TV視聴代 5千円也2009/09/17 22:40

鈴蘭台から更に山奥の中古住宅の契約(手付け支払い)が明日に迫ってきており、もう一度、現地を見学に出かけた。

そうしたら、不気味というか超現実的な光景に遭遇。

家への道の途中にある神戸親和女子大に向かう坂道で、真っ黒なネコが大の字になって寝ていた....と思ったら、実は、クルマに轢かれて、即死状態。首から上がエクソシストかウチのロボちゃんの様に正反対(つまり仰向け)なので、大の字に寝ている様に見えたのだった。

エメラルド色の目玉が飛び出して、こちらを見つめていた。背筋にどっと冷たいものを感じながら、通り過ぎた。

「ここは、クルマでネコも安心して歩けない様な街なんだ。」と思った。

大体、以前にも書いた通り、兵庫、奈良は、道路行政が最悪で、隘路の上に歩道も少なく、クルマのすれ違いも難しい通りが放置されていて、更に制限速度設定が40キロ位のところを60~70キロでクルマが走り回っている。(今、居住している住宅地もクルマが飛ばすが、道幅が鈴蘭台の倍近くあるし、路面が傷んでいるので、幸いにクルマがあまり飛ばせないので助かっている。)

交通戦争の街.....地球温暖化とかよりも、交通戦争を無くして欲しい。

敏捷なネコでさえも避けられないクルマの凶器。実に恐ろしいことであると思う。

資本主義の権化である自動車メーカーの思惑で軽自動車から普通車まで大型化して、余計に道路が狭くなった。また、クルマの走行性能が上がったので、これまでの様にヨタヨタ走る車は皆無。携帯片手に坂道をスイスイと通り過ぎていく。

アメリカ規格で大型化するのはフォーミュラ-カーだけで良いと思う。

私は、こうしたクルマ社会に敵意を持っているが、こんな坂だらけの街では、クルマがないと暮らしていけないので、「あんた何言ってんのや。」と知人に馬鹿にされそう。

更に、坂を上り続ける。

胸突き八丁というような険しい坂に建っているマンションも恐ろしい程老朽化が進んでいる。

足場を組んで外装工事をやっているが、基礎が地震でボロボロ、しかも石垣積みという今の建築基準法では許可が出ない工法の基礎が崩壊しかかっているのにそこに鉄骨の足場をつくって外装工事で、表面だけ綺麗にしようとしている。

何やら足場ごと、崩れてきそうな恐怖感に襲われた。
楠木正成の千早赤阪城もかくやと思わせる。

ようよう大学の正門までつくと、さすが「ブンキョーぽい」いい感じになる。エリートそうな眼鏡の女史が校門の中から、こちらを不審そうに眺めていた。

そこから、更に横道を上っていって、農家の私道を通らせてもらって、例の家にたどり着く。やはり、17分位駅からかかるが息は切れない。

全国屈指の低価格中古住宅の登場だ。

この家自体に新しい不安はない。もう、出尽くしてしまったからだ。

但し、以前から気になっているのは、洗濯機を置いた形跡がないので、この前住者は、どうしておられたのだろうかと思う。選択が出来ないと暮らしていけないので、きっとどこかに洗濯機を置いていたのに違いないが、その痕跡が発見出来なかった。

もう一つテレビアンテナがないので気になっていたので、帰り路(同じ道を降りる)の近くにシャープ系の家電店があるので、聞いてみたら、「この辺りは、谷底なんで、電波が来ないのよ。月5千円でケーブルをみんな契約するか、BS放送だけで我慢している。」と言われる。

TV視聴代月5千円、日額166円、民宿のTVやクーラー位費用がかかる。こんな金、馬鹿らしくて、払っておられないので、引っ越し後は、BSのみで我慢することにする。TVは、BSニュースしか見ないので、別に良い。但し、「何でも鑑定団」がみられないのが残念なので、今の家に1台デッキを置いておいて、録画して、そのディスクをみることにする。

下り道で、また、エクソシストネコを見ようとしたら、何も無い!!
存在した形跡もない!!
消えている!!

あれは、悪魔の悪戯だったのか、それとも住民が手早く、綺麗に跡形残さず片付けたのか。

いやいや、もともと、そんなネコの死骸等なかったのかも知れない。

「あんた、最近は、幻覚まで見る様になったんか。お酒の飲み過ぎやな。」と帰宅後、母親に言われた。

帰り、三宮に出た。相変わらず、煩雑な街である。鈴蘭台に比べて3℃位気温は高い。それよりも、耳がツーンとする。気圧が高い為だと思う。僕が、耳抜きが出来ないので、20階位のエレベータでも耳がやられる。

東急ハンズで、「太陽系をつくる」の組み立て工具である6角レンチを買う。実は、今朝、色々イジッテいて、レンチを床に落としたのだが、見つからず。500円で買う羽目に。(写真)

梅田に戻って、例の立ち飲みに行こうとしたら、今日は定休日なので、また、王将で餃子2人前とビールの世界。

電車の隣の女の人がハンカチで鼻を覆っている。

余程、匂うんだな-と思った。