源氏物語絵巻等も、この様な形に復元してもらいたい ― 2010/08/07 10:00
今日は、実家でパソコンを開いて、ネットサーフィン。
偶然にも春日権現霊験記絵巻のデータベースを発見。
http://mahoroba.lib.nara-wu.ac.jp/y04/
楽しいのは、巻毎に実際に絵巻物をみる様に、横にスライドさせて楽しむことが出来る点。
源氏物語絵巻等も、この様な形に復元してもらいたい。
この絵巻物が制作された14世紀というのは、国宝源氏物語の時代(12世紀頃)とは、構図も異なってきている。
吹き抜け屋台の角度も浅くなり、画面構成上の平行構図法の割合大きくなる。逆遠近法も使用されなくなる。
描画技法は、精緻で優れているが、やや優美さをかく、詞書の書風もやはり、中世風で読みやすいが、物語にもとめられる「おおどかさ」がみられない。但し、翻刻によらず読める位、読みやすい字体である。
こうしてみると、春日権現霊験記絵巻は、既に次の時代、室町以降のやがては、奈良絵本につながっていく画風を指向しているとみることが出来そうだ。
そうして、この絵巻物は、源氏物語絵巻の流れを組む、藤原一門の最後かつ最大の文化プロジェクトとして企画された作品であるが、現在に残されているものをみても、その意気込みが彷彿とされる。
偶然にも春日権現霊験記絵巻のデータベースを発見。
http://mahoroba.lib.nara-wu.ac.jp/y04/
楽しいのは、巻毎に実際に絵巻物をみる様に、横にスライドさせて楽しむことが出来る点。
源氏物語絵巻等も、この様な形に復元してもらいたい。
この絵巻物が制作された14世紀というのは、国宝源氏物語の時代(12世紀頃)とは、構図も異なってきている。
吹き抜け屋台の角度も浅くなり、画面構成上の平行構図法の割合大きくなる。逆遠近法も使用されなくなる。
描画技法は、精緻で優れているが、やや優美さをかく、詞書の書風もやはり、中世風で読みやすいが、物語にもとめられる「おおどかさ」がみられない。但し、翻刻によらず読める位、読みやすい字体である。
こうしてみると、春日権現霊験記絵巻は、既に次の時代、室町以降のやがては、奈良絵本につながっていく画風を指向しているとみることが出来そうだ。
そうして、この絵巻物は、源氏物語絵巻の流れを組む、藤原一門の最後かつ最大の文化プロジェクトとして企画された作品であるが、現在に残されているものをみても、その意気込みが彷彿とされる。
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