近づくネットワーククライシス・メルトダウンへの道2009/02/15 00:11

 最近、あなたが加入しているプロバイダー等で事故発生が増えていませんか。

 実際に、NTTでは、ADSLの回線の維持、更新が追いつかなくなっている。膨大な保守経費が大きな負担になりつつある。
 グラフは、情報白書2006年版による情報サービス提供と情報施設業(保守)の生産額推移を示したものである。
 これをみると、情報施設業は、「火の車」といった状況がずっと続いた結果、ここへ来て下降線を辿っており、情報サービス業も実は、その設備的な限界が影響してきているのである。
 これが、世界同時不況で、情報施設業自体が「業界崩壊」といった事態に見舞われた場合にはどうなるのだろうか。 

世界同時不況の状況の中で、インターネット運営・企業・事業の収益性の低下が大きな問題になりつつある。
http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000056022,20069574,00.htm

 この恐ろしさは、今、妻夫木が主演している映画、「感染列島」よりもずっと深刻で恐ろしい状態に見舞われる。これは、既に、現実味を帯びて刻々と近づいてきているのである。

 ブロードバンドやYoutube等のサービス領域の拡大と過当競争で設備費、維持運営コストが大幅に嵩んできて、収益性は年々縮小して来ている。
 そこへ来て、IT業界全体を不況による収益低下、特に資金運用をIT金融・株式取引で運用して来た大手企業が大部分なので、相当な損失を被っており、その回復は、既に困難になっているという。
 社会のユビキタス化が進行する中で、衣服や水や空気、ガス、電気等と同様にインターネットは、ライフラインとなって来ている。

 しかし、更に不況が深刻化すると、このライフラインの維持が困難になってくる。各地のサーバーや基幹高速通信等の運用が既に危うくなっており、これらが仮に停止した時には、ネットワーククライシスといった状況になる。

 一番、重要な影響を受けるのが、医療、運輸交通、そして、金融取引システムである。全てが停止した場合には、現代社会の基幹神経が全てストップしてしまう。

 80年前の世界大恐慌の時は、銀行の取り付け騒ぎや企業倒産、巷に溢れる失業者、飢えた人々の群れ等が現れたが、現代社会では、このネットワーククライシスに見舞われた場合には、金持ちも失業者もホームレスも、生活そのものが成り立たなくなる。

 昨日、アメリカで歴史的規模の金融対策が可決されたが、この中で、最も、重視すべきなのが、ネットワーククライシスの危機を事前に防止することである。ネットワーククライシスが発生し、不況の進行は、メルトダウンの段階を迎え、歯止めがかからなくなるからである。

 家庭では、万が一、インターネットや携帯が使えなくなった場合には、どうするのか。
 1920年代への逆戻りである。

 どの様に友人と連絡を取るか。銀行のATMが停止した場合には、インターネットバンキングの縮小、庭に壺を埋める等の現金確保等の対策が必要になるし、企業では、インターネットに現在依存している部分で、もし、カタルシスが起きた時に、どの程度影響を受けるのかというシミュレーション、大手企業では独自通信ネットワーク、回線の確保、自治体では、無線や独自回線による情報伝達システムを緊急の為に整備する必要がある。