博雅笛譜で柏木を彷彿とする2008/07/02 23:56

iPODを買って1週間位経ったのだろうか。
 音声が圧縮されていて本来は、音質が劣化している筈だが、CDを直接ヘッドフォンで聴いているのに比べてそれ程、音質は劣化していない。少し、レンジが狭くなり、ツルツルした感じの音に変わっており、デジタル臭が少ないの評価が高い理由だろうか。
 電車の中でも自宅でもこれで静かに音楽を聴けば、他の人に迷惑を掛けることもない。
 論文等執筆中に最近、良く聞いているのは、平安時代の笛の名手であった博雅が残した日本最古の笛譜を長谷川景光が蘇演したもので、特に雅楽でも私は、黄鍾調の曲を好んで聞いている。しみじみとしており、どこか別世界から聞こえてくる様な不思議な音がする。
 源氏物語の柏木を彷彿とさせる。
 奈良法相宗薬師寺声明(薬師悔過)等で、8世紀後半の薬師信仰の形態等を彷彿とさせてくれる。
 いずれも音質は素晴らしい。管球アンプで再生したら特に音の湿り気等までもが伝わってくる。これ以外には、隠れキリシタン(長崎県五木地区やシタール演奏、浄瑠璃等をiPodに転送して聞いている。
 それと他にはポッドキャストというので、日経新聞のニュース等を電車の中で聞いている。これらも非常に良質な情報なので、有効である。
 現在、使用している容量は、15~16GB程度で十分に余裕がある。既にベートーヴェン交響曲全集やブルックナー全集等も転送しているが、ワーグナーの楽劇等もこちらに入れてしまおうと思う。

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