球パワーアンプの組合せ2008/10/31 09:32

EOS-KISSDIGITAL Xで撮影。久しぶりに起動したら電池が無くなっていた。レンズは、タムロンズーム。
 現在、稼働中の真空管アンプは、プリは1台、パワーは、3台となっている。6BQ5プッシュは、家の誰かが整流管を強引に間違った方向に刺したので壊れている。
 300Bのイーケイキットも本体は大丈夫だが、真空管が逝かれた。(てっぺんの金具の様なものが、コロコロと瓶の底に)
 6BM8シングルのイーケーキットは、ボリュームの部品等を交換した上で、無事に動作している。
 パワーは、2A3シングル(回路から完全自作)、6L6GCシングル(三栄無線のキットを改造)を中心に灯を入れている。
 レンジ感等は、2A3は無帰還アンプなので、高音の伸びも高域特性も良好でトランジスターアンプP35Ⅲと遜色無い。
 低域はさすがにパワーがない。全体に独特の温情感があって、デリカシーのある室内楽や古い録音には向いている。
 6L6GC(写真)は、日常的に使用している。レンジ感は、2A3よりも狭い。特に高音が甘い独特の癖があり、中音域が充実しているのが特徴でドンシャリ気味の現代の小型スピーカーと組み合わせると良い音でなってくれそうだ。
 現在、16㎝フルレンジ120㍑箱では、やや帯域不足を感じるが、安心して聞ける。
 電源回路を改造して、ヘッドフォン端子もつけて聞いているが、雑音は聞こえない。
 夜などは重宝している。
 そろそろ違ったタイプのアンプを組み立ててみたいが、お金がないのと、設置場所もないので見送っている。
 アンプというのは、スピーカーの特性と合わせて選ぶべきだと思う。レンジが狭いスピーカーでは、むしろ現代型のアンプ(半導体、デジタル)を選ぶべきだろう。最新のスピーカーで落ち着いた音を楽しみたい時には、能率の問題もあるが、球アンプをスピーカーの特性に合わせて組み合わせると楽しい。
 音色等の微調整は、回路のCR類を換えればかなりのことが出来る。
 但し、管球アンプは、使用されている出力トランスが音色のかなりの部分を決定するので、良いトランスを使用したものを選んだり、作るべきだろう。
 この点、キット品は不安が残る。
 次回は、プリアンプについて書いてみたい。