四ヶ月に1度の三輪山詣で2008/12/12 23:11

CyberShotDSC-W120で撮影(VGAモード)
 今日は仕事で近鉄桜井駅付近に出かけた。

 ここへは、4ヶ月1度出かける。仕事の零細業界新聞の購読料の集金である。

 ここまで来たら「新聞屋さんごっこ」である。大抵は、集金はせずに銀行に購読料を振り込んでもらっているが、ウチの会社の創業当時から、この読者には、集金させていただいていたらしい。

 原稿を書いて、編集、印刷、そして、発送、広告営業、集金....なんでもやらなければならない。

 たしかに記事を書いて読者から直接お金をいただくなんて凄くスリリングだと思う。直接、読者とコミュニケーションするというのは、結構、ブログ等のコメントに近いがもっと凄い。

 例えば、せっかく、購読してもらっている新聞が未開封で山積みになっていたり、あるいは、大事に綴じられていたり、今までの新聞を全部、図書館の様に整理されていたり、諸々である。

 最近、気がかりなのは、購読者が高齢化しており、今回の訪問先も先代がなくなり、その息子さんが跡をついでいるが、その跡継ぎはいないという状態。

 こうして、4ヶ月に1度三輪山を眺められるのも何時までか判らない。

 三輪山は、通信で学んでいた佛教大学の大学院紀要にたった1回だけ掲載してもらった「大和物語の話末表現」の論文に取りあげた169段の舞台であるし、談山神社、多武峰、そして、少し、足を伸ばせば山辺の道、石舞台と古典の題材の宝庫である。

 この場所は、考えてみると、17年間、4ヶ月に1回、つまり、合計68回も訪問させていただいていることになる。

 それでも、毎回、近鉄電車の窓から三輪山が見えてくるとワクワクした様な気持ちになり、訪れる度に生まれて初めて訪問した様な気にさせてくれるのが不思議な場所である。

 それだけ魅力ある地域なのかもしれない。