこく注意していたので面白かった。これは、前述の理由である。
それよりも、やはり調理場に立つ時は、創業者といえども、腕時計は外して欲しかった。
くいもんは、衛生が第一であると思う。
天下一品が京都発祥であること位は知っていたが、実際に食べてみて、店によって大きな違い。
それは、茹でる時間のタイミングによって、麵の堅さが異なってしまう為。
独特の中華麺だし、出汁がまったりコッテリしているので、麵が柔らかすぎると食欲は半減。
ちょうど良い茹で時間だったら食欲倍増。
また、調理してから直ぐに出さないとこのラーメンは駄目。だから、サボっている店は駄目なんだ。
二条駅前店の味は最低だった。
ビシャビシャの麵やった。
ところで、創業者の名前は、勉(つとむ)さんだ。
僕と漢字は違うが同じ読みなので、なにやら少し、こそばゆい感じがした。
京都白川の店が第一号店で、ここはもともとは石材店であったらしい。ドラマでは、最初の出店にちなむ苦労話があるが、最初のラーメンは、醤油味か鶏ガラスープが、今の天下一品の白いスープではない。それが、なぜ、あのスープに変わったのか、その辺りがドラマ化されるかと期待していたが、そんな部分は放送されなかった。
苦労話だけである。創業者の苦労話は、京都の人は好きで、あの社員虐待で毎日新聞に報道された京セラでも、あの丁稚が苦労する話である「天秤棒の歌」が研修に使われたらしい。
今は、聖人の様な経営者づらをしているが、ドロドロとした過去がある。新入社員が、過労で腎臓を病んで倒れても、病院まで押しかけたという。
私が騙されて入った、同朋舎の本の行商の研修でも、同じ「天秤棒の歌」というくだらん商売根性もんのビデオをみせられたが、同じアナのムジナである。
僕は、苦労が大嫌いなので、3ヶ月しか続かなかった。会社自体に矛盾があるところで、根性で最後まで残った人も、結局は、やめて、別の出版社を立ち上げている。
同朋舎出版販売は、倒産して、また、人を募集し始めている。社長(現在は会長)は懲りないんだろうか。(大勢の人が前回の倒産で巻き込まれて、本当に塗炭の苦しみで、苦労したので、アホなことは、いい加減やめて欲しい。)
脱線してしまった。
☆☆☆
話は、天下一品のドラマに戻るが、やはり、くいもんにちなむ伝記ドラマなので、ヤクザのみかじめ料の話なんかやめといて、味に少しでも触れて欲しかった。
なんで、お客さんが大勢来るようになったのか。それが視聴者の一番の関心事である筈だ。
伝記よりも新しい名張の店で、創業者のおっちゃんが麵の茹で時間についてしつこく注意していたので面白かった。これは、前述の理由である。
それよりも、やはり調理場に立つ時は、創業者といえども、腕時計は外して欲しかった。
くいもんは、衛生が第一であると思う。
「いらねぇなら売らねぇよ。」 ― 2011/01/27 14:26
今週に入って、畜産飼料の製造業者の倒産が報告された。
月産5千屯規模とこの業界では、小規模であるが、地域の養鶏農家や牧場等に飼料を供給しており、地域に貢献されている企業だった。
大切な原料のとうもろこしの値上がりが著しく、エタノール需要が爆発する前は、とうもろこしのアメリカ産地での市場価格は、2ドル50セント程度であったのが、今や、6ドル60セントと2.5倍近い上昇となっている。
アメリカの市場では、とうもろこしの値段がこんなに上がっても、原油先物市場の投機的高騰→エタノール価格の急騰→エタノール原料用とうもろこし需要急増→とうもろこし価格高騰の仕組みの中で、7~8ドルの水準になっても需要は減る気配はないという。
また、畜産物需要が急騰している中国での家畜用飼料原料用の穀物や油脂原料の大豆をアメリカからの輸入する動きとなっており、日本に匹敵する量の穀物が日本以外の国に輸出されていることも価格を押し上げる要因となっている。
バイイングパワーでは、日本は、中国に対して、経済的劣等国であり、負け組になっているのである。
「いらねぇなら売らねぇよ。」と日本の買い付け担当者は、現地のグレインカンパニーから言われているらしい。
「食品」と「クルマ用の燃料」との価格競合となれば、最初から話にならないのである。
