家居のつきづきしくあらまほしきこそ、假の宿りとは思へど2009/07/23 23:16

 先日のボロ屋の見学にいった時に持参した水準器。

 ある本には、パチンコの玉とか金属玉(昔のマックのトラックボール位の大きさのものが良い)を置いてみて転がらなければ良いとかあったが、柱の傾斜なんかは、これでないと判らない。

 残念ながら、この家も今、自分が居住している家屋と同じ程度の傾きで震災のダメージを受けていることが判った。

 しかし、壁の亀裂は1箇所のみで、建具類もしっかりしている。(私の家はしまらない戸があるのにほったらかし)

 内装を含めて、ヨソの人は、本当に家を大事にして住んでいるなぁと思った。

 外装は、壁の亀裂以外にベランダにぺんぺん草と苔が繁殖、水漏れ箇所多数で、手すりの腐食等、家の内部にダメージを与えている懸念があるのもあり、もう寿命の物件だということも事実。更に、このベランダがある部屋は奧に押し入れがあり、なにか空気の流れがこちらに向かっている様な少し、不吉な感じがした。仏間がある部屋は明るいのにこの部屋だけは、何か暗い。

 これよりも200万円位安い物件で、平成建築があり、間取りは少ないが、こちらの方が安心して棲めそうなので、大抵の人は、この物件をパスするだろう。

 私は、場所が遠いし、土地勘がないところも棲みたくないので、アホやアホやと言われながら、未練が断ちきれない状態が続いている。
 正直いって、もう疲れてしまった。(幽霊屋敷購入顛末記等を書いてみたらという人がいるが、そんなの嫌だ。)

 くれぐれも家なんて買おうという気は起こさない方が良い。

 しつこく、頭金を借りようする私に向かって、母親は、「あんたは、佛教大学で何を学んだのか。」と言う。

 物欲によって、他人からお金を借りて、無理な家のローン組み、そのローンの為のカネのやりくりに苦しむカルマに陥ろうとしているのだ。

 佛大は社会学部でも学んだが、応用社会学科で生活文化特殊研究(I先生)というスクーリング科目があり、ここでは、住宅史を中心に学び、イギリス、アメリカの住宅の歴史を学び日本は伝統的建築から昭和中期、団地、ニュータウンまで変遷をみることで、「住居文化と地域性」について学んだ。

 スクーリング受講終了後10日以内に提出するレポートで、私は、徒然草の「家居のつきづきしくあらまほしきこそ、假の宿りとは思へど、興あるものなれ。よき人の長閑に住みなしたる所は、さし入りたる月の色も、一際しみじみと見ゆるぞかし。....」を冒頭に引用して、住宅に拘ることの愚かさをレポートに書き綴った。

 こんな私が、中古住宅を買おうとする物欲に陥ってしまうなんてなんて、あさましいことだと思う。

 I先生のスクーリングの時に投影されたスライドは、写真撮影してあり、今回、勉強の為に再び利用している。

 家の間取りの時代変化と特色を分類することで、中古物件の間取りを比較研究して、この家がいつ頃に設計されたものなのか等を推定することが、可能であることが、今回、インターネットだけれども色々と物件情報をみることで判り、それはそれで、生活文化の別の側面をみることが出来たという意義があるかもしれない。

オリンパスPEN E-P12009/07/23 23:41

オリンパスPEN E-P1が発売されたが、どの程度売れているのだろうか。
http://olympus-imaging.jp/product/dslr/ep1/

 スタパブログにも購入顛末記が書かれているが、どうもデザイン的に不満があるし、ハーフサイズが欲しいとか書いてあるけれども、そもそもデジカメのハーフサイズは意味がない。

 但し、35ミリのハーフということで、CCDの規格があれば、まさに往時のPENと同規格となるが、それでは、マイクロフォーサーズという規格から離れてしまう。

 オリンパスのデジカメは、一眼レフが良いとおもうが、コンパクトデジカメは、ダサイというか、カメディア以来なじめない。

 レンズ交換式のデジタルカメラは、昨年にこの写真の試作機を私は製作した。Lマウントで撮影可能ということで、昨年の早い時期にパナソニックの撮影会に招かれた時に、このカメラの話をした時に社員の方の顔色が変わった。(まさかG1の社外秘の企画が社外に漏洩したのか。)ということなんだろうか。

 G1にしろ、その後継機にしろ、PEN-Eにしろ私には、複雑すぎて面白くない。もっと、シンプルでロハスな気分のレンズ交換式カメラを発売して欲しかった。