挙式前に、尿再生水で乾杯だって、アホちゃうか2010/06/07 09:25

「此奴ら、頭おかしいんとちゃうか。」

 休み明けのアル中でボケた頭で、ネット記事を眺めていると、「モーツアルトで下水処理促進」という記事が。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100607-00000014-jij-int

 モーツアルトの魔笛というオペラは、屎尿を分解処理してくれる微生物をリラックスさせて、処理効果を高めるという。

 モーツアルトよりも、もっと下水処理に相応しい音楽ってあるような気がする。


 もう1つの記事が、「挙式前に、尿再生水で乾杯=環境デー、水の大切さ訴え-神戸」

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201006/2010060500295&rel=y&g=int

 これもアホらしい記事だと思う。別に結婚式の時に「尿処理水」しかもお互いのモノを飲む必要があるのか。
 
 お互いの未処理のそのものを飲むと言えば、それは、別の性愛的な意味があるが、こうなると、むしろ、悪趣味な様に感じる。

 某教団のイニシエーションの儀式では、教祖様のアレを飲む儀式があるというが、それに匹敵するいかがわしさである。

 震災の時の被害はたしかに大きく、神戸市内の多くで、水さえも出ないという状態が、行政の超怠慢で、放置された。

 結局、地域行政では、対処出来なかったので、自衛隊の救援を要請したが、その時は、既に水が出なくなって、数日が経過していた。

 水は、大阪からバイクとか車で輸送するしかなかったが、高架が倒壊してしまったので、国道も渋滞で、思う様に輸送出来なかった。

 神戸の水道水は、美味しいと思うし、水に感謝しないと行けないと思うけれども、これは、悪趣味だ。

ようやくボロ家にも静かな雨の日がやってきたのか。2010/06/07 12:48

「雨の日って静かだな-」というのが本来だが、このボロ家に引っ越してからは、常識が覆っていた。

雨の日は、凄く賑やかな1日だった。

 雨樋が壊れ、雨漏りで至るところで、トントン、ポトポト、タンタンと騒音で眠れない程。

 それが、今はシーンとしている。ようやくおうぶのボロ家にも静かな雨の日がやってきたのか。

 雨樋を修繕してもらった段階で静かになった筈だが、実際にはポトポト音が聞こえていた。これは、ベランダから漏った水が1階の天井に回って落ちる音だったようだ。

 今回は、それも静まっている。


 写真は、先日、工事してもらったベランダ、例の浮きは、治してもらっていないが、他の箇所は、パーフェクトで、綺麗に水玉が出来ている。これで樋の方に綺麗に流れてくれたら嬉しい。

T医院2010/06/07 23:28

 今日の夕方は、西鈴蘭台のT医院に行った。

 痔の治療を受けているが、一ヶ月経過したので診てもらった。
 良くないらしい。傷口が化膿して膿みが出てきた。
 その膿を絞り出して、更に、その膿の細菌検査ということで、
 綿棒等で絞り出した膿を吸い取るのだが、気を失いそうな激痛。

 痔瘻というのは、結核菌の場合もあるという。悪い細菌だと怖い。

 T医院は、評判ということなのだが、先生は凄く乱暴。
 先生は、神戸大学医学部なので、まぁマシだろう。

 薬の量は、倍に増えて、更にジスロマックを処方された。
 痔瘻の2次孔が化膿して膿んでいるので、どうしようもない。

 ストレスとずっと椅子に座っているので、更に悪化したようだ。

 抗生物質が効いてくれればと思う。

バクスターが書いたという2番煎じというか続編2010/06/07 23:54

 スティーブン・バクスター著『タイム・シップ』

 これは、H.Gウエルズの『タイムマシン』の続編をバクスターが書いたという。2番煎じというか続編を別の作家が書くというパターン。

 この様な方法を採った場合には、失敗する場合があるが、源氏物語の『手枕』の様に本居宣長が、既に江戸時代には失われていたか、あるいは、元々書かれていなかったか六条御息所と光源氏の馴れ初めを書いたのだが、やはり、これを読むと擬古文はうまくかけており、係り結びとか、そういった平安時代の構文もそれなりに使いこなされているが、和歌がやはり宣長は下手で、しかもなんとなくぎこちなさが残っており、宣長先生には、失礼だが、失敗作である。

 このタイムシップは、なかなか良く書けている。バクスターという名前がビクトリア時代風のお名前だが、実は、この人は、20世紀の人物だ。つまり、もともとのタイムマシンが書かれてから数十年後に続編が書かれたので、手枕程ではないが、やはり、ウエルズとは時代背景も違うし、タイムマシン自体が、ビクトリア王朝時代の価値観によって成立したアンティークマシン風に描かれている点が洒落ている。

 ウエルズは、実は、タイムマシンで、彼が『世界史』の著作活動通じて直観した、アングロサクソン的な発展史観の限界、あるいは、階級社会への宿命と幻滅について描こうとしている。この作品では、「文明の退廃」というのがテーマであった。

 バクスターは、早川ミステリー文庫に取りあげられるべく、興味本位で、ウエルズの作品を引き継いで書いているが、僕がさっき書いた様な文明への幻滅とか退廃とか、そういった内容も理解しており、見事にその続編に描こうとしている。

 タイムマシンは、悪魔のマシンというかパンドラの箱である。人が時空を超えて移動するということは、「人でなくなる」というテーマをうまく描いている。

 また、バクスターは、20世紀のSF文学史の成果を踏まえて、タイムマシンパラドックスとか、かならずクリアされていなければならない問題点についても触れており、それなりの成果を挙げている。

 但し、残念なのは、タイムマシンのメカニズムであり、量子力学とか、そういった生半可の理論物理学の知識と鉱物学、化学、光学、結晶工学等の理論を無理ヤリにこじつけて、時間の航行を可能にする新物質について叙述している点であり、これは、あまりにもインチキ臭く、HGウエルズの方が、タイムマシンのメカニズムを明らかにしない分だけリアリスティックな印象を読者に与えている面もある。

 そういえば、さっきもNHKでタイムパトロールが、18世紀初頭の江戸時代の宿場町に時間航行して、籠カキと女郎さんとのエピソードを妙にリアリスティックに描いていたが、これも時間航行とかパラドックスについて敢えて目をつぶって問題にしない為に、かえってドラマが面白く仕上がっている。

 バクスターの作品は、このタイムマシンの原理・メカニズムが暴露されることによって、時系列的な激動が起こされて、全く違った世界に、この世界が変わってしまう状況を絶望的に描いている。

 それなりに存在価値はあるかも。