世界的な畜産危機でどうなるのか2010/12/19 22:35

  
 宮崎の口蹄疫は、国内の畜産業界の大きな打撃をもたらし、ウチの会社もとんだ災難を被ったが、韓国では、12月16日に京畿道というところで、口蹄疫が発生して、2万8千頭の処分が行われたという。

 日本では、口蹄疫は収まったが、コブハクチョウのヒナのH5N1感染が発見されており、今後も野鳥の感染は拡大が予想されており、いつ、鶏等に感染するか判らない状態。養鶏場の発生も大変だが、野鳥の場合は、殺処分とか隔離が出来ないので、どうしようも無い状況。

 最終的には、鳥インフルにしても、口蹄疫にしても、家畜、家禽にワクチンを接種する等しか方法が無くなるが、この場合もウイルスの型は、何時も変化しており、人間の新型同様に効き目が保証できない。また、ワクチン接種を続けていると、ウイルスに耐性が出来てより凶悪化、感染力を増す可能性がある。特に家畜等は、種の壁を超える様な遺伝子変化を起こすと人類にとっても脅威になる。
 
 一方、中国では、家畜飼料への抗生物質の添加が乱用されている。この為、耐性菌の出現が国内でも問題になっている。こうした家畜、畜産物が日本に輸入されることを考えると怖ろしい。

 年末に中国とか韓国とか台湾とか旅行される方で家の近くに畜産農家とか動物園等がある人はご用心。また、冬のバードウォッチングもやめた方が良いかも。その足で、他の地域でウォッチングを続けたり、家に帰ってから飼い鳥等に感染させる危険がある。

 口蹄疫、鳥インフル、耐性菌から私達を守る為には、もはや国境を越えた国際的な協力体制が必要だが、それが果たされていない状況が悲劇をもたらしている。

 何やら、あらゆる犬猫、馬を除く、家畜が絶滅した猿の惑星や、バイオハザード等を思わせる様な暗黒に向かって世界が動いている様な気がしてならない。

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