序列社会に打ち勝つ為には.....2008/12/17 23:05

 佛教大学のみならず、関西大学でもそうだったが、「天下り学風」といった感じがする。

 関西大学でも最近になって関大の大学院を出た先生が教授になっているが、私が現役の頃は、神堀忍先生、谷沢永一先生、浦西和彦先生等以外は、ヨソの上の学校から天下られたエライ先生方ばかりであった。

 その傾向は、佛教大学の国文でもそうで、今度の新任の近世文学の先生も東大である。白い巨塔ではないが、国文学の場合はそういった序列が特に酷いと思う。

 そういった大学では、大学院教育も不熱心であるし、独自の学風も育ちにくい。

 関西大学の場合は、一応文献至上主義というか、よく言えば実証的学風、悪く言えば、愚直さだけで取り柄といったものである。
 しかし、偏差値の低い学校を出ていて、学会で勝負して行こうと思えば、事実の積み重ね以外は、勝負にならないので、必然的にそういった学風になってくると思う。

 貧者・弱者の最後の武器である。

 それは、それで良いと思う。前回、既成の権威に隷属し、先行研究等にあまりにも影響されやすい佛教大学の学風を非難したが、自分の意見や考え方の根拠となるのは、一流大学卒の優秀な直感力、分析力、判断力が無い場合に切り札になるのは、「どれだけ事実をみているか。」ということになる。

 文献資料最優先で、人よりも少しでも多くの情報量を確保することで、自ずから自分の考え方や物の見方が生まれてくると思えるし、それだけが、自分の武器になる筈だと思う。

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