ジェネリック医薬品の強制使用報道について2008/04/27 16:28

 ジェネリック医薬品の使用を生活保護者に強制していた事実が報道された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080427-00000012-mai-spo
 信じられないことにレセプトまで個々にチェックを入れるという。この様な陰湿な弱いモノ虐めに、人件費や労力を裂く位ならば、国税をもっと有効に使用して欲しい。
 生活保護対象者だからといって、選択の自由を奪われることは、「弱者切り捨て」であると批判されている。
 後発薬の使用自体は、私は、推進すべきだと思っている。医療費負担の中で、薬価負担や医療機器への費用が大きな割合を占めており、医師の診療報酬等が削れられている状態を少しでも是正することは必要だが、その為に社会的弱者に白羽の矢を立てるという考え方は、宜しくないと思う。
 私は、貧乏なので、別に先進薬が必要でない病気の場合は、医療費を抑えて欲しいので、ジェネリックを選びたい。ビールも発泡酒で十分だ。
 但し、このジェネリックでさえ、製薬メーカーが得る利益が莫大なものである事を知って欲しい。利益率7~8割が、精々4~5割程度に減る程度。
 この様な製薬会社ボロ儲け体質を是正すれば、別に先進の薬を必要な時にどの様な社会階層のモノにも使える様になるし、保険財政を圧迫せずに済むと思う。
 病院の経営が困難で倒産するところも出てきている。他の官庁や役所では、必要な物品の購入を行う時には、随意契約ではなくて入札方式を採用している。ところが、公立病院でさえも個人の医師と製薬メーカーとの随意契約がまかり通っているので、高い医療費が出てくる。
 こうした流れを止める為に医薬分業という事になってきているが、それでも、結局、処方箋を作成するのは医師なので、完全には是正出来ない。
 財界・製薬メーカーと癒着した日本の医療制度を改めないかぎり、ザルから水が漏らる様にカネが失われていくので、財政再建等ほど遠い。