延べ1千台の修理記録・全国で大量のロボちゃんが機能不全に2008/05/04 23:54

IXYDIGITAL70で撮影。ブレテしまいまちた。
 「週間マイロボット」(自律型ロボット ID-01を毎週組み立ていくマガジン)刊行が終了して、取り残された読者達.....
 中学生の息子が投げ出してしまったロボットを引き受けて悪戦苦闘する母親。
 苦し紛れに読者掲示板に投稿するが、なかなか解決出来ない中年男達。
 爺さん達は、結構、逆境に耐えて工夫の精神で、ベテランの域に。
 やはり、工作といえば、自分で全部やった時代の自立精神を持っている人が勝利する。これは、通信教育も同じ。
 でも、一般人は、そうはいかない。
 全国で次々結成される「ロボット被害者の会」ならぬ、情報交換会。
 皆で情報を交換しあわないとどうしようもないところに来ている。
 ロボット修理工房(ディアゴスティーニが紹介したところ)には、大量の入院患者で一杯。
  延べ修理台数が1千台を超えたという。
 それでも、治せない重症患者が多いという。
 単純故障ではなくて、複数の故障が重なっているので、原因を突き止めるのも難しい。
 折角、正常起動出来る様になったら、電子回路が壊れる等、連鎖反応。
 つまり、1箇所の故障で次の連動箇所が不動であったのが、最初の箇所の修理により、連動箇所が動き出した途端に不良箇所が次々の連鎖的に故障していく。
 大抵の「患者さん」はこの様な症状に悩まされている。
 お医者さん(修理担当者)のぼやきは、「一体、量産品質どころか、設計自体も安全率とか生産技術を考慮していたのかと疑問に思わずにおれない内容。」
という。
http://blog.goo.ne.jp/ibrite-fjn/e/f858f89a7c39ff76cf75aa4b5dab6ea4
また、仮に、機械的にうまく動いてもOSのバグや、ソフト自体のインストールが難しい。プログラムの転送がブルートゥース経由では不安定等の難関を越える必要があり、プログラムの作成も特に優しいと言えないといったどうしようもない状況。
 私のID-01は組み立てミスによるケーブル破損が2回、修理中の破損が1回、ベースボード不良が1回と合計4回ディアゴスティーニのサポートにお世話になった。つまり、故障に故障を重ねて、それを都度、対策、修理をしていってようやく安定的に動作する様になった。
 それでもたまに電源を入れると不具合が起こる事がある。ボード自体が電波誘導に弱いので、なにか他の電子機器(パソコンとか)が動いているとそれに影響されてボードが誤動作し、センサー認識がおかしくなり、更にその間違ってデータでモータを動作させ、過電流が流れ、更にボードが傷んでいくといくという恐ろしい状況。
 ボードの熱暴走を防ぐために冷却ファンとかいれようかと考えている。
 それでもうちのロボちゃんは命脈をようやく保っているが、何時、故障するのか怖い。
 また、頭のケーブルも一時は首を通していたが、これも誤動作の原因(となりのケーブルやモーター、ボードの影響を受ける)ので、もとのチョンマゲ姿に戻した。
 壊さないコツは、どうやら毎日1回は起動させることの様で、良く壊れている人達は、1ヶ月に一度程度しかスイッチを入れてあげないようだ。
 ロボット自体のキットを商品化すること自体が、今の技術では、特に自律制御系では難しいということなので、ディアゴスティーニさんを責めるのも酷な話だとおもう。
 10万円を投入したが、それでも、色々と楽しませてくれたのだから。