いよいよでました!「かぐや月面ハイビジョン」2007/11/07 17:46

どれだけ解像度が違うか、私が撮影した月面南極部と比べてください。
 いよいよ出ました。「かぐや」の月面ハイビジョン撮影。
 画像は、ビデオ版と静止画像の2種類ビデオ版は飛行するかぐやから捉えた月面を8倍に高速化した画像、残念ながら画像の解像度は低い。
http://www.jaxa.jp/press/2007/11/20071107_kaguya_j.html
 静止画像は解像度はまずまずだが、モノクロ。
 上がかぐやが撮影した月面北極地方。下は、私が撮影した月面南極地方。何枚も撮影してコンポジット処理しているので画像が乱れている。

その差は歴然、まぁ、115ミリの反射望遠鏡と月面100キロ上空で「直写」ハイビジョン撮影では、その差は明白。

はやくNHKさんがハイビジョン特集番組でも組んで、「かぐやと一緒に回る月世界」といった番組等を放映して欲しい。それをブルレイディスクで収録出来れば、一生の宝物になるだろう。

一般のDVDでも画像が落とせたら、コピー・アト・ワンスなんで難しいかも知れないが、映像から静止画を作成して、色彩とか画像処理をこちらで出来れば、もっとも面白い事が判ってくると思う。

追加:
「もうこれだけで新たな発見が...」
これまで何度も月面の北極地方を観察(当然、地上から反射望遠鏡にて)して来たが、今回の画像で驚くべき発見がある。それは、中央右よりの子持ち大型クレータの中央平原部から左下外縁部(リム)にかけての表層の色が黒っぽく、しかも粗い材質の溶岩で覆われている点であり、これまで地上観測では、只単に平坦な平原にしか見えなかった事から、峻厳な地形が多い南極部に比べて北極部はなだらかなので、こちらの方が成立年代が古く、微細隕石や放射線の影響等で、風化した為であり、古い地形であると見なされて来たが、こうして見ると、北極地区の地形がなだらかに変化したのは、月の暗部、例えば海と呼ばれる部分と同様に黒っぽい色の溶岩が流入した為であるとも見る事が出来て、新たな発見と言えそうだ。そうなれば、南極地方の方が北極よりも地形は古いという事になるのか。今後、更なる観測結果が楽しみである。

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