大切な私達の「食」が鉄の化け物が跋扈するクルマ優先社会の為に、犠牲になっているのである。
こんな高い原料を買わされている一方、家畜用飼料の価格は、今年から値上げ実施となったが、前年の同じ時期の水準に比べて農家末端価格は、養鶏飼料で、6万7千700円(昨年11月)で、前年の水準に比べて98%程度と低い水準に抑えられている。
飼料製造業者では、畜産農家や消費者の為に出来るだけ、低い値段で飼料を供給して来たが、これ程までに価格が上がっては、どうしようもなく、借金をして、続けているところも多い。
一番問題なのは、より体力がない零細の飼料企業の経営が危うくなるので、こうしたメーカーでは、地鶏や地卵等の地産地消に密接した畜産物を生産する農家の為に、親身になって飼料を毎日供給して来たが、こうしたところがなくなると、大企業→企業養鶏(畜産)の資本投下型の畜産業のみが生き残る様になり、それも仕方がないことだが、地域密着型の消費者の安全、安心に応えることが難しくなっている。
大企業は、採算に合わないことはやらないので、国民の食の安全と安心がなおざりになる可能性もある。更にTPPともなれば、国内での飼料製造や畜産物生産自体が無くなってしまう懸念さえもある。
豊橋で鳥インフルエンザが発覚して、大変なことになっているが、この地域でも比較的飼養規模の小さい畜産農家が多く、移動制限措置で、畜産物の出荷停止等の損害が出れば、当然、飼料代も払うことが出来ず、飼料の販売業者、製造業者は泣き寝入りをする以外にない。
畜産農家には、助成が行われるが、それでも廃業が増える懸念もある。しかし、飼料業者・業界には、こういった場合への救済措置は、ほとんどなされていないのが現状で、私達の食生活は根幹から崩れようとしている。
月産5千屯規模とこの業界では、小規模であるが、地域の養鶏農家や牧場等に飼料を供給しており、地域に貢献されている企業だった。
大切な原料のとうもろこしの値上がりが著しく、エタノール需要が爆発する前は、とうもろこしのアメリカ産地での市場価格は、2ドル50セント程度であったのが、今や、6ドル60セントと2.5倍近い上昇となっている。
アメリカの市場では、とうもろこしの値段がこんなに上がっても、原油先物市場の投機的高騰→エタノール価格の急騰→エタノール原料用とうもろこし需要急増→とうもろこし価格高騰の仕組みの中で、7~8ドルの水準になっても需要は減る気配はないという。
また、畜産物需要が急騰している中国での家畜用飼料原料用の穀物や油脂原料の大豆をアメリカからの輸入する動きとなっており、日本に匹敵する量の穀物が日本以外の国に輸出されていることも価格を押し上げる要因となっている。
バイイングパワーでは、日本は、中国に対して、経済的劣等国であり、負け組になっているのである。
「いらねぇなら売らねぇよ。」と日本の買い付け担当者は、現地のグレインカンパニーから言われているらしい。
「食品」と「クルマ用の燃料」との価格競合となれば、最初から話にならないのである。
大切な私達の「食」が鉄の化け物が跋扈するクルマ優先社会の為に、犠牲になっているのである。
こんな高い原料を買わされている一方、家畜用飼料の価格は、今年から値上げ実施となったが、前年の同じ時期の水準に比べて農家末端価格は、養鶏飼料で、6万7千700円(昨年11月)で、前年の水準に比べて98%程度と低い水準に抑えられている。
飼料製造業者では、畜産農家や消費者の為に出来るだけ、低い値段で飼料を供給して来たが、これ程までに価格が上がっては、どうしようもなく、借金をして、続けているところも多い。
一番問題なのは、より体力がない零細の飼料企業の経営が危うくなるので、こうしたメーカーでは、地鶏や地卵等の地産地消に密接した畜産物を生産する農家の為に、親身になって飼料を毎日供給して来たが、こうしたところがなくなると、大企業→企業養鶏(畜産)の資本投下型の畜産業のみが生き残る様になり、それも仕方がないことだが、地域密着型の消費者の安全、安心に応えることが難しくなっている。
