大原野にその家はあった2010/06/24 20:43

叔母も亡くなり、家の歴史を知っている人も殆どなくなった。

叔母には、もう少し長生きしてもらって家の歴史を聞いて置きたかった。

母方の祖父の系統に由来する私の奇妙な苗字の由来は、このおうぶの家の近くにも千年家というのがあるが、それに匹敵する古い家が明治まで存在したという伝説にある。

先日、某市町村史の編纂に由来する文書を調査していたところ、私の家に伝来していた文書から5件が収載されていることが判った。

それで、家が大原野神社に由来することが判った。14世紀の南北朝の争乱を避けて、この地に移住し、牛頭馬頭を祀ったのが、始まりらしい。

14世紀には、特に牛頭馬頭信仰が強かった。気象が不安定である一方で、近世農法の発達で、灌漑や施肥技術が発達し、農村経済に余裕が出来た時代である。

それから1世紀後には、戦国の争乱に入るが、それは、皮肉にも農村の生産力の進歩で、地方経済に余剰が出来て、それが、戦や収奪の対象になった訳。

私の家は、それからなんと6世紀もその場所に存在し続けたという。
名主として、この地域と収める大名に仕え続けたらしい。

その家に恐らくもともと棲んでいた一族の方が、今、地元で、音楽ボランティア活動をしている。ジャズサックスを吹かれている。祖父にそっくりな風貌である。そういえば、弟も諏訪にある外資系企業の研究所に勤務しているが、脳卒中で倒れるまでは、ライブハウスで毎日の様に演奏活動をしていた。

やはり血は争えないものである。
ようは絵描きの祖父といい、ちゃらんぽらんなところもあるらしい。


僕は、その人にあって、家に伝わる様々な逸話・伝説等を聞きたいと思っている。

でも、その人、家の歴史なんかに興味ないかも。農家でアマリリスを栽培し続けていて、その収入で音楽ライブなんかをやっているらしい。

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