やっぱTゲージかな2007/03/03 10:29

 ZJゲージでも大きいと思っていたら、更に上手が現れた。
 名付けてTゲージの軌間は僅か3ミリ、更にヘッドライトやテールライトも点灯。
 魅力的なのは、JR西日本の大阪環状線や福知山線、阪和線、関西本線と関西系のJRの身近な車両が発売されている事。
 基本レールセットは、5000円で複線レイアウトも可能。(ここがZJゲージよりも凄い)
 パワーパックは、単三電池3本使用。
 車両の価格は、それぞれが5000円とZJゲージに比べてかなり高い。
 発売元の栄進堂のページはここ
http://www.bekkoame.ne.jp/ro/eishin/

グランドスラムレーベルその12007/03/03 15:18

GRAND SLAM(グランドスラムレーベル)によるフルトヴェングラーのベートーヴェン交響曲第5番ハ短調「運命」、エグモント序曲、レオノーレ第2番序曲、大フーガが収録されたCD(GS-2013)を特価でワルティ梅田で購入した。

実は、このCDもPCM放送で既に聴いており、エアチェックしたものを持っているが、実物のCDの方が、高音寄りのバランスで、エアチェックしたものの方が周波数特性はフラットに仕上がっている。

「運命」は、グラモフォンの初出LP盤LPM18724からの「板起こし」である。元のLPも所有しているが、実際に、自作の管球イコライザアンプ(CR回路方式)で再生した方が、やはり音の抜けが良く立体的に聞こえる。これらの点を除けば、従来の復刻CDに比べてレコードのイメージが良く表現されており、買って損はないだろう。

当のグラモフォンからのオリジナルテープを音源として復刻CDが発売されているが、これに比べてずっと音が良く感じられるのは、CD化された時点で、オリジナルテープが劣化していた事が大きいだろう。

だから、「板起こし」を支持するファンも多いのだと思う。

但し、復刻時にエコーの添加、位相や人工的なイコライジング処理がなされており、もともとのLPとも違う。

きっと、LP再生に使用した装置は、高級なものが使用されていると見られるが、管球式とは違っていると思われて、トランジスタのザラザラした感じも加わっている。

また、ピチパチノイズも多くて気になる。私の装置でLPを再生してもこんなにノイズは入らない。(初期のLP盤でも、「板洗い」を良くして、カートリッジを厳選すれば問題はおこらない)

この点が凄く残念だと思う。エグモントの音質も似たり寄ったりで、特に中間の部分からザラツキも増えて、音質が悪くなる。レオノーレの音質が一番マシだと思う。特に絃楽器のダイナミズムが十分に表現されている。

購入価格は、一枚1200円程度だったので、まぁ値段相応と言うところか。

デジタルイコライザアンプでLP再生に新境地2007/03/03 16:53

IXYDIGITAL70で撮影

だいぶ前にトライパスのデジタルアンプキットを購入した。基盤キットなので、電源等は全て自分で調達し組み立てる。
http://www.kamaden.com/index.html

写真が現物だが、試聴する前の印象は、デジタル的なヒステリックで薄っぺらな音と言うのがイメージであったが、実際には全く正反対であった。

まず、透明感があり、滑らかである。ワイドレンジで、定位も明確である。音の歪みが皆無なので、音場の見通しも豊か。

むしろ、上質の真空管アンプを思わせる音である。アナログ入力信号をAD変換して、その振幅信号をデジタル技術で増幅している。1ビット変換で、パルス信号化された電圧信号を増幅して出力している。

出力の場合にはローパスフィルターを通るが、その影響は驚く程少ない。但し、出力は、10ワットどまり。

しかし、電源回路か組み立て方法が悪いのか、デジタルアンプのICを良く壊して3回壊して、4回目も壊れたので、そのまま置いている。

壊れる度に基盤を買い換えるのがもったいないので、半田シュ太郎で丁寧に換装する。(これでIC等の半導体の半田付けが凄くうまくなったです。)

結局、安定性で2A3の球アンプを常用しているが、耐久性が良ければ十分に使用に耐えて、少なくとも10万円以上の市販品並みの音がすると思う。

それで、面白いと思ったのが、デジタルアンプの技術をLPレコード再生用のイコライザアンプに応用出来ないかと言う事である。

球と同じく電圧増幅で、透明度も期待出来る。信号特性もRIAAカーブ以外に、コロンビアとか様々にデジタル的に変更出来る。ノイズも少ないので、これ程、LPレコード再生に向いたデバイスはないだろう。

残念ながら、私には、デジタルアンプの設計技術もないし、製品化も個人では無理なので、物好きの人が開発してくれる人を期待している。

トランジスタ、IC(オペアンプ)等よりも、格段に優れたものが出来る事は請け合いである。