大企業は、採算に合わないことはやらないので、国民の食の安全と安心がなおざりになる可能性もある。更にTPPともなれば、国内での飼料製造や畜産物生産自体が無くなってしまう懸念さえもある。
豊橋で鳥インフルエンザが発覚して、大変なことになっているが、この地域でも比較的飼養規模の小さい畜産農家が多く、移動制限措置で、畜産物の出荷停止等の損害が出れば、当然、飼料代も払うことが出来ず、飼料の販売業者、製造業者は泣き寝入りをする以外にない。
畜産農家には、助成が行われるが、それでも廃業が増える懸念もある。しかし、飼料業者・業界には、こういった場合への救済措置は、ほとんどなされていないのが現状で、私達の食生活は根幹から崩れようとしている。
日本のたまご研究もここまで進歩したか ― 2010/10/15 23:25
今日は、早い目に起床して午前10時位に原稿をなんとか書き終えて、午後からは、京大桂キャンパスで開催された第7回たまご研究会に参加。
第1回目から参加しているが、もう7回目。日本のたまご研究もここまで進歩したかという印象を持った。
たまごの構造的な研究には、電子顕微鏡が活用され、フワフワ感がどうして出てくるのかとか、調理後のたまご食品のミクロの構造と味覚との関係等の研究。あるいは、たまごは、生命の源であり、今まであまり知られていなかったり、成分の抽出が上手に出来なかった為に進まなかった機能的な研究も飛躍的な進歩を遂げており、医学の分野にも応用されて始めており、一部は、実際の治験の段階まで進んできている。
当日は、NHK京都が取材にきており、京都の方はご覧になられたかもしれない。午後6時から放映されたようだ。
このたまご研究会の世話役の会社さんが、ファーマフーズという先端企業で、京大リサーチパーク(桂キャンパス)に隣接した超先端企業が立地する企業団地に本社があり、京大からだいだい5分位の距離。
超現代的な建築で、しかも、丘陵地にあるので、京都の西側から、京都駅方面から北区まで、遠くは比叡山まで全てが展望が効くテラスがあり、なんと、会社の中にレストランがあるという信じられない豪華さ。
別にこの企業に資本力があるのではなくて、たまごの研究を進めた結果、これだけの収益を挙げられているという。やはり、京都の人は、大阪の人と違って起業力・発展力・情報発信能力が優れていると感じた。
お土産に全農しんたまご2パック、12個を頂く。京大桂キャンパスは風光明媚なところにある。(写真下)しかし、交通は超不便。阪急桂駅からバスが出ているが、バスでも十数分かかる。帰りは、阪急桂駅からでは、座れないので、JR上桂駅行きのバスに乗車して、普通→快速急行の便で帰った。帰宅したら、こんな時間になった。タクシーをファーマフーズさんの方で手配して下さったのだが、全然来ないので、バスで帰ることにした。
年輩の人が怒鳴って怒っていたが、せっかくお世話をしてくれた企業さんにそんな風に短気で起こってはいけないと、幼稚な私でさえも感じた。
第1回目から参加しているが、もう7回目。日本のたまご研究もここまで進歩したかという印象を持った。
たまごの構造的な研究には、電子顕微鏡が活用され、フワフワ感がどうして出てくるのかとか、調理後のたまご食品のミクロの構造と味覚との関係等の研究。あるいは、たまごは、生命の源であり、今まであまり知られていなかったり、成分の抽出が上手に出来なかった為に進まなかった機能的な研究も飛躍的な進歩を遂げており、医学の分野にも応用されて始めており、一部は、実際の治験の段階まで進んできている。
当日は、NHK京都が取材にきており、京都の方はご覧になられたかもしれない。午後6時から放映されたようだ。
このたまご研究会の世話役の会社さんが、ファーマフーズという先端企業で、京大リサーチパーク(桂キャンパス)に隣接した超先端企業が立地する企業団地に本社があり、京大からだいだい5分位の距離。
超現代的な建築で、しかも、丘陵地にあるので、京都の西側から、京都駅方面から北区まで、遠くは比叡山まで全てが展望が効くテラスがあり、なんと、会社の中にレストランがあるという信じられない豪華さ。
別にこの企業に資本力があるのではなくて、たまごの研究を進めた結果、これだけの収益を挙げられているという。やはり、京都の人は、大阪の人と違って起業力・発展力・情報発信能力が優れていると感じた。
