ホトトギス季寄せ2010/12/15 23:18

 俳句を始めると、先ず迷うのが季語である。
 
 そうなると吟行とか句会とかそういった場合には、季寄せは必携のものとなる。

 季寄せにも色々なモノが出ているが、俳句手帳等についているものは、殆ど役に立たない。

 良い季寄せの条件として、初心の私からみれば。

①価格が安いこと。
②持ち運びやすいこと。
③項目数が多く、少なくとも季節別に加えて、月別に部立てがされていること。
④語句索引がついていること。
⑤例句が豊富で、しかも優れたものが選られていること。

 この5条件を満たした季寄せは、色々捜したが、殆どなかった。大部のものは、確かに内容も良いが、値段も高く、季節毎に分かれているのは良いが、これを毎日の様に携帯するのは、苦痛である。

 こうして買って失敗した挙げ句に、選んだのが、稲畑汀子編『ホトトギス季寄せ』(三省堂)である。

 これは、手帳サイズでコンパクト、値段は、通常装幀版で1900円+税で、巻末の索引は引きやすく内容も豊富。

 特に関心させられるのは、食べ物関係の季語が豊富であり、中には、珍しい風物もあり、読んでいて楽しくなる。

 例句も虚子や汀子さんの句が選ばれており、適切なものが多い。

 俳句をやっていなくても、気象とか季節、花鳥風月、旬の食べ物に興味を持っている人は、安いので持っていて宜しいかと思う。

 最初から、これを選んでおれば、回り道しなくて良かったのに思う。

 稲畑先生と言えば、一昨年の金子兜太先生との俳句王国でのバトルが想い出される。両先生ともに、譲らない部分があって、その個性がある句の評をめぐってぶつかってしまった。司会のNHKの女子アナは、大御所と呼ばれている方であったが、この人の貫禄をしても、番組を続けるのに難渋されていた。

 これをみて、「俳句って大変だな。」と思った訳。

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