フルトヴェングラーオリジナルステレオ発見!2010/09/18 09:54

 
 フルトヴェングラーの没年は、1954年なので、既に初期のステレオ録音の実験が行われた時期まで生きていたことになる。


 残念ながら、フルトヴェングラーのオリジナルステレオ録音は、残っていないとされてきた。同時代のトスカニーニは、ラストコンサートがステレオ収録、カラヤンは、1944年録音のブルックナーの交響曲第8番の最終楽章が、ドイツ帝国によるステレオ実験によるもので、オリジナルステレオ録音とされている。

 フルトヴェングラーの1954年頃の録音を捜してみると、1954年7月26日のザルツブルク音楽祭のライブ録音、ウィーンフィル、ウィーン国利歌劇場合唱団の録音を聴いてみて驚いた。

 従来からのライブ録音コンサートは、既に何度かCDで発売されていたが、全て、モノラル録音であった。しかし、この新発見のテープによるCDを聴くと、オケ、歌手の歌唱位置、合唱の左右、舞台上座と下座のノイズ等が異なり、聴取の咳払いも左右に分かれて聞こえる。

 ここまで人工でステレオ化を行うことは、難しい。僕もやってみたが、至難の業。

 このCDは、プライベート盤である。メトロムジカの音源を元に、オランダで製造されたもので、FV3021-2という番号が振られている。

 素晴らしい。あの狩人の合唱もフルトヴェングラーの指揮でステレオで聴けるんだ。

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