古今東西の幻想、怪奇、悪魔学、陰陽道、仏教、呪術、魔女狩り、錬金術、占星術等に関する本が目白押し2009/05/12 20:29

 引き続き高熱である。

 滝の様な汗が出る。コンコンと空咳も出る。最初は、筋トレのし過ぎで関節が痛いと思っていたが、どうやら熱の為らしい。

 医者にいくとあらぬ嫌疑がかけられるので、家にいる。バッファリンと医者からもらった残りのターゼン等を服用して凌ぐ。まだ、ボルタレンを飲むほどではない。

 どうせ、家で原稿を書いているので、大丈夫だ。今日は、某企業の決算発表日なので、その記事を書かねばならない。午後3時過ぎになってようやく発表された。凄く悪い業績内容なので、株価が100円台なのが、それが更に下がるのを警戒して、市場が終わる頃合いを見計らってこっそりと発表。おかげでこちらは、締め切りが間に合わなくなる。

 高熱なので、朦朧としており、間違わなければと思う。例えば、プラスなのが、マイナスとか、もろもろおかしな決算内容なので、困る。10年以上決算の記事を書いて来たが、経常利益が経常損失と書かねばならなかったり、まさに驚き呆れる様な事態になってしまった。業績説明も言い訳ばかりで嫌になってしまう。


 仕事を終わると、本を読む。こうした時に向いているのが、『幻想図書事典』(山北篤監修,2008,東京書籍)価格は、2,600円(税別)

 斎藤英喜先生の講座の帰りにBook1stで購入。この本屋は、どうゆう訳か、幻想文学系が充実している。

 この本の凄いところは、編者に1人も「学者先生」がいないことで、作家とか大学中退とかそういった中で、こういった分野に興味がある人が項目を書いている。いわゆる「バカデミズム」とは関係の無い、人達が自由気ままに文章を書いているので、安心して読める。

 古今東西の幻想、怪奇、悪魔学、陰陽道、仏教、呪術、魔女狩り、錬金術、占星術等に関する本が目白押し。

 面白いのは、説教浄瑠璃の「愛護若」等が幻想文学として紹介されていたり、R.U.R(このブログにも紹介しているロッサム万能ロボット会社)、アガルティアの葉(古代インドの偉大な予言書)、紅崖天書(中国の謎の古代文字に纏わる伝説)、歴世真仙体道通鑑、酉陽雑俎(中国の重宝記みたいな本)、捜神記(これはご存じだろう)、山海経、金烏玉兎集(陰陽道の秘伝書で影印で紹介)、機巧図彙(江戸時代のカラクリについて書かれた書)、乙卯天書(朝鮮の天道教の書)等々、聞いたこともない様な本が列挙されている。

 巻末の解題に真面目に書かれており、書誌学の学習にも役に立つと思われる。

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