お土産に全農しんたまご2パック、12個を頂く。京大桂キャンパスは風光明媚なところにある。(写真下)しかし、交通は超不便。阪急桂駅からバスが出ているが、バスでも十数分かかる。帰りは、阪急桂駅からでは、座れないので、JR上桂駅行きのバスに乗車して、普通→快速急行の便で帰った。帰宅したら、こんな時間になった。タクシーをファーマフーズさんの方で手配して下さったのだが、全然来ないので、バスで帰ることにした。
年輩の人が怒鳴って怒っていたが、せっかくお世話をしてくれた企業さんにそんな風に短気で起こってはいけないと、幼稚な私でさえも感じた。
流通業界で1人勝ち 業務スーパー(神戸物産) ― 2010/09/22 10:36
業務スーパーという名前は、たしか、探偵ナイトスクープで、ヘンなお姉ちゃんが、プロモーションビデオを製作するという依頼があって、始めて知った。
その後、行きつけの立ち飲み屋さんとかそういったところで、業務スーパーの袋を発見、凄く浸透しているのだと思った。
業務スーパーを経営している会社は、(株)神戸物産といって、本社は、兵庫県加古郡稲美町という神戸の西側の外れにある。
このカイシャのモットーは、コンビニとかの流通産業、あるいは、外食産業が、少子高齢化で飽和状態となり、如何に生き残るがかが課題になっている時に、オリジナリティを尊重する差別化食品を提供している。
値段も安いが通常と異なった仕入れルートを確立し、中国等海外に同社の食品加工工場や貿易会社等を有している為に、低コストで多様な商品の輸入販売が可能。
例えば、居酒屋に必要不可欠な枝豆とか冷凍野菜、小鉢料理(冷凍品)等も豊富、あじフライ等の冷凍加工品、徳用ウィンナー等もある。
玄人筋だけではなくて、一般客も利用可能な店舗もあるという。
この会社、為替円高ということもある凄く儲かっている。平成二十二年十月決算予想では、売上高が1370億円(前年1259億9800万円)、営業利益が26億円(前年七億6200万円)、経常利益が26億円(前年5億7500万円)、純利益が11億5000万円(2億4400万円)を見込んでいるいるという。この内、営業利益は、前回予想から30%以上の増益修正されている。
円高でこれだけの恩恵を受けていると言えそうだが、同じ、スーパーやコンビニチェーンでは、これだけの利益を挙げておらず、この会社の販売方針が営業業績に影響したと言えそうだ。
その後、行きつけの立ち飲み屋さんとかそういったところで、業務スーパーの袋を発見、凄く浸透しているのだと思った。
業務スーパーを経営している会社は、(株)神戸物産といって、本社は、兵庫県加古郡稲美町という神戸の西側の外れにある。
このカイシャのモットーは、コンビニとかの流通産業、あるいは、外食産業が、少子高齢化で飽和状態となり、如何に生き残るがかが課題になっている時に、オリジナリティを尊重する差別化食品を提供している。
値段も安いが通常と異なった仕入れルートを確立し、中国等海外に同社の食品加工工場や貿易会社等を有している為に、低コストで多様な商品の輸入販売が可能。
例えば、居酒屋に必要不可欠な枝豆とか冷凍野菜、小鉢料理(冷凍品)等も豊富、あじフライ等の冷凍加工品、徳用ウィンナー等もある。
玄人筋だけではなくて、一般客も利用可能な店舗もあるという。
この会社、為替円高ということもある凄く儲かっている。平成二十二年十月決算予想では、売上高が1370億円(前年1259億9800万円)、営業利益が26億円(前年七億6200万円)、経常利益が26億円(前年5億7500万円)、純利益が11億5000万円(2億4400万円)を見込んでいるいるという。この内、営業利益は、前回予想から30%以上の増益修正されている。
円高でこれだけの恩恵を受けていると言えそうだが、同じ、スーパーやコンビニチェーンでは、これだけの利益を挙げておらず、この会社の販売方針が営業業績に影響したと言えそうだ